紙の本
事業者視点からの地域活性化
2021/05/09 22:47
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投稿者:さとたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自治体職員として地域活性化について考えることが多いが、この本は事業者視点でストーリーとして書かれていて新鮮だった。補助金の語りは、補助金を出す側として、それ自体が目的化したり、事業者の制約にならないよう、自治体側も広い視点で考え直す必要があると感じた。戒めも含めて今後、ここで得た発想法などを活用していきたい。
電子書籍
小説ですが、
2021/06/30 19:52
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんか……ノンフィクションみたいでした。公務員や官僚の人の考え方が、すごくリアルな感じがして……。補助金って……そういうものなのかなぁ……と思わずにいられません
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地域の活性化のためにどう動いていけばよいか小説形式で紹介する図書。小説の途中に注釈やコラムがあり、勉強になる。大事なのは「始める勇気」。あと自治体の補助金に頼らずに自分で調達したお金を使い管理していく方式が大事と知った。自分は自治体の支援する側にいると考えていたが、そんな考え方よりも立場を気にせず、自分から動いていく関わり方でないといけないなぁ…と感じた。
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地方で事業にチャレンジするとはどういうことなのか、魑魅魍魎が跋扈する地方でどうすれば事業を興せるのかを、ストーリー仕立てで分かり易くまとめた一冊。
地方が衰退している大きな理由の1つが、地方交付金の獲得と獲得した予算の消化執行が目的化してしまい、投資を回収するという”当たり前の発想”が抜け落ちてしまっているからだと喝破するのだが、この思考って何も地方に限った話では無く、多くの企業勤めの会社員にも当てはまるような気がする。何かに隠れ、陰から批評批判を繰り返すことなく、この本の主人公のように、自らリスクを取って小さな一歩を踏み出せるようにしたい。
・小さなことを馬鹿にせず積み上げる。
・その企画は地域に金が巡るかを考える
・地元のイケテル店のオーナーとネットワークを作る
・不安だからとやらなければ、ただいつまでもその不安がそこにあるだけ
・目立つリーダーを支えると言うポジションも重要
・地方に必要なのは天才ではなく覚悟を持った人
・誰かに反対されたり悪口を言われるということは、気にされているということ。それだけ動きを作っているということ。成功したって文句を言われるし、失敗したってほらみたことかと言われる。地方で事業を興すとはそういうこと。
・物事が動かないときは、たいていやるべき時に、やるべき奴が、やると決めて動かないから。
・何を言うかよりも、誰が言うかで物事の動きは劇的に変わる。ロジカルだけではダメ、人としての魅力が大事。
・10人中5人が良いといったら手遅れ、7~8人が良いといったらもう辞めたほうが良い。2~3人が良いという間に仕事は進めるべきだ。
・100人の合意より1人の覚悟がことを動かす
・人間は失敗した時では無く、失敗した後にどう行動するかで価値が決まる。本当の挑戦とは、初めて何かをやる時ではなく、失敗してその次に再び立ち上がってする時のことをいう。
・万人の賛成はアイディアが平凡な証拠。多少の批判は事業がシャープであるということ。
・違和感を口に出さずに、グッとこらえるのが大人の作法だなんて思っているから、いつまでも同じ過ちが繰り返される。違和感は口に出して改善する。
・補助金獲得に奔走して、本来目を向けるべきお客様を見ないのでは本末転倒。
・自分を信じてくれてない人の言葉に動揺することなく、信じてくれる人を信じて汗をかく、頑張る。
・人のためと思って何かをやると見返りを求めてしまうもの。あくまで自分の意志でやってると思い定めること。
・自分が良い人だと思われたいという気持に囚われないこと。たとえ嫌われたとしても、言うべきことは言う。八方美人に未来はない
・未来が面白いと思えないのなら、未来を決める立場にいるべきではない。未来にワクワク出来ている次の世代にバトンを渡すべし。
