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商品説明
誰も引き受けないところに商機はある−。帝国ホテル、大成建設など令和時代に続く30余社を起業し、渋沢栄一とともに近代日本を築いた大倉喜八郎。型破りな発想力と行動力で成り上がった実業家の、知られざる生涯を描く。〔「明治を食いつくした男 大倉喜八郎伝」(産経NF文庫 潮書房光人新社 2021年刊)に改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
岡田 和裕
- 略歴
- 〈岡田和裕〉1937年満洲国生まれ。上智大学文学部新聞科中退。東京スポーツ、竹書房を経て文筆業に転身。専門は近現代史。著書に「満鉄と満洲事変意外史」「ロシアから見た日露戦争」など。
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2019/07/30 11:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は大倉喜八郎について丁寧に書き込まれ、編集された伝記本である。少し前に、江上剛の小説「怪物商人」を読んでいたので喜八郎の生涯について大凡理解していたつもりだ。本書に描かれている喜八郎への評価はほぼ同じと考えられる。
喜八郎は持っていた才能を活かし、実業家として全うした人生であった。活躍した時代が明治維新から日清日露戦争というきな臭かったので、戦争で儲けた政商など批判されることもあったようだが、政治に近づいても経済人として矜恃を保ち、得た利益は教育や芸術・文化面での社会的活動や中国の革命運動家の支援等にも行っていた。昭和の初め頃亡くなったが、当時実業家としては初めて勲一等の叙勲の栄に浴した。
実に充実した92年の生涯だったように思う。ただ、さみしいことに現代では大倉喜八郎の知名度はあまり高くなさそうである。