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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2006.5
- 出版社: ベレ出版
- サイズ:19cm/255p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-86064-118-3
読割 50
紙の本
4次元以上の空間が見える
著者 小笠 英志 (著)
数学や物理の初心者で、4次元空間に関して疑問を持っている人たちに、その高度な理論の一端をやさしく解説。4次元空間、5次元空間、さらに先までを、豊富なイメージ図、イラスト、...
4次元以上の空間が見える
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商品説明
数学や物理の初心者で、4次元空間に関して疑問を持っている人たちに、その高度な理論の一端をやさしく解説。4次元空間、5次元空間、さらに先までを、豊富なイメージ図、イラスト、座標を駆使し直感的にとらえていく。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小笠 英志
- 略歴
- 〈小笠英志〉東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了。博士(数理科学)。専門は位相幾何、素粒子論。大学講師。
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紙の本
「見えた!」ような気がする
2006/08/25 01:10
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲベリン - この投稿者のレビュー一覧を見る
SEという仕事柄、4次元以上の配列(「テーブル」と言ったりもするが、まあデータの並び方だと思ってください)の取り扱いは平気である。端的に言って、ある特定の場所のデータを指定するのに数字を1個使うか(1次元配列。例えば「トイレ待ちの列の前から2番目」とか)、2個使うか(2次元配列。例えば「教室内の右から3番目の列の前から4人目」とか)、3個使うか(3次元配列。例えば「団地の中の4号棟の5階の東から6番目の部屋」とか)だけの差である。後はただ、場所を指定するための数字を4個使う、5個使うと、自分がデータを扱いやすいように増やして行くだけである。
だが、そんな風に日常使ってはいても、実際にそれらの配列をイメージできるかというと、上の例にあるように3次元までが限界である。3次元までははっきりしたイメージが浮かぶが、4次元になったとたんに頭の中がこんがらがって、何だか訳の分からないぐねぐね曲がったものしか浮かんでこなくなる。
この本の書名を見て、「ほんとかな? もし本当に見えたら楽しいだろうな」と思って読んでみた。結果は…「見えた!」ような気がする。そしてそのイメージは、図らずも馴染みのあるぐねぐね曲がったイメージそのものであった。
自分が数学者と同じイメージを持っていたということで嬉しいような、もっと画期的なイメージを見たかったということで悲しいような…単純計算の繰り返しもはまるが、時にはこんな頭の柔軟体操(アクロバット?)も必要かも。