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福岡の本がかなり勉強になったので、木下さんはその後twitterを中心に注目していたところ刊行された本。刊行されて少し時間経っちゃったけど、ようやく読了。まず、ストーリー調であったため肩肘張らずに小説を読む感じで読めたのは良かった。
そして書いてあることは、納得することばかり。地方都市への移住を検討している身としては大変勉強になりました。事業をするときにはどこを向いて行うか。顧客本位+自身の儲けの両立、ここに尽きるなと。行政の補助金や箱物事業に振り回されては本質が見えなくなるのだろう(実際身近でも最近そんな話が)。事業実施者と役人ではリスクの度合いが違う訳で、それを考えると行政が本腰入れて支援してうまくいっているのは実際はかなり稀有な例であると推測。うまくいっている事例ばかりが目立っているだけで。
ただし今回の主人公の事例は、あくまで地元で、親がその地域で商売をしていた、事業資産を「持っている者」の話。自分のような「持たざる者」が地方に移住する場合は、ちょっと違うだろうなと。より綿密なシミュレーションと、家や交通手段の準備が必要だろうなと。いずれにせよ、「平日にこそ盛り上がれる毎日を目指したい」、それですよそれ。
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著者は、学生時代から長年にわたって商店街振興、地域活性化、地域再生に携わってきており、多くの著書を出しています。
本書は、著者としては初めて、小説形式で地域再生の進め方や自身の考え方を紹介しています。おそらく著者本人の実体験をもとに書かれていますので、小説用にアレンジしているとはいえ、実際に起こったこと、起こりうることが満載です。どのような立場の人でもぜひ手にとってもらい、自分の地域の現状と比較しながら読んでもらいたいと思える1冊です。
・人と人との仕事だからこそ「ロジック」が大切
・地域でのビジネスで重要となる「エモーション」、情への理解
▼この本から感じ取ってもらいたいこと
①いつまで待っても地元にスーパーマンは来ない
→そもそも地域にスーパーマンは必要ない。それぞれの役割を果たす「よき仲間」を見つけ、地味であっても事業を継続していけば、成果は着実に積み上がっていく
②どの地域だって、“始めること”はすぐにできる
→「失敗せずに成功できるか」という発想を捨て、まずは一歩を踏み出す
▼地方に必要なのは、「天才」ではなく「覚悟」である
・最初から天才的な能力を持っている人は稀
・覚悟を決め、失敗を重ねながらも、学ぶことを諦めず工夫をしながら前に進んでいくと、気がつけばすごいレベルに達していたというケースが多い
・目立つリーダーの背後には必ずそれを支えるチームメンバーがいる
・どんな取り組みも最初は孤独な一人の覚悟から始まるが、試行錯誤の中で志を共にする仲間を集めるからこそ、大きな成果を生む
▼地方のビジネスにおける「場所選び」で重要なこと
・衰退地域が優位な点は「不動産が安い」こと
・車社会では、車で移動するため「目的」さえあれば広範囲で人は移動する
・目的客を主力とし、偶然通りかかるお客さんには依存しないことを前提にすれば、どこでも立地としては変わらない
▼「何を言うか」より「誰が言うか」で、多くの人はその話を聞くべきか聞かざるべきか判断する
▼役所の事業がうまくいかない構造的理由
・そもそも事業成果をあげるための組織でないこと
・補助金や交付金が将来的に利益を得るための「投資」と考えられていないこと
→地方自治体が計画する事業は「その投資が回収可能か」という視点がない
▼今の組織を変えるより、ゼロから立ち上げよう
・なぜか日本は、今ある組織をどうにか立て直すということに変な使命感を抱く人がいるが、しょせんは会社も組織も人間がつくった概念上の仕組みに過ぎず、組織は単なる目的達成のための器であり、目的や機能を終えた組織を闇雲に存続させてもいいことはない
<目次>
第一章 シャッター街へようこそ
突然の帰郷/不本意な再会/名店は路地裏にある
コラム1-1 どんな地域にも「人材」は必ずいる
コラム1-2 地方は資金の流出で衰退する
第二章 たった一人の覚悟
役所の誤算、自立する民間/嗤う銀行/勝算は「逆算」から生まれる
コラム2-1 ��ぜ、今の時代に「逆算開発」が必須なのか
コラム2-2 地方に必要なのは、「天才」ではなく「覚悟」である
第三章 見捨てられていた場所
そこでしか買えないもの/仲のよさこそ命取り/次の一手は突然に
コラム3-1 資金調達で悩む前にやるべきこと
コラム3-2 「場所選び」で重要なこと
第四章 批評家たちの遠吠え
田舎の沙汰も金次第/「子どもじゃないんだからさ」/覚悟の先の手応え
