柚さんのレビュー一覧
投稿者:柚
紙の本卒業アルバム 増補版
2016/02/29 22:55
もっと読みたくなります
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
美麗カラーや、超絶技巧!?のカラーの作業過程、
今まで出ていた企画ものなど情報なども知れるのは楽しい。
佐条と草壁の成長年表が読めるのはほっこりする。
満足なのだけれども、読むともっと、ずっと、彼らの話を読みたくなる一冊。
シリーズを通して読んではまっている方は、読んで損はないと思います。
短編は 第一話の佐条視点、京都にての次の日の朝のエピソードや、
時系列的にはO.B.以降の彼らの話など。
どれもこれもジワリときます。すごく良いです。
それぞれのカップルが彼ららしい形で幸せに暮らしている。
これから先も続く彼らの話をもっと読みたくなります。
紙の本世界のはじまり
2018/12/05 23:39
贅沢に楽しめる絵本
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
インド ゴンド族に伝わる創世神話がゴンドアートにより表現されている。
神話といっても簡潔に、見開きページ片側に数行、もう片方にそれをイメージした絵といった配置で難しくない。(子供には難しいかも)
創世神話は世界共通というか、通じるところもあれば、独創的なところもあり興味深い。
絵本とアートブックの違いはどこだろう?(文章での)物語があるかないかだろうか?
とにもかくにも、アートであり、絵本である と思う。
さらに贅沢なのは一枚一枚が手漉きの紙にシルクスクリーンの手刷りされている。
絵の素晴らしさはもちろん目でみて感じ、インクの匂いを感じ、インクの厚みを触れて感じ、いろいろ体感できる。
手刷りなため、2018年11月に第2刷(2版)が出たが、今回は2000部限定のようです。
シリアルナンバー入りで 再版されるたびに表紙の色は変わります。
今回は中心がクリーム色で、周囲が(黄)緑色。
日本語版限定?のケースは今回もついています。
(ちなみに、夜の木 は版ごとに表紙の絵柄が変わる。世界のはじまり は色の変更のみ。)
某サイトなどでは中古(コレクター)品として高額取引されているみたいですが、
出版元のタムラ堂は良心的ですし、(手刷りなので時間はかかるけれど)世界のはじまり 同様、今後 夜の木 も、また、他のタラブックスの本も再版予定あります。
タムラ堂のサイトでは 再版予定もチェックできます。
版が変わると表紙の色などは変わるけれど、定価の再版あるので、ぜひ、チェックして手に取ってほしいです。
2020/01/31 01:21
公式図録
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
最近は図録が会場以外でも購入できる機会が増えてうれしい限り。
展覧会に心を動かされ、すぐ持ち帰りたい気持ちもあるけれど、
そのあとの予定や本の重さで断念することもあるので。
展覧会では一部撮影も許可されていましたが、
図録(作品集)になるとまた違った良さがあります。
陶芸の釉薬の美しさは光の当たり方によっても変わるので、
機会があれば実物を見て、その補完に図録を眺めるというのも一興かと。
日本初の大規模展「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」の出展作品を網羅していて、満足の一冊です。
ルート・ブリュックの作品は、色の美しさはもちろんのこと、
絵画のようなユーモラスな表現力のある作品、
がらりと表現の仕方を変えた幾何の作品といろいろな楽しみ方ができる作家だと思います。
2017/02/23 01:50
大切に想うからこそ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
それぞれを大切に想うからこそすれ違う毘沙門と兆麻をはじめ、
それぞれの神と神器の絆が今巻も色々な角度から描かれる。
いつも予想もつかない展開に驚くばかり。
天照大神登場。
審判の行方は・・・って、今までで一番といってもよいほど気になるところで終わります。
次巻、来月くらいに出してくれませんか・・・ね。
夜卜も色々な神や神器と繋がってきた。
雪音の禊の時に続き、あの方やかの方らが力になってくれます。
皆そろって義理堅い!
