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ヒト、この不思議な生き物はどこから来たのか (ウェッジ選書 「地球学」シリーズ)
著者 長谷川 真理子 (編著)
「おばあさんがいるのは人間だけ!?」「人類の進化はたき火のおかげ?」「人類とはごっこ遊びをする動物?」 知れば知るほどヘンな生き物「ニンゲン」の、14万年のルーツ探険!!...
ヒト、この不思議な生き物はどこから来たのか (ウェッジ選書 「地球学」シリーズ)
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商品説明
「おばあさんがいるのは人間だけ!?」「人類の進化はたき火のおかげ?」「人類とはごっこ遊びをする動物?」 知れば知るほどヘンな生き物「ニンゲン」の、14万年のルーツ探険!!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
長谷川 真理子
- 略歴
- 〈長谷川真理子〉東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。早稲田大学政治経済学部教授。人類学、行動生態学専攻。著書に「雄と雌の数をめぐる不思議」「クジャクの雄はなぜ美しい?」がある。
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中学受験過去問
2013/02/15 09:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:punipuni - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に興味は無かったのですが・・・。
中学受験の過去問に出題されていたのですが、著作権の問題で内容が掲載されていなかったために購入。
読みやすかったです。
紙の本
石原都知事「ババァ発言」のネタ元!
2003/06/18 19:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雲胡丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
石原慎太郎氏の「ババァ有害発言」というものがある。「松井孝典によると、女は閉経すると子供を産めなくなる。そんなババァが生きてるってのは文明がもたらした悪しき弊害だそうだ」という内容で、当然ながらフェミニスト諸氏は激怒し、訴訟にまでなっている。
『石原慎太郎の値打ち。』(宝島社)所収の椎名玲氏のルポによれば、松井孝典氏はそんな無茶苦茶なことは言っていないというのだが、はたして間違っているのは松井氏なのか、石原氏なのか。実は、両方なのである。
その「ネタ元」にあたるのが本書だ。人類学者クリスティン・ホークスらが唱えた「おばあさん仮説」というものを長谷川真理子氏が紹介し、これを受けての長谷川氏・松井氏らの座談会が収録されている。
この座談会の冒頭、松井氏は「おばあさん仮説」を要約して、「明らかに他の動物と一線を画す事実として、女性が繁殖という役割を終えてもなお行きつづける、という不思議なことがある。そのおばあさんの知恵が次世代の子育てに活かされて、ヒトはここまで増えることができたのではないか、という仮設ですね」と述べる。これがすでに間違っているのだ。
長谷川氏は生物の繁殖戦略について、「少なく産んで確実に育てる」戦略と「たくさん産むが死亡率も高い」戦略があるという話もしているのだが、まさに「おばあさん仮説」こそが「少なく産んで確実に育てる」戦略の典型例なのである。したがって「おばあさん仮説」は、ヒトが「生き延びてきた」事実は説明できても、「ここまで増えることができた」事実の説明にはならない。ヒトが「ここまで増える」ためには、別の要因が必要なのである。
実際、長谷川氏は座談会の中で、閉経という現象が発生した当時は高齢者の数は少なかったであろうこと、そして文明の発達によって高齢者の数が(人類の遺伝子が想定していないレベルにまで)増加したことを指摘している。ここのところを松井氏は全く理解しておられない。もっとも、長谷川氏もまた松井氏の間違いに気付いていないようなのだが…。
なお念のために言うと、「おばあさん仮説」そのものは、ちゃんとした学説である。これを的確に解説した書として、ジャレド・ダイアモンド『セックスはなぜ楽しいか』(草思社)をお勧めしておこう。
それにしても、生態系を破壊するほどにまで人類が増えた原因はどこにあるのだろう。全人類の希求と言えばそれまでだが、古来、皇帝や将軍といった人々が不老長寿と精力絶倫を追求してきたことを思えば、文明がもたらした悪しき弊害は「ジジィ」の存在…おっと、失言。