電子書籍
君がいれば私は生きられる
2021/09/02 22:53
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melt - この投稿者のレビュー一覧を見る
マスク依存症の主人公:茜
唯一彼女が嫌う相手:青磁は自由気ままでそんな彼がほんとはうらやましかった
始めて会話したとき彼に嫌いだと言われ、それ以来茜はマスクを外せなくなってしまった。
でも、青磁とかかわるようになって、心を打ちとけていくにつれて茜の気持ちは恋心にかわっていき...
絶対泣ける結末
ハンカチの準備を!
紙の本
感情移入してしまうほどいいお話
2021/04/28 02:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
とっても感情移入してしまいました。
男の子の強い口調などが優しさに聞こえる時もあり
最後などもう最高すぎる終わり方で
2年前に読んだのにいまだにあの気持ちが忘れられないです!
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「誰からも好かれているやつも、世界中から嫌われるやつも、生きてることには変わりない。嫌われてようが好かれてようが、人は生きていける。生きてるならそれでいい。」
のことばか心に響きました。
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この作家の小説を読むのは、これで2作目だが、情景の表現、心理描写に長けていると思う。
つい、引き込まれて、感情移入してしまう。
素晴らしい作家だと思う。
しばらく目が離せない。 この作家の他の作品も読んでみたくなった。
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ズバズバものを言うさっぱりした男の子と本音をマスクの下に隠して生きる女の子のお話。
些細なことで傷ついて、自分が世界で1番不幸に思えてしまう10代の柔い心が優しく表現されていて、懐かしくてちょっと気恥しいような、あの頃の自分が救われるような、くすぐったい気持ちになりました。
純粋にまっすぐ、損得勘定なく人を想うことができる恋する気持ちも素敵だったなぁ。高校生の純愛眩しい!
そしてあらゆる言葉で様々な「空」が鮮やかに表現されていて、日本語って美しいな、世界って美しいな、そんな風に思いました。
汐見先生が描く世界はいつだって繊細で優しくて美しい。
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映画をきっかけに再読!
こんなに綺麗な世界観だったことを忘れてしまっていたのが悔しくなるほど、とても優しいふたりに何度も心動かされました。
欲を言えばこのまま、この世界のまま映画化することは難しかったのかなと ; ;
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読みやすすぎて一気読みでした!
スラスラと読める、とても読みやすい本だったと思います!2人とも過去に辛いことや悲しいことがあって、それを乗り越えてきたのだと思いました。
青磁のはっきりとものを言えるところがとてもすごいと思ったし、とても強い男の子なのだろうなと思っていましたが、辛さを乗り越えたからこその強さなのだと知りました。周りの環境で人は変わらないといけなくなってしまったり、本当の自分を押し殺さなくてはいけなくなることがあります。でも、本当の自分を好きになってくれる人はきっといるし、本当の自分でいることを許してくれる人もきっといるんだと思わせてくれるようなお話でした。
青磁の病気がもう二度と再発せずに、茜と青磁がずーっとずっと幸せでありますように!!!