コラム4-1 地方でビジネスを始める悩みと不安………
コラム4-2 地方の事業に「批判」はつきもの………
第五章 稼ぐ金、貰う金
「欲」と「隙」/お役所仕事/名ばかりコンサルタント
コラム5-1 役所の事業がうまくいかない構造的理由
コラム5-2 見せかけの地方分権のジレンマ
第六章 第六章 失敗、失敗、また失敗
成功続きの成功者はいない/原点回帰/丁稚奉公の旅
コラム6-1 本当の「失敗」とは何か………
コラム6-2 「よそ者・若者・馬鹿者」のウソ………
第七章 地域を超えろ
資金調達/小さな成果、大きな態度/血税投入
コラム7-1 地方で成功することにより生まれる「慢心」
コラム7-2 他地域連携でインパクトを生むための思考法
第八章 本当の「仲間」は誰だ
他人の茶碗を割る権利/仲良し倶楽部を超えて/金は霞が関ではなく、地元にある/他人の金で、人は動かない
コラム8-1 嫌われる決断をすべきとき
コラム8-2 孤独に耐え、各地域のストイックな仲間とつながる
最終章 新しいことを、新しいやり方で、新しい人に
さよなら、シャッター街
コラム9-1 今の組織を変えるより、自ら立ち上げよう
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著者の他の本にも書かれていることを小説に仕立ててある。
主体者が陥りやすい心理的部分の描写は小説ならではである。
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「地方創生の主な担い手は自治体である」という勘違いをしていたが、同書を読んで認識を改めた。自分で考え、自分が金を集め、自分で稼げ、という至極当たり前のことが地方創生の本質であると痛感した。地方創生だけでなく起業全般に通ずる内容だったし、そもそも起業という「金儲け」が地方創生のタネそのもの、と思ったりもした。目から鱗だった。
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・自分の店を目指して来てくれる人がいるような商売をしなくてはならない。
・儲かりもせんことにみんなで時間使ってりゃ、そりゃ活性化どころか衰退するわ。
・店を出す前に、マーケットで一定のお客様を掴んだ後、実店舗を持つのが合理的。
・地域にお金が回り、残る事業に取り組むこと。
・地域活性化の成否は、明るく楽しく、覚悟を決めて事業に取り組むメンバーが集まるかにかかっている。人的資本の集積がとても大切。
・人数だけ多く、誰も覚悟を決めていない会議から地域が変わることは全く無い。
・地方で小さく事業をスタートする時に大切なのは、先回りして営業し明確な顧客がいる商品、サービスを選択する事、優秀なメンバーと立ちあげること、そして最初にお金を使いすぎないことの3つ。
・「あのあたりに出店すると儲かる」という話が広がって、出店希望者が集まってくる。
・イベント運営に労力をかけすぎて、自分の商売で儲ける機会を失うという本末転倒なことにならないよう配慮が必要。
・合意形成にかける時間があるなら事業に挑戦し、批判を受けても継続し、結果で地域にプラスを生み出せばよい。
・ここに来てできる体験に価値がある。
・「なぜそれをやるのか」を全員で共有できるか否かが、次なる成長段階では問われる。
・勉強会=公開型企画会議=事業化しようとしている内容を基に、講師を呼び、学び、実践する
・支援してもらわんのが一番の支援。
・まちで事業をやっていると、色々な予算の誘いが来る。自分で市場と向き合うより楽な道を選んだら最後、戻ってこられない。
・地域の事に取り組むと、どうしても「人のためにいいことをやっている」と思いがち。自分の為だと思えば割り切れる。
・地域再生を推進する団体には必ずシンクタンク機能があり、大学との共同研究を推進している。
・地元の中高生とか巻き込んで事業やらせたほうがええ。
・続けるためには、次の世代を巻き込んでいかなくてはいけない。
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・民間主体となる地域再生が好ましいことは、典型的な地方での例を基にしたストーリーで理解した。
・そこと観光を絡めることが重油尾で、地方の活性になるようなプランを作っていきたい
・補助金に頼るな。民間事業者の本気の商売の延長線上に、活気が生まれ、地域が豊かになる
・行政の地域イベントは、赤字イベントで、大した効果もない。前例主義の行政がやっている
・財務が健全でない自治体。BSの観点で言えば、投資せずにお金余りが続いている状態。PLで言えば補助金を消費しているだけで自主事業がない
