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ぴんさんさんのレビュー一覧

投稿者:ぴんさん

1,232 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本大辞林 第4版

2019/09/30 13:57

今回の大辞林第4版は書籍を購入すると電子版がダウンロードできます

24人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今月出た三省堂の「大辞林」第4版は、「物理的に1冊に製本できるか」「市場的に紙の辞典を出せるのか」という二つの大きなハードルがあったといいます。
大辞林には二つの大きな特徴があります。一つ目は「日本語の基本辞典」として、古代から平成、令和に引き継がれる日本語の長い歴史を振り返っていることです。現代語のみを扱う小型の国語辞典とは違い、中型国語辞典は古語から現代語までそれぞれの時代を対象としており、多義語も古代から現代に至るまでの意味を載せています。
もう一つは「新しい時代の基本辞典」として現在の社会・文化を映すことばを収録し、新語や語義の変化(広がり)を押さえていることです。古代から現代を日本語を縦軸とすれば、現在の社会は横軸であり、その両方を対象としています。
広辞苑など他の中型国語辞典と違うのは、(大辞林の)初版の前書きにあるように「現代語の記述に重点を置きつつ、古語や百科語をも含めた総合的な国語辞典」を目指している点です。他の辞書は語源から紹介する歴史主義を採用していますが、大辞林では現代語の観点から日本語の総体を見渡しています。例えば「におい」や「おどろく」などの多義語も、それぞれ「かおり」「びっくりする」という現代語義から解説し、その後に「色が美しく映えること」「目が覚める」という「本来」の意味に触れています。
第4版では、書籍購入者への特典として、スマホで利用できる三省堂のアプリがダウンロードできるようになっています。スマホに入れて外にも持って行けるようになりました。単体のアプリもあります。第4版発売後のアップデートにもアプリでは対応していくとのこと。書籍には入りきらなかったものでも電子版のみに収録した項目もあります。第4版の改訂では、電子版を含めた全体のデータを「大辞林のフルセット」と捉えています。書籍だけではなく全体が改訂されています。書籍は第3版から1万3000増の25万1000項目ですが、フルセットでは27万項目弱あります。

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紙の本

紙の本漫画君たちはどう生きるか

2017/12/27 09:19

勇気、いじめ、貧困、格差、教養…。昔もいまも変わらない人生のテーマ

17人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

勇気、いじめ、貧困、格差、教養…。昔もいまも変わらない人生のテーマに真摯に向きあう主人公のコペル君と叔父さん。歴史的名著が、読みやすい漫画版で刊行された。私自身は中学生のときにこれを岩波文庫で読んだ。息子にも、何か感じるところはあるかと思って、私がずっと持っていた岩波文庫を見せてみたが、読み進む気配がなかったので、漫画版なら、と本書を購入し、こどもと一緒に読んでみた。漫画版でならすらすらと読めたようだ。この本は、ある意味「幸せな日々」を送っている人には、引っかかりにくい本だろうと思う。しかし、何か「ささくれ」を抱えている人、引っかかっている人が読むと、とても共感できるのではないか。

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紙の本

紙の本英文解釈教室 新装版

2019/12/09 17:07

受験だけにとらわれない良書

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本をしっかりと読んで、内容をしっかりと練習すれば、大学入試の英文で読めないものはなくなります。この本をしっかり取り組んでやれば、大学入試では無敵になれます。ただし、難易度は高い。正直に言って、高校のときにこの本を読み切れず、挫折した。この本に取り組むには、ある程度の基礎力が必要になってくる。しかし、それを見につけた後で、この本の内容をしっかり読めば、大学入試の英文はほとんど読めるようになるので、がんばって取り組んでほしい。受験を超えて勉強になる。

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紙の本

紙の本岩波国語辞典 第8版

2019/12/09 16:33

『岩波国語辞典』が10年振りに改訂版を刊行

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

格調高くシンプルな作りの「岩波国語辞典」。10年ぶりの改訂となる第8版(11月22日発売)は、いったい何が変わったか。また「岩国」とはどういう辞書なのか。基本姿勢は「百年の日本語」。100年の日本語を対象にするということ。夏目漱石あたりから令和まで。日常の言葉として定着した言葉を入れているが、だからといって今の人間が聞いてよく分からないような言葉を削除していくわけにもいかない。同じ岩波書店刊行の広辞苑は新しく入れたものを話題にするが、岩国は違った打ち出し方をする。目新しい言葉を入れるよりは用法を丁寧にという方針。岩国ならではの語類表示というものがあり、自動詞なのか他動詞なのか、もしくはどちらとしても使うのか、また名詞だけでなく形容動詞としても使うか、さらに形容動詞の中でも連体形に「~の」の形があるかなど、言葉の使い方で迷う部分に答えを示すことを追求している。

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紙の本

紙の本独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

2019/11/05 22:38

独ソ戦の底なしの恐ろしさは、国の別に関わりなく、同じ人類として知っておく必要がある。

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ソ連は1939年の段階で、1億8879万3000人の人口を有していたが、第二次世界大戦で戦闘員866万8000ないし1140万名を失ったという。軍事行動やジェノサイドによる民間人の死者は450万ないし1000万人、ほかに…800万から900万人…。健康なドイツ国民で、ゲルマン民族の一員であれば、ユダヤ人をはじめとする「劣等人種」、社会主義者や精神病者といった「反社会的分子」に優越しており、ゆえに存在意義を持つ、という仮構は、そうした溝を覆い隠していく。「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。想像を絶する独ソ戦の惨禍。現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。

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紙の本

英文解釈書の最高峰として位置づけられている伊藤和夫『英文解釈教室』の流れを組んだ本格的な英文解釈指南書

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

英文を左から右へ読むとはどういうことか。「予測と修正を繰り返しながら読む」という。文法と構造と文脈から、こうだろか、いや違う、ではこうか、と。「話す」「聞く」の大切さは否定しない。ただし、読めなければ話す力は伸びない、読む速度が上がれば聞く力も上がる。この英文解体新書は、決して初心者に優しい仕様ではない。どう考えても「これから英文解釈を初めてやりますよ」といった英語学習者には全く向かない参考書である。この参考書は確かに最高で、扱っている英文の質はもちろんのこと、現行の英文解釈参考書としての完成度といい文句はない。ただし、それは使う英語学習者のレベルによる。英語学習は段階を踏まないとあとで必ず戻ってくることになる。この英文解体新書のポイント解説は決してやさしくない。もし各例題に設定されている【ポイント】を読んでみて、さっぱり言っていることが分からない、という人がいれば、悪いことは言わない、いったんこの参考書を離れた方が無難。この本にかかれている内容は【ポイント】にしろ例題に至るまでの解説にしろ、まさに最高峰。じっくりと噛みしめるように読めば、いかにこの著者が言葉を選んで分かりやすく伝えようとしているかが分かる。そのくらい例題のポイントには文字通り【ポイント】の宝庫。

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紙の本

紙の本社会学史

2019/03/27 10:56

アリストテレスからカンタン・メイヤスまで知の巨人が産み出した思想を網羅的に平易な講義文体で

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ハーバーマスとルーマンは基本の考え方が全然違います。論争を始めたときには、若くして横