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良かった…
キツイ印象から始まったけど、それがいいかも。
途中のいきなりの拒絶は解るかなぁ
その理由はなんとなく想像出来た。
一番の見どころはなんと言っても[外す]シーンですネ! 勝手に想像してニンマリしてしまった。
追伸
やっぱり本は一気読みですねー
入り方が違う
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青磁は茜のことが嫌いと言いながらも茜に関わりにいっていたので、そこに違和感を感じていましたが、最後にその意味が分かりました。最後に知らされた事実を知って、もう一度読んだら違った見方ができると思いました。真っ直ぐな青磁と関わって変わっていく茜を見てみて、大事なことに気付かされました。
"言いたいことだけ言ってれば良いんだよ。したいことだけしてれば良いんだよ。周りの顔色ばっか窺って自分を押し殺したりするな“
"きれいな景色はこんなにも近くに、いつもここにあったのだ。私がそれを見ていなかっただけで。見ようとしていなかっただけで。”
"夜が明けた時に会いたいと思った人が、その人にとって一番大切な人なんだって”
心に刺さる文章が沢山ありました。
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『私にとっては、マスクを外されることは、無理やり服を脱がされるのと同じようなものだ』。
2020年に入って世界を襲った新型コロナウイルス、そして陥ったコロナ禍で日本人が当たり前のものと思っていた『マスク』もすっかり世界の人々の間に広がりました。良くも悪くも『マスク』というものが世界の人々の間でも一般化した今日。そんなコロナ禍で誰もが『マスク』で顔を覆っている姿がすっかり日常と化した今。人と人とのコミュニケーションも『マスク』をしたままの会話とならざるを得ません。しかし、私たちはコミュニケーションを取る際に、単に会話の内容だけをもって話を進めることはないと思います。こちらが語る一言ひとことを相手がどんな風に捉えるかを微妙な表情の変化をもって理解していると思います。それは、逆から見れば相手が語る一言ひとことにどんな表情をとるべきか、そんな風に緊張感をもってその場に臨む必要があるとも言えます。なんとも私たちの日常というのは気が休まらないものです。
そんな場で一枚の『マスク』があれば状況は一変します。『マスク』に覆われた素顔を相手は見ることができません。そんな状況は『顔が引きつっていないか心配だったけれど、笑顔が上手くいかないときはたいてい、口もとや頬がおかしくなるわけで、マスクをつけていれば大丈夫だ』という安心感を生んでもいきます。人が生きる上で安心感を得るということはとても大切なことです。不安に苛まれながら生きるよりも当然に安心感の中に生きる方が幸せだとも言えます。しかし、そんな風に素顔を隠したまま生きることが本当に良いことなのでしょうか?本当に幸せなことなのでしょうか?そして、本当にコミュニケーションが取れていると言えるのでしょうか?
ここにそんな『マスク』をずっと着けたままに生きる一人の女子高生が主人公となる物語があります。『私にとっては、マスクを外されることは、無理やり服を脱がされるのと同じようなものだ』と語るその女子高生。この作品は、そんな女子高生・茜が『マスクに依存しなければ生きていけない、弱くて醜い自分』に悩むその先に、『私は本当はあんなふうに笑えるのだ』と、気づく瞬間を見る物語です。
『高校二年になって三回目の席替え』で『新しい席に移動』し、『まさかこいつが隣になるなんて』と『隣の席に腰を下ろす男子』のことを見るのは主人公の丹羽茜(にわ あかね)。『げんなりしながら右手でマスクをつまんで引き上げ』る茜は、隣の席に座る深川青磁(ふかがわ せいじ)のことが『世界でいちばん大嫌いな人間だ』と感じています。一方で、『わあ、茜の近くだ。嬉しいな』と反対側から声をかけるのは『仲良しの沙耶香』。そんな沙耶香に『あ、茜のお隣、青磁なんだ。うるさくなりそうだねー』と言われ『ほんと』と笑う茜。そんな時、『あ?なに、俺の話してる?』と左側からの声に『マスクの中でひっそりと深呼吸をして』、『笑顔を貼りつけたまま』振り返った茜は『青磁が隣だと、うるさくなりそうだね、って言ってたの』と言葉を絞り出します。そんな茜の言葉に『俺だって茜の横なんか嫌だっつうの』と言い返す青磁の大きな言葉に��室の『空気が凍』ります。そして、『うぜえ』と吐き捨てて教室を出て行った青磁。そんな青磁とは『今年から同じクラスになり、四月に初めて言葉を交わした』という茜。