・地域づくり ビジョンを語って惹きつける
・地方で必要なのは、天災ではなく「覚悟」
・補助事業の変更は困難、融通きかない。資料作成非常に面倒。よくわからんコンサルが金を搾取する。
・行政の提案評価の指標は、ROIではなく、資金の不足理由。
・よそ者・若者・馬鹿者だけでなく、ちゃんとした知識が必要
・行政の成功事例集は、補助事業を活用した事例だけで、事業として回るようになったものではない
・金のほしいシンクタンク/コンサル、実績のほしい行政、それを取り仕切る大学教授
・端に集まって盛り上がるだけの地域連携は長続きしない
・
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補助金とは無関係ではいられない立場としては「補助金のことをそこまでボロクソに言ったら身も蓋もない」と思わずにはいられなかった。
しかし、現実には本書に書かれているような補助金の使われ方の方が多いのは知っている。それが補助金漬けになって事業の芽を摘んでしまう事例を見てきている。そうした補助金獲得をメイン業務にした士業の存在も嫌悪感を覚えるしかない。
自分ができることは、補助金の本来のあり方を模索しながら、きちんとした使われ方をすることにコミットしていくしかないのだろ思う。
あるベンチャー企業の代表から聞いた言葉を思い出す。
「補助金があろうがなかろうが、やることはやる。補助金がもらえるならその分、倍のスピードで達成して、成果を出して、税金で還元したい」
「本当は補助金よりも、融資の保証をして欲しい。金が借りられないから事業が進められないことがある。借りた金は成果を出して返す」
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【地元がヤバい・・・と思ったら読む 凡人のための地域再生入門】
木下斉著、ダイヤモンド社、2018年
新年早々、ワクワクしながら一気に読んだ。
いい本であり、使える本だ。読み終わったら、沢山の言葉に線を引いていた。
役場や役所で働く友人たちには、ぜひ読んでほしい。
耳が痛いことが多いだろうが、僕の友人たちはきっと共感して何かを変えていこうとするだろう。
学校の先生たちには「キャリア教育」の観点で読んでほしい。
そもそもいい大学を目指させたその先が何だったのか。そしていまその元の地域は今どのようになっていて、どのように「イケて」いくのかを知ることができる。
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もうひとつは 「どの地域だって 〝始めること 〟はすぐにできる 」ということです 。成功ばかり積み重ねてきた地域なんてありません 。というよりは幾重にも失敗しつつ 、諦めずに取り組みそのものが破綻しない程度になんとか失敗を食い止め 、ダイナミックにやり方を変えながら取り組むことこそが事業の成功なのです 。メディアは 、わかりやすいところを切り出すので 、外からは一貫してうまくいっているように見えるだけです 。だからこそ大切なのは 、 「失敗せずに成功できるか 」という発想そのものを捨てること 。まずは一歩を踏み出してみることです 。
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繰り返し、「失敗することを怖れない」その「覚悟」を持っていることが大切だと説く。
地域の再生も、学校の再生も、企業の再生も、国の再生も、根本は変わらないと思う。
まずは一歩を踏み出すこと、それだけだ。
そして、本書はこのように始まっている。
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高校一年生のときに商店街の活性化を通じて 「まちづくり 」の世界に足を踏み入れてから 、早 2 0年が経過しました 。地域で様々な仕事を経験する中で 、なかなか表には出てこない 「リアル 」な現場も 、数多く体験してきたように思います 。
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著者の木下さんは20年前の高校生の時に地域の商店街の会社の社長に就任した、今で言うところの「高校生起業家」だ。
本書の真の顧客は高校生だ。
#地元がヤバい本
#優読書
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読み終わって、人それぞれ「正義」は違うんだな…と思いました。
登場人物でいえば、自営業の佐田、会社員の瀬戸、公務員の森本、そして官僚の鹿内…などの、それぞれ正義です。
