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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.5
- 出版社: 翔泳社
- サイズ:20cm/1冊
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7981-0022-6
- 国内送料無料
紙の本
スピリチュアル・マシーン コンピュータに魂が宿るとき
著者 レイ・カーツワイル (著),田中 三彦 (訳),田中 茂彦 (訳)
21世紀にコンピュータがどうなるか、それにより我々の暮らしがどうなるかを、著者がつくり上げた「法則」にもとづいて予測する。今世紀、人間のように高い知性と感情をもった知性体...
スピリチュアル・マシーン コンピュータに魂が宿るとき
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商品説明
21世紀にコンピュータがどうなるか、それにより我々の暮らしがどうなるかを、著者がつくり上げた「法則」にもとづいて予測する。今世紀、人間のように高い知性と感情をもった知性体「スピリチュアル・マシーン」が誕生する!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
レイ・カーツワイル
- 略歴
- 〈カーツワイル〉1947年ニューヨーク生まれ。マサチューセッツ工科大学に学ぶ。学生時代に、文字認識プログラムや音声合成ソフトなどを開発。発明家、起業家として活躍。
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紙の本
確かな洞察力が感じられる刺激的な読み物
2001/07/02 17:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東方綾 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界初の文章音声読み上げ機の開発者として、Kurzweil 250という幻のシンセサイザーの製作者として知られるレイ・カーツワイル。文字認識ソフトや音声入力ソフトなどのアイデアを次々と実現させていった発明家で起業家でもある。その彼が未来のコンピュータを予想し、それによって変わっていく社会の姿を予言したのが、本書である。
宇宙の歴史や地球上での生命の発達の歴史を振り返り、彼は進化が指数関数的に進むだろうと考察している。コンピュータの能力も、リレー式や真空管式やそれ以前のものから現在のコンピュータにいたるまで、指数関数的に発展しているという。この調子でいけば、20年後にはチューリング・テストをパスする人工知能が登場するだろうと、彼は予言する。その時、その機械知能は人間のような意識や感情を持っているのだろうか。人はその人工知能をどのように受け入れていくのだろうか。ナノテクノロジーや仮想現実、コンピュータによる芸術、戦争や哲学の未来まで、彼の予言は広がっている。
章ごとに架空の女性との会話でこれまでの話をふりかえる節があり、未来を予言する後半の章では、未来のその女性と現在のカーツワイルがその時代のできごとについて話し合っている。そのこともあって、SF小説でも読んでいるかのような本だ。荒唐無稽な未来の予想図だと思える人も多いかもしれないが、確かな洞察力を感じさせられて、とても刺激的な読み物である。
(東方綾/東北大学 金属材料研究所 助手)
目次
「スピリチュアル・マシーン」の読み方
プロローグ
[第I部] 過去
第1章 時間とカオスの規則
第2章 進化の知能
第3章 心と機械
第4章 地上に現れた新しい形態の知能
第5章 文脈と知識
[第II部] 現在
第6章 新しい脳をつくる
第7章 …そして身体
第8章 現在
[第III部] …そして未来
第9章 2009年
第10章 2019年
第11章 2029年
第12章 2099年
エピローグ
レイ・カーツワイルの人工頭脳詩人による作品
三つの単純な理論によるインテリジェント・マシーンの作り方
年表
索引
The Age of Spiritual Machines, by Ray Kurzweil, 1999.
紙の本
SFを読むのと同じように楽しめる本。
2001/06/21 06:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nyomo - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の主張する収穫加速の法則が正しいのだとすれば、もはや私たちは進歩をゆるめることはできない。そしてコンピュータは2020年頃には人間の脳と同じくらいの計算速度に到達する。
CPUの速度が上がってもそれを有効利用するソフトがない?そんな心配は著者は露程もしていないように思われる。少なくともスーパーコンピュータの世界では処理速度はまだまだ足りない。来年駆動するよていの地球シュミレーションだって、数百メートル単位の気候変動を予測することさえできない。
コンピュータはバカだといわれる。それはコンピュータをわれわれが使わなければなんにもできないから。でもそれすらあと十年ちょっとすれば変わる。自律したエージェントシステムとして、コンピュータは人間を凌ぐ。
そこで問われるのは結局、人間とはなにか、人間になにができるのか、存在とはなにか、という哲学的命題だ。
非常に楽しませてもらった。未来が希望に満ちたものだとすれば、それは依然として科学によるもの以外あり得ないという気がした。そして、今日の常識はいずれ使い物にならなくなるということ、そんな世界に生きているのだという喜びも。