一方で青磁は『同学年の全員』、『他学年のほとんどの生徒にも、顔と名前を知られている』という存在でした。『ほとんど白といってもいい銀髪』で、『感情と行動が直結している』その性格、そして『いくつもの絵画コンクールで受賞』するほど絵が上手いという青磁。そんな風に有名な青磁のことを『あんなに嫌味なやつなのに。みんな、どうかしている』と感じる茜。一方の茜は、自分のことを『私は、”優等生”』と感じています。『真面目』で『勉強は抜かりなく』、『みんなと交流』も欠かさない『学級委員長として『我ながら絵に描いたような優等生だ』と改めて思う茜。そんな中、『文化祭の出し物』を準備する季節となりました。『うちのクラスは劇をやることになっている』ため、学級委員長の茜は、配役を決めていきます。『王子役は青磁がいいんじゃね?』と盛り上がる声にも『頬杖をついて』空を見ている青磁に『聞こえてたでしょ。王子様役は青磁がいいって…やってくれる?』と訊くも『はあ?嫌だよ、なんで俺が』と返す青磁。そんな青磁に粘って頼むも『うるさい、黙れよ』と遮られます。結局、他の男子が名乗りを上げてくれて決着した配役。そして、下校時『もう少しクラスのことに協力的になってくれたら…』と言うも『はあ?なんだそれ…』と反発する青磁に戸惑う茜。そんな青磁は『絵を描く時間をとられるのは我慢できない… 邪魔されないんだったら、いくらでもやるよ』と言い残して去っていきました。そして、そんな風に険悪だった二人の間にまさかのきっかけで繋がりが生まれていく物語が描かれていきます。
『高校二年になって三回目の席替え』という何気ない学校生活のワンシーンの描写から始まるこの作品。そんな時代を遠くに過ぎ去った私でも、そんな場面でドキドキした思いというのは今も残っています。思えば高校時代というのは、思った以上に狭い世界の中で生きていく時代です。一日の大半を同じ教室で、同じ面々と、同じ空気を吸いながら同じ時間を過ごしていく学校生活。そんな狭い世界では隣席が誰かということはある意味死活問題とも言えます。この作品はそんな席替えで『世界でいちばん大嫌いな人間だ』と思う男子と隣り合わせになってしまった主人公・茜の視点で隣席の男子・青磁との関係が描かれていきます。
そんな物語で、読者が間違いなく、えっ?と感じることになるのが全編に渡って登場する『マスク』だと思います。今までに400数十冊の小説を読んできて、その文中に『マスク』という言葉を見た記憶はありません。もしかしたら、どこかにあったのかもしれませんが、あったとしてもそれはあくまで何かしらの演出の一環でのワンシーンにすぎないと思います。それがこの作品では、なんと
・『マスク』: 158回登場
と、文庫435ページの実に3ページに一回という高い割合でこの言葉が登場します。そんな『マスク』を常時着けているのが主人公の茜です。そんな茜は『私にとっては、マスクを外されることは、無理やり服を脱がされるのと同じようなものだ』と感じて常時『マスク』を装着しています。『たまたま��邪を引いてしま』い、『毎日マスクをつけて登校』する中で風邪が治っても『マスクは外さなかった。外せなかった』と『マスク』装着が常態化した茜。そんな茜はその理由を『顔を、表情を隠せるという安心感を手離せなくなっていた』と語ります。『夏になってどんなに暑くなっても、体育の授業のときも、お弁当を食べるときも』ずっと『マスク』を外さない茜。そんな風に『マスク』がずっと手放せないという状況について『マスク依存性』という言葉があるかと思います。『自分の脆い部分や触れられたくない部分を覆い隠してくれて、まるで毛布に包まれているような安心感を与えてくれ』る『マスク』、そんな『マスク』に依存する生活にかつて『思い悩んでいた』ことがあったと語る汐見夏衛さん。そんな汐見さんは、『マスク』依存の人生から『卒業したいのだけれどなかなかできない』という人に向けてメッセージをこの作品で届けたかったとおっしゃいます。『私だって、好きでマスクをつけているわけじゃない。好きでマスクを外せなくなったわけじゃない』と語り、『これはもう私の一部だから。素顔は誰にも見られたくないし、自分でも見たくない』とも語る茜。昨今、コロナ禍により、他人の素顔を見る機会が極端に減っている状況があります。人は相手とコミュニケーションを取る時、その言葉の内容だけでなく、相手の表情の些細な変化にも気を留めます。逆に言えば、相手にも自分の表情の細かい変化を見られていると思うと、そんなコミュニケーションの場面は確かにある種の緊張感と共にあると言えないこともありません。しかし、一方でそんな風に『素顔』を見せない、『素顔』を見れないという中では、お互いの関係性の深まりが薄いようにも感じます。『マスク』をすることで一種の鎧で武装している、相手の侵入を許さないかのように心を守り続けている、『マスク』にはそんな印象を受け、また与えもする様にも感じます。そんな中で『私がマスクから解放される日は来るのだろうか』と答えを見つけられない茜。今のコロナ禍による『マスク』前提の日常が、やがて『マスク』不要となった未来に、果たしてどの程度の人が『マスク』を取ることができるのか。また、『マスク』によってコミュニケーションの感覚に変化が生じた今の時代だからこそ、この作品は一つの問題提起をしてくれているように感じました。これから読まれる方には汐見さんがどのようにそんな茜の悩みを決着させるかにも期待いただきたいと思います。
