rillaさんのレビュー一覧
投稿者:rilla
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紙の本マスカレード・ホテル
2014/07/28 00:14
シリーズ次回作も期待
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率直なところ、軽薄な感じがするタイトルで期待していなかったが
冒頭のクレームを付ける客への対応で、続きを読むことを決意した。
謎解きもさることながら、本編のテーマは「プロとは何か?」
ということだと思われる。(帯か何かにも書いてあった)
著者よりやや下の年代であるが、仕事をしていく上でプロであることを
大切に考える昨今、買物をしていても店員のプロ意識に感心したり
呆れたりしている身からすれば、面白いのは必然でした。
逆に言うと「仕事とは?」を考えない人によっては別に面白くない話かも
しれません。
紙の本深川駕籠 時代小説
2018/12/18 12:01
疾走感がすごい
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解説内にもある通り、駕籠舁きを主人公に設定している珍しい小説。
『深川駕籠』というパッケージに入るとわかり易いのだが、第一作『菱あられ』の始まりは何が起こるか分からない緊張感をはらんでいる。
これからの方は是非、駕籠のことは一旦忘れて物語を追ってください。
連作短編なので前後を読んでいなくても十分楽しめます。
ここから、多少ネタバレあり。
『菱あられ』では、シリーズ第一作なのになんの説明もなく駕籠の話に入っていき、説明がない中でぐいぐいと、駕籠が主題であることからも圧倒的な疾走感が爽快です。
主人公の心情表現を省いた潔さもすごい。
著者の好きなシリーズということですが、温めていたものを満を持しての会心作なのではないかと思います。
もちろん、二作目以降で駕籠舁きふたりの背景が書かれていく訳で、登場人物の心情が描かれるにつれて話が重たくなってくることもありますが、それはまだ先のお話。
とりあえずは、江戸っ子の気風で日頃の憂さを晴らしましょう。
紙の本お神酒徳利 時代小説
2018/12/19 23:14
駕籠舁きのオフ
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駕籠を担いでいない 訳ではないですが、シリーズ第1巻と比較すると駕籠から離れた印象があります。
登場人物が、こう、揃いも揃って曲者?!って…面白過ぎる。
最初の疾走感からすると、叙述が丁寧になっていて抒情的に感じられます。
何がどうした、という目に見える展開が好きな方には少しだけ物足りないかもしれません。
駕籠舁きの二人に強烈な魅力があるので、もっとドーンと構えて書いて欲しかったかな、という気はします。
それでもお薦めです。
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