それにしてもこんなに天を滅ぼしたいと暗躍する”親父”様の過去にはいったい何があったのか。
夜卜はどうやって生まれたのか、雪音の過去は、過去天に逆らい刑を受けたあの神の動きも気になるし・・・
一冊に盛りだくさんのエピソードが詰まっているけれど、
気になるところはさらに増えたり引き伸ばされたり、興味が尽きないシリーズです。
紙の本ACCA13区監察課 1
2016/06/22 23:10
もらいタバコのジーン
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
平和なドーワー王国(地方自治制)には独自の文化を築く13の区がある。
国にはACCAという警察局、消防局、医療局などが名を連ねる巨大統一組織があり、
監察局は各支部に本部局員を駐在させ、さらに上役が不定期に視察に回っている。
その視察に回る男が監察課副課長である主人公のジーン。
ジーンはやる気があるのかないのか、監察課の廃止論があがってもどこ吹く風。
高価で一般庶民は買えないようなタバコは、各地を回るついでに頼まれる様々な営業(自販機の導入など)の対価にもらうような男。
ついた二つ名が”もらいタバコのジーン”。
いい加減なように見えて、情に流されずに不正に気付いて監察局の存続に貢献したり、
誤解から妬まれ、嫌がらせを受けそうになってもひらりとかわしたり、とらえどころがない。
そんなところを不審に思われたのか、クーデター計画に加担していると上層部に疑われ・・・。
と、まとめてみると堅苦しくなってしまいましたが、もっとゆるゆる~っと展開しています。
1巻だけでは合う合わないは分からない…かも。
私は4巻まで一気読みして、続きも購入することを決めました!
2016/01/31 18:43
丁寧に
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本当に丁寧に描かれているシリーズ。
4姉妹それぞれの恋、決意、変化。
周囲の人々の心の傷も優しさも、普段の生活の中に挟み込まれて染み入ってくる。
その中でも すず をいつでも気にかけて支える風太がいい。
将来が楽しみ。
姉たちそれぞれの恋に進展が、と思いきや、一人に嵐到来かな。
気になるところで続く。
紙の本夜の木
2013/10/18 14:01
匂い立つ絵本
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
インドの樹木をめぐる神話のようなお話が一冊の絵本に。
見開きごとに一本の木にまつわる話、一枚の絵で構成される。
日本では見かけないような木が題材になっているものも多く、そのあたりも神秘的。
すべてハンドメイドで、手漉き紙にシルクスクリーン印刷、そして手製本と贅沢な作り。
インクの盛り上がり、インクや紙の匂いなど五感を刺激することも多い魅力的な本。
シリアルナンバーの入った限定版で、いつでも(在庫が)あるわけではないのだけれど、
再販ごとに表紙が変わるのもハンドメイドならでは(可能な)特徴の一つです。
2021/12/31 23:58
存在感のある一冊
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大きい。
存在感があるので本自体を飾るのもありだと思います。
カバーは原寸大の染色作品を断ち落としたB1変型サイズのポスター。
通販だとカバーは4種類の中からランダムに送られるそうなので、選びたい方は在庫があるうちに店頭で選ぶと良いと思います。
原寸大の染色作品の写真で作品のサイズ感を体感できるというのは画期的で贅沢な試みだと思います。
心躍るような絵本の原画や染色作品の写真が盛りだくさんで眺めるだけでも楽しい一冊。
紙の本月夜の森で
2020/01/31 01:28
切り絵
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
レーザーカットによる切り絵。
言葉は少なく、月夜の森の静けさが伝わってきます。
モノクロ、表と裏で同じ動物の白黒の切り絵が両方(もちろん表裏なので反転するけれど)見れたりする。
物語はあるのだけれども、精巧な芸術品でもあり、
丁寧にページをめくらねばと動作もゆっくりに。
それがまた、夜の静けさに通じるようにも感じました。
2018/12/18 23:52
女王の花
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
分かっていた、1話冒頭を思い起こせば最後はここにくる、ということは・・・と分かっていたけれど 辛い。
でも、辛くても幸せだった。
それぞれ、やりきった。
そう思えるのだけれども。
柄ではないのだけれど、来世で幸せになってほしいと思ってしまった。
2017/09/17 22:46
名人・クイーン戦予選開始
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
それぞれ積み上げたものを胸に予選に挑む。
みんなを翻弄しにきた 太一 の覚醒。
癖のある須藤さんがどんどん いい人にみえてきて、
名人・周防から得た嫌なかるたをとる太一は 悪役に!?
そんな中で、生意気でもみんな可愛い 私の踏み台だ!と言い切る(思う)原田先生はさすがです。
どっしりして いつも変わらず自分の勝ちにこだわり、なんだか安心してしまう。
ちはやの才能も披露される。
どう勝つか、勝ちにこだわるか、何をポイントに戦うか、
どんなふうに かるた と繋がっているか
戦型は、想いは人それぞれ。
それまでを知っている仲間は支え、いろいろ思いをはせる。
場外戦?の菫ちゃんと太一母も良い。
みんな自分の主役でだれかの物語の一部分。
次巻も目が離せません。
2017/07/13 23:41
絡み合う
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
”マユラ”としてシンとついに再会。
ヒノコとオビトアギの関係は表向きの伝説のままではなく、
秘められた想いがありそう。
護の文字を持つ者の意味、
失読の者の意味、
大王と大巫女にもそれぞれ思惑がありそうで・・・
色々なものが絡み合い、物語は佳境へ。
早くも次巻が待ち遠しい。
意味を持つものたちが一堂に会した時に何が起きるのだろうか?