そんなこの作品は視点の主である主人公の丹羽茜と深川青磁の二人の関係性がその中心に描かれていきます。茜の家族や二人のクラスメイトなど、もちろん他にも多くの人物は登場しますが、彼らは極端に脇役です。あくまで二人の関係性に絞ったストーリー展開で物語は進みます。そんな主人公の茜は『誰かと一緒にいると、私はいつも相手の顔色を読み、自分が不快な思いをさせていないかということばかり考えて、疲れてしまう』という生き方をしてきました。中盤で語られるそんな生き方になった起点の出来事以来、『ちゃんとみんなの前で”私”を演じる』ことを常に意識し、『笑顔』を無理して作り続けてきた茜。『腹が立ったからといって不機嫌な顔をしてはいけないし、誰かが間違ったことをしたからといって怒ってはいけない』と、周囲の目を常に意識しながら、緊張感の中で毎日の生活を送る茜。そんな茜に上記した『マスク』がなくてはならないものになるのはある意味必然でした。しかし、席替えによって図らずも隣に座ることになった青磁の生き方は全くの正反対です。『誰からも好かれてるやつも、世界中から嫌われてるやつも、生きてることには変わりない。嫌われてようが好かれてようが、人は生きていける。生きてるならそれでいい。だから、どうだっていいんだよ』という生き方の青磁。そんな青磁は、『思ったことはすぐに言葉にするし、行動に移す』という生き方を貫いています。茜からすると『感情と行動が直結している』、まさしく正反対の性格の主である青磁を毛嫌いするのは当然のこととも言えます。世の中生きていればいろんな考え方を持つ人がいるのは当然で、なかなかにその中の誰が正解で、ということを言い切ることは難しいと思います。しかし、この作品の主人公である茜は自分のことを『優等生』だと思い、その理想の姿を演じながら生きています。そんな人生は、それが正しいかどうか以前に生きづらい思いをするのは当然のこととも言えます。この作品では、そんな両極端な二人の生き方の丁寧な描写によって、鎧の下に隠されていた茜の感情の変化が、緩やかに、でも大胆に、そして確実に変わっていく様が描かれていました。『誰が側にいようが気にせずに、まるでひとりでいるかのように気ままに振る舞う彼の隣は、とても楽な居場所だった』と青磁の隣に居場所を見つけていく茜。『誰にもなんにも気を使わなくていい、という解放感』に包まれていく茜。物語は、そんな二人の間に恋の感情が芽生えていく様子が描かれていきます。そんな恋の物語は、あまりに清純でキュンとするような描写に満ち溢れています。そう、そこに描かれるのは高校生のひたむきで真摯な眼差しの先に見る恋愛物語、そんな言葉にピンとくる方にも是非読んでいただきたい作品だと思いました。
『常に人の顔色を窺って、その人が言葉の裏にどんな気持ちを隠しているのか、自分のことをどう思っているのか読み取ろうと必死になっている私』が全く正反対の生き方をしている青磁との出会いを経て、そんな感情に変化が生まれていくのを感じるこの作品。思えばこの国では、”空気を読む”ということが非常に重要視されています。私たちはそれを当たり前に感じています。一方で、2021年のノーベル物理学賞を受賞された真鍋淑郎さんが、自分には”周囲に同調して生きる能力がない”ので日本には戻りたくない、と語られたことが話題になりました。この国に普通に存在する”空気を読む”という感覚は必ずしも世界の標準ではないのだろうと思います。そして、そんなこの国では”マスク依存性”ということが問題となってもいます。素顔を隠して生きていくことに安心感を得る社会の存在。この作品では、そんな感覚に高校生の主人公の生き方を重ね合わせることで一つの問題提起がなされていたように感じました。
『私は本当はあんなふうに笑えるのだ。自然な笑顔を、そして心から嬉しそうな笑顔を、浮かべることができるのだ』と顔を上げる茜の姿を垣間見るこの作品。高校生の眩しい青春の輝きの中に、素顔に生きる人の美しさを見た、そんな作品でした。
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主人公に共感する方、沢山いると思います!
