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紙の本
水壁 アテルイを継ぐ男 (講談社文庫)
著者 高橋克彦 (著)
中央政権の容赦ない仕打ち。窮する民を見かねて、東北の英雄・アテルイの血をひく若者・天日子が決起する。朝廷を相手に熱き闘いを繰り広げる蝦夷たちを描く歴史大河小説。【「TRC...
水壁 アテルイを継ぐ男 (講談社文庫)
水壁 アテルイを継ぐ男
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商品説明
中央政権の容赦ない仕打ち。窮する民を見かねて、東北の英雄・アテルイの血をひく若者・天日子が決起する。朝廷を相手に熱き闘いを繰り広げる蝦夷たちを描く歴史大河小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者のライフワークとも言える東北の大河小説シリーズ「最新刊」がついに完成!
東北の英雄・アテルイの血をひく若者、天日子。朝廷の容赦ない仕打ちに苦しめられ続ける民を救おうと立ち上がった彼のもとに、その志に共感する、力ある者たちが集まってくる。朝廷との圧倒的な数の差を知略で制し、不利な状況にも臆せず力を尽くして立ち向かう、蝦夷たちの気高い姿に心揺さぶられる歴史大河小説。
解説・田口幹人(書店人)
こんなにも故郷を思い、
私心を捨てて闘った者たちが
岩手という地には多くいたのだと知った時、
感謝の念と共に鳥肌が止まらなかった。
―― 菊池雄星(シアトル・マリナーズ)
(岩手日報「雄星の愛読書」より)【商品解説】
著者紹介
高橋克彦
- 略歴
- 1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒。83年に『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、86年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、87年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年に『緋い記憶』で直木賞、2000年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞。
本作『水壁 アテルイを継ぐ男』は、著者のライフワークである東北を舞台とした歴史大河小説シリーズの一作で、時代の順では『風の陣』(全五巻)、『火怨 北の燿星アテルイ』(上下巻)に次ぐ作品となる。以降、『炎立つ』(全五巻)、『天を衝く』(全三巻)と続く。
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紙の本
人物の描き方、戦闘の描写に感服
2020/10/08 10:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代の東北、蝦夷の活躍する小説である。アテルイでもう終わりかと思っていたが、もう一作あった。アテルイの後、安部氏、清原氏などの豪族が活躍する前九年の戦い、後三年の戦いという大乱があった。歴史上、この2つの大乱の間に元慶の乱があった。忘れてはいけないのが、アテルイの前に伊治鮮麻呂の乱があった。これは所謂大河ドラマのように超長編であったが、『風の陣』というタイトルで出版されている。
いずれも少しずつ異なっているが、この元慶の乱は、陸奥ではなく出羽である。米代川から秋田城、八郎潟周辺が舞台となっている。伊治鮮麻呂も今回も史料が乏しいせいか、鮮麻呂がどうなったのか、乱の結果蝦夷の暮らしがどうなったのか、元慶の乱の結果もそれほど明確ではない。歴史的な出来事と無関係に物語を創作することも興味深いのだが、まず事実を知りたいものである。
都にいた策士の腕が優れており、計画を練る能力も抜群である軍師を仲間に引き入れる。そして、統領にはアテルイの子孫である天日子(そらひこ)を据える。役者は揃い、あとは計画を実行するだけである。その他の参謀は戦闘能力もあり、統帥力もある人材を集め、陸奥守を説得し、出羽守を追い出す。その後に着任した出羽権守、藤原保則がうまく後を収めた。保則は後に都に戻り、参議となる。
この時代の蝦夷についてはあまり知られていない。乱の詳細も首謀者もよく分かっていないと思われる。しかし、ストーリーとしては十分楽しめたし、戦闘シーンも高橋克彦の描写は秀逸であったと思う。
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故郷を守る阿弖流為の心の継承者
2023/02/22 15:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
高橋克彦氏の東北・蝦夷(えみし)についての最新の歴史小説です。
中央政権の圧政に苦しむ東北の民を見かねて、阿弖流為の子孫である若者が立ち上がる。相変わらず、中央は東北の民を蔑み従順に従っていた者たちまで見殺しにする。
阿弖流為、いや、蝦夷の血がそれに立ち向かう姿はその地に住むものをどれだけ勇気づけたことか。切なくも奮い立つ思いがする小説でした。
紙の本
水壁
2020/08/03 10:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
アテルイと母礼の活躍により蝦夷の存在は朝廷に認められることになったが、中央政権からの苛性は変わることなく蝦夷の民は生きていくことすら難しい状況であった。
蝦夷は俘囚と呼び名は変わったが、差別され続けていた。
東北地方に飢饉が続き食べるものは満足にない状態であったが、朝廷側の城には山積みになるくらいの食糧があった。しかし朝廷からの食糧の支援がない俘囚は村を捨てて山賊になるもの、村で飢え死にするもの等で田畑は荒れ翌年の生活も危うい状況にまで陥った。そこでアテルイの血を引く天日子が立ち上がる。
天日子は物部一族の日明の助けを借り、都から幻水という軍師と、元検非違使の逆鉾丸、山賊の玉姫の協力を得て朝廷に立ち向かう。
風の陣シリーズ、火怨シリーズそして水壁と蝦夷シリーズは興味を持って読むことができました。また、いろいろな場面で新たな発見や事実の確認ができ自分なりにも知識となりました。
紙の本
蝦夷の意気、誇り
2020/10/24 18:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
飢饉の中、蝦夷に対する朝廷の圧政を正そうと立ち上がった者たちを描く作品。
蝦夷たちの意気や誇りが強く感じられ、さらに冤罪で朝廷を追われた幻水という軍師役の人物造形が良く、自分の居場所を蝦夷の中で見付けていく過程で、読み手としてもより蝦夷の魅力にハマっていくのが心地よかった。
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元慶の乱
2023/12/01 16:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
元慶の乱について知らなかったので、興味深く読みました。阿弖流為の曾孫ということでどうしても「火怨」と比べてしまい、期待が大きすぎましたが、登場人物がちょっとファンタジーぽく感じてしまいました。それでもやっぱり胸が熱くなります。良かったです。
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蝦夷の苦労は続く
2021/06/16 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「火怨」の続編というかミニ版という感じ。それでも作者の蝦夷に対する思い入れと同族意識はよく表現されていた。