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紙の本
歴史戦と思想戦 歴史問題の読み解き方 (集英社新書)
著者 山崎雅弘 (著)
内田樹氏、津田大介氏 推薦!「『歴史戦』と称する企てがいかに日本人の知的・倫理的威信を損ない、国益に反するものであるかを実証的に論じています。山崎さん、ほんとはものすごく...
歴史戦と思想戦 歴史問題の読み解き方 (集英社新書)
歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方
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商品説明
内田樹氏、津田大介氏 推薦!
「『歴史戦』と称する企てがいかに日本人の知的・倫理的威信を損ない、国益に反するものであるかを実証的に論じています。
山崎さん、ほんとはものすごく怒っているのだけれど、冷静さを保っているのが偉いです。僕にはとても真似できない」――内田樹
今、出版界と言論界で一つの「戦い」が繰り広げられています。
南京虐殺や慰安婦問題など、歴史問題に起因する中国や韓国からの批判を「不当な日本攻撃」と解釈し、
日本人は積極的にそうした「侵略」に反撃すべきだという歴史問題を戦場とする戦い、すなわち「歴史戦」です。
近年、そうしたスタンスの書籍が次々と刊行され、中にはベストセラーとなる本も出ています。
実は戦中にも、それと酷似するプロパガンダ政策が存在しました。
しかし、政府主導の「思想戦」は、国民の現実認識を歪ませ、日本を破滅的な敗戦へと導く一翼を担いました。
同じ轍を踏まないために、歴史問題にまつわる欺瞞とトリックをどう見抜くか。豊富な具体例を挙げて読み解きます。
【主な内容】
◆産経新聞が2014年から本格的に開始した「歴史戦」
◆「歴史戦」のひとつ目の主戦場:戦時中の慰安婦問題
◆「歴史戦」ふたつ目の主戦場:日本軍による南京での虐殺
◆なぜ大日本帝国の否定的側面を批判する行為を「自虐」と呼ぶのか
◆第一次世界大戦後の日本軍人が着目した「総力戦」と「思想戦」
◆思想戦の武器は「紙の弾丸、声の弾丸、光の弾丸」
◆「歴史戦」の論客の頭の中では今も生き続ける「コミンテルン」
◆「戦後の日本人はGHQのWGIPに洗脳された」という「ストーリー」
◆児玉誉志夫は「思想戦」の独善的側面に警鐘を鳴らしていた
【本の内容】
目次
- 第一章 「歴史戦」とは何か
- 第二章 「自虐史観」の「自」とは何か
- 第三章 太平洋戦争期に日本政府が内外で展開した「思想戦」
- 第四章 「思想戦」から「歴史戦」へとつながる一本の道
- 第五章 時代遅れの武器で戦う「歴史戦」の戦士たち
著者紹介
山崎雅弘
- 略歴
- 山崎 雅弘(やまざき まさひろ)
1967年大阪府生まれ。戦史・紛争史研究家。
『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書)で、日本会議の実態を明らかにし、注目を浴びる。
主な著書に、『「天皇機関説」事件』(集英社新書)『1937年の日本人』(朝日新聞出版)『[増補版]戦前回帰』(朝日文庫)ほか多数。
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歴史は学問である
2022/01/03 19:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史修正主義の背景がよくわかりました。歴史とは、自分の好きなような物語を紡ぎ出すものではなく、国際政治の政争の具ではなく、科学的な学問であり、それをベースに議論する必要があると思います
紙の本
自虐でなく、自分に対して厳しくすること
2023/06/04 18:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2次大戦の韓国、中国、アジアなどに多くの被害をかけたことは忘れて良いという意見があります。しかし、簡単なたとえ話ですが、交通事故死や負傷に対して、被害者は死ぬまで加害者のことは許すことはできません。それと同じです。
許せるときは相手が常にその事故を忘れずに、許しを乞い、再発しないように心掛けているということを知っているときだけです。従って、その世代がいなくなるまで誤り続けることです。その加害者世代が次のの世代に対して、事実を伝え、常に再発防止をすることで被害者の次の世代も少し許してくれるでしょう。
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そのもどかしさを解決してくれる本
2020/07/09 09:39
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、わかりやすい。
やさしい問題ではないのだけど、具体を挙げて、納得できるように説明してくれる。
ネットや、量販の書店にひしめく、あやうい言論が、気になり、鬱陶しい。
まともにとりあうのもアホらしいけど、黙ってると認めたことになりそう。
無視するのが一番と思っても、やたら、目立つところに出て来る。
あーもう、いらいらする。
そのもどかしさを解決してくれる本。
タイトルが地味だと思ったんだけど、
あの連中みたいに、刺激的で人目を引くばかりの書名にすると、
同じ穴の狢と思われかねない。
だから、この書名で納得なんだけど、より多くの人に読んでもらいたいから、
なんか、もっといいタイトルはないか?
紙の本
視点が増えました・勉強になりました
2020/04/08 15:20
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
主に右の思想に対し、著者が論理的に切り込んで疑問を投げかける1冊です。
こういうものの見方(視点)もあるのか、と参考になりました。勉強になりました。
新書としてはページ数が300ページと多めで、序盤は読み進めるのに苦労します。ですが、読み進めていくと、特に最後の方になれば読解スピードが上がります。
また、「右の思想のカラクリ」を図形を用い視点化して分かりやすく説明しています。
様々な思想の方々に読んでほしい1冊です。
紙の本
参考になる
2020/03/27 13:36
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史問題、歴史認識について論考したものである。歴史戦、思想戦という用語自体にあまり馴染みがないが、戦中・戦後、そして現在に至る昭和の時代の話である。大日本帝国が日本だという認識を根底に、戦中の思想戦から現在の歴史戦へと移ってゆき、いまだに戦争状態といえそうだ。
アメリカ占領軍のWGIPにより戦後の日本や日本人にもたらした問題点について、ある研究報告書から研究者の見解を次のように引用している。
「国民は軍国主義者にすべての罪を負わせることを受け入れ、その一方でこれを利用した。「ウオー・ギルト・プログラム」は国民の「だまされていた」、「責任はない」との実感にお墨付きを与え、定義が明確化されていない軍国主義者に責任を集中させた。その結果、国民は戦争を主体的に総括することなく、反軍国主義というイデオロギーを支持していった。」『ウオー・ギルト・プログラム-GHQ情報教育政策の実像』(法政大学出版局)
歴史問題の読み解き方、という副題が付けられているとおり、この種の本を読むときの示唆を与えられる。それにしても、人間関係も難しいが、国家間、民族間の積年の関係は世代が交代し時代が移っても解きほぐすことが難しいものだ。
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歴史修正主義をめぐる問題がよくわかりました
2020/01/02 13:23
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TW6429 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史修正主義をめぐる問題について、メディアで度々扱われているが、正直なところ何が問題なのかについてよくわかっておらず、歴史修正主義者の主張にも一理あるのではないかと思っていました。しかし、本書を読むことによって、彼等の主張が歴史学の研究で明らかにされた事実を悉く無視しているか、自分たちの都合の良いように解釈しているのかということがよく分かりました。また、歴史修正主義者の主張の問題点を詳しく解説しているので、本書を読めば昨今のメディアで問題になっていることがよく分かると思います。
歴史修正主義者の主張は、年月を経てもほとんど変わっていないことに驚きました。進歩が無いですね。