新型コロナウィルスが感染拡大している今、こんな本が読みたかった!って思いました。
今だからこそもっと共感できると思うし、だんだん主人公が変わっていくところに心を奪われていき、長めの本ですが次々と読み進められます。
本に慣れていない方にもぜひおすすめします!
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茜の不器用な生真面目さや気を遣い過ぎてしまうところにすごく共感できた。1度自分の本音を話して、それがもとで友達を失うと自分の本心を隠すようになってしまう気持ちはよく分かる。だから、最初は青磁の茜に対する態度はあまりにも酷いんじゃないか、いくら言っていることが芯を食っているとしても、あの言い方では内容よりも先に攻撃的な物言いが茜に届いてしまうではないかと憤った。けれど、途中で茜がこれ以上なく落ち込んでいるときに、それでも青磁がふてぶてしい物言いを直さず、なんなら「悲劇のヒロイン気取りか」と追い討ちをかけるようなことを言ったとき、私はむしろ青磁は優しいと感じた。青磁はずっと茜が本音を話せるように自分が本音を話していたのだと気付いたのだ。彼もまた不器用な人間なのだとそのとき初めて分かった。過去のトラウマからなかなか素直に本心を打ち明けられない2人だけれど、お互いがお互いの「夜明けにいちばん会いたい人」なのだと分かっている限り、この2人の未来は明るいと思った。
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茜が、青磁に影響されてどんどん変わっていき、いつしか青磁を好きになっていく、、
青磁が小さく時出会った茜に、言葉は厳しかったかもしれないけどメッセージを伝え続け、届いた、2人の不器用だけど温かいストーリーにほっこりしました。
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中学3年生の娘が友達に借りて わたしも読んでみた本。
高校生の 多感な時期の 揺れ動く気持ちが
せつなく もどかしく でも前向きにかかれた本でした。
青磁に出会えた茜 茜に出会えた青磁
人は 会うべく人に出会うんだなあ
わたしも 自分をまるごと受け止めて支えてくれる夫に出会えて しあわせだなあと なんだか 涙がでてしまった
アラフォーの自分では選ばない本に
出会えて しあわせ。
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この本は人気があると聞いて読んでみることにした。最初のうちは高校生の恋愛物、、、
ってことでついていけないかもと思っていたのだが
読めば読むほどに不思議と引き込まれていった。
茜ちゃんの気持ちわかるなぁ
青磁の生き方や考え方もかっこいいなぁ
想い合うほどにすれ違ってしまう二人に
涙しました。
高校生だからこその純粋で真っ直ぐな気持ちと
少しひねくれてしまう心のアンバランスさ。
全体を通して透明感と柔らかな温もりを感じるストーリーで、読んでいて心が浄化された気がします
シリーズで次の本も出てるみたいなので
読んでみたい!