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商品説明
この国で、隼人とその末裔は何を目にしてきたか。稲作にあえいできた薩摩藩、天皇即位と隼人、鹿児島の戦後の新制中学など、身近な地域史から日本の歴史を見つめる。『モシターンきりしま』連載に加筆して書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
古代の大隅・薩摩の住民である隼人が、中央政府に抗った戦いを、日本通史では「隼人の反乱」と呼んでいる。しかし、筆者はこの表現に同意できず、異見を唱えてきた。
それは、歴史の実相を隼人の側から見れば、反乱などではなく、「隼人の抗戦」であったからである。中央政府の圧政に対して、やむを得ず抵抗したのであった。当時の隼人は、その居住域によって大隅隼人と阿多隼人に区分され、農業ばかりでなく、漁業・狩猟、さらには南島との交易など、多様な生業に従事、生活していた。
ところが、中央政権は隼人に米づくりだけを強制し、米に価値観を集中させ、隼人の地域に適応した生業を否定する政策を強制したのであった。隼人の居住地域は火山噴出土壌が大半で、水田稲作には不適地であった。(本文第二部五章より抜粋)【商品解説】
目次
- 第「部
- 一章
- 「身分」と民衆と抵抗
- 二章チンチン大箱が走る
- 三章稲作にあえぐ人びと
- 四章一遍上人の大隅遊行
- 第二部
- 五章 権力者機構の歴史
- 六章 明治期の薩摩遺風
- 七章 神話と歴史(その1)
著者紹介
中村 明蔵
- 略歴
- 1935年、福岡県北九州市生まれ。1962年、立命館大学大学院日本史学専攻修士課程修了。ラ・サール高校教諭、鹿児島女子短期大学教授、鹿児島国際大学国際文化学部教授を経て、現在、同大学生涯学習講師。文学博
士。主な著書に、「薩摩民衆支配の構造」〔南方新社)「鑑真幻影」(同)「飛鳥の朝廷」(評論社)「熊襲と隼人」(同)「隼人の研究」(学生社)「隼人の楯」(周)「熊襲・隼人の社会史研究」(名著出版)「隼人と律令国家」(同)
「南九州古代ロマン」(丸山学芸図書)「新訂隼人の研究」(同)「クマソの虚構と実像」(同)「かごしま文庫(29)ハヤト・南島共和国」(春苑堂出版)「古代隼人社会の構造と展開」(岩田書院)「神になった隼人」(南日本新聞社)「隼人の古代史」(平凡社新書)「中村明蔵雑論集」(洛西出版)「隼人の実像」(南万新社)「隼人異聞史話」(国分進行堂)「薩隅今昔史談」「かごしま歴史探訪」「「さつま」から見る歴史断章」(同)。
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