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商品説明
最低亭主から逃げた絵乃は、離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」の手代として働くことに。一筋縄ではいかない依頼を解決しながら、念願の離縁を果たすことができるのか!? 『オール讀物』掲載をまとめて単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
いつの時代も家族円満は難しい⁉
人情時代小説の名手が描く江戸の離婚模様
夫婦となって5年。
定職にもつかずに浮気と借金を繰り返す亭主に絶望した絵乃は、
身ひとつで家を飛び出し、離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」に流れ着く。
夫との離縁を望むも依頼できるだけの金を持たない彼女は、
女将の機転で狸穴屋の手代として働くことに。
果たして絵野は個性豊かな狸穴屋の面々とともに
一筋縄ではいかない依頼を解決しながら
念願の自身の離縁を果たすことができるのか⁉
【狸穴屋に持ち込まれた依頼の一部】
「二三四の諍い」……狸穴屋にやってきたのはまだ10代の兄妹、彼らの望みは両親を離縁させることだった。
「双方離縁」……嫁と母の仲が悪い。家格も絡んでなおややこしい、武士を悩ませる江戸の嫁姑問題。
「錦蔦」……才能ある息子を引き取るのはどっち? 職人の家のあいだで起きた大岡裁きの結末。【商品解説】
収録作品一覧
わかれ縁 | 5−49 | |
---|---|---|
二三四の諍い | 51−83 | |
双方離縁 | 85−114 |
著者紹介
西條奈加
- 略歴
- 〈西條奈加〉1964年北海道生まれ。「金春屋ゴメス」で日本ファンタジーノベル大賞、「涅槃の雪」で中山義秀文学賞、「まるまるの毬」で吉川英治文学新人賞を受賞。
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紙の本
よくまとまっている
2020/07/21 16:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品で公事宿なるものを初めて知った。
江戸時代にこんなセーフティーネットがあった事に驚いた。
狸穴屋の女将、かっての女手代などたくましい女性たちの姿が印象的だった。