2017/05/30 16:51
最終巻かと思った5巻目
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
***どこからがネタバレになるのかわからないまま書いたレビューになります。
マリッジブルーから一転、ニューヨーク支社での光正の元上司の金髪美女が登場で
木絵動揺。
一件落着後、木絵の自分への信頼を改めて感じた光正は、
木絵に自分がテレパスであることを告白。
(木絵は光正らがテレパスであるのではと感じていても、程度などはわかっていなかった。)
今までの経緯からするとあっさり受け入れると思いきや・・・
光正の苦悩は、彼を道標としてきた妹弟らも動揺させて・・・
普通の人は、恋人がテレパスというのはなかなか難しく、受け入れがたいと思う。
自分だったら絶対無理。恥ずかしすぎるので。友達でも難しいかも。
なので、いかに木絵の懐が広く、ある意味超鈍感であるということが
テレパスにとって救いで、大事で、貴重なのかというのがあらためて分かるクライマックスの巻。
***
あっさりは受け入れられなかったけれど、自分の恥ずかしさなどよりも
光正らの苦しみに心を痛めつつ、吹っ切って彼を受け入れる木絵の度量に乾杯!
そりゃ光正も浮かれるなー。
妄想伝言ゲームでご挨拶にほっこり。
色々な思惑入り乱れながらも高台家に温かく迎えられた木絵は
高台家の嫁になります!
・・・って最終巻じゃなかったのに地味に驚いた。
すごく最終巻っぽい終わり方でした。
紙の本フルーツバスケットanother 1 (HC online)
2016/10/24 17:49
懐かしい!と思ったら・・・
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
フルーツバスケットの子供たちによる次世代版がスタート。
とはいえ、本来は愛蔵版出版に合わせての企画だったようなので、番外編のような、ちょっと軽めの感じ。
作者の不調もあって、愛蔵版がそろった後もゆっくりと連載されているようです。
由希と夾の息子たちの仲が良くて微笑ましい。
というか、もしも由希に呪いやコンプレックスがなかったら、こんなにも無双になるのかというのを息子が体現しているというか・・・(笑)
親をほうふつとさせる子供もいれば、明らかに他の親戚の影響を受けていたり、真逆に育ってそうな子供もいて、フルバ(親世代)を再び読みたくなりました。
親世代は基本出演せず、出てもシルエットのみ。
ただ、親になっていない わき役だった(というのは失礼ですかね)彼らの姿は見れたりします。
意外?なあの人の娘も出てきたり。相変わらずで何よりですよ。ブラボーです。
書下ろしなどでちょこっと闇が見え隠れするのは、前のシリーズからそう全てがあっさり解決しないよねというところでしょうか。
変人がいたら草摩関係者と思ったりしだす主人公が、どうなって(翻弄されて)いくのか次巻も楽しみに待ちたいと思います。
2016/03/31 22:53
救出作戦
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
リリとヨナが斉国に攫われ、砦の建設の労働力とされてしまう。
ハクたちとは別に、スウォンらもリリ救出に動き出す。
二手に分かれて砦に潜り込んだハクら。
緊迫している中にも笑いがあったりして、とてもうまい構成。
以前は、たった一人でヨナを守っていたハクに、頼れる仲間ができて本当に良かった。
そんなハクとスウォンとの会話は胸を締め付けられます。
キジャとスウォンとの会話には、スウォンの国を守ろうとする覚悟が垣間見える。
ハクと風の部族の彼らとの再会は笑いを含めて、一瞬、里帰りをしたような安心感がありました。
リリとヨナは奮闘しながらも窮地に陥り、緊迫したところで以下次巻。
・・・四龍伝説の四龍が集結した時に目覚める王を守護する最強の剣と盾とは
ハクとスウォンのことではないのだろうか?
剣と盾が目覚めたら、赤き龍が帰還するというのはなにをあらわすのか。
今巻にその気配があるわけではないのだけど、キジャらのスウォンに対する感触は、何かありそう。
特装版のイラスト集は
ツイッターに載せてたイラストをまとめたもの+αっぽいのですが、
彼らの日常を垣間見れる一コマだとか、それぞれの誕生日のあれこれのイラストは
とっても微笑ましくて可愛らしい。
イラストの中にセリフはあっても、あくまでもイラスト集なので、
番外編があったりするわけではないです。が、
ちょっとした日常(パラレルあり)を覗いてみたい方は是非。