それぞれの正義を理詰めで、あるいは感情で説得しても、翻すことはなかなか難しいでしょう。
自分自身が間違っていたのだと思わなければ、変わる(変える)ことはないと思うのです。
それぞれの道が交われば、それは素晴らしいことです。
そのために一番の材料となるのは、やはり結果しかないと思います。
結果が出てくるのを見れば、よし俺らも後に続いて追い越すぞ!となるハズが、足の引っ張り合いが始まるのが悲しいところ。
いざ僕もその場に立てば、妬みが湧いてくるのかなぁ。
そうはなりたくないと思っていますが、そうならないためにも、幅広い視野と気持ちは持っていたいです。
地域再生うんぬんに限らず、仕事に趣味に、こういう考え方は大切だと考えています。
それぞれに目標を立てて、まず自分から動くことの大切さを思いました。
主人公・瀬戸が、事業計画を立てて参加者を募るシーンがありました。
初めてということもあり上手くいかず、先輩格の佐田が助け舟を出すのですが、終わった後の佐田の一言がすごく響きました。
「瀬戸、お前な、なんで事前におれに相談せえへんねん?自分だけで抱え込んで、当日ぶっつけ本番で、今日のあれはないぞ。やったことないんやから、わからんことがあんのは当たり前や。すぐ聞かんかい」
これ僕もやりがちです。
気を遣っているつもりが、かえって回り道になっているという…。
聞くのは結構パワーがいりますが、しかしやるかやらないか、聞くか聞かないかなのだなと改めて思いました。
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結局、何をするかも大切だけど、誰とやすかのほうがもっと大切なのだ
誰かに反対されたり、悪口を言われるってことは、きにされとるってことや
僕は、自分に話し合いの場ですぐ結論をだす力が不足していることを痛感した
クラボウ 創業者 大原孫三郎
10人の人間のうち5人が賛成するようなことは、たいてい手遅れだ。7,8人がいいといったらもうやめたほうがいい。2,3人くらいがいいと言う間に仕事はやるべきものだ
なにかに失敗したときにこそ本当に評価してくれていた人と、そうでない人がよくわかる
落ち込んだときほど、意味がなくてもいいからとりあえずわらっていろ
人間ってのはな、失敗したときではなく、失敗したあと同行動するかで価値がきまるもんじゃ。そして、本当の挑戦ってのは、初めて何かをやるときでなく、失敗して、その次に再び立ち上がってするときのことを言うんじゃよ。お前はまだ、その入口にたったばかりじゃ。
よそ者・若者・馬鹿者のウソ ほとんど根拠なし
先代からの基盤があることは制約にもなりえますが、うまく回り始めた際には信用を得やすい
何事も自分のためだと思えば割り切れることもある
へこたれずに戦ってきた先輩たちが今の地域をつくってきた
地域で事業にとりくむと、地元内だけでなく、しばしば社会を構成する様々な組織や人と対立関係が生まれる。しかし、誰か明確な悪人がいるというよりは、かつて機能していたはずの社会的な機能や枠組みが今の時代に合わなくなっただけのことが多い。その中で成果を出そうとすれば、彼らの従来のやり方を変えたりすることになり、結果的に対立につながる。なぜ対立するのかに着目すると今日の日本が抱える病巣を突き止めることにもなり、解決の緒も見えてくる
嫌われる決断をすべきとき
他人の茶碗を割ってはいけない
まちの未来に関わることは、これから一番長生きするやつが取り組んだほうがええ
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小説形式なので読みやすいです。木下さんの本はこれまでにも何冊か読んでいますが、概ね言いたいことは同じかと思います。しかし、行政マンとしては、補助金をここまでボロクソに書かれるとへこみますね。おっしゃることも理解はします。確かに元から採算が取れていない商売で、補助金が切れたらポシャるというのは当たり前の話です。だからこそ、補助金の上手い活用の仕方を逆に突っ込んで書いた本などを書いていただけるとありがたいです。いや、補助金なんてうまく使う方法ないよと言われるかもしれませんが。
地元の商店街の活性化は私も考えたいのですが、行政が補助金以外でお役に立てることも模索したいですね。行政としても財政が厳しいので、補助金を出さずに、地域活性につながれば嬉しいですからね。本書でも出てきた「規制緩和」ができることのひとつなのでしょうが、そもそも府や国に権限があるものは難しいですし、もっと別のことも必要ですね。
何はともあれ、地域の活性化に本気で向き合ってくれる地元民を発掘したり、その芽を潰さないようにするのが、まずは一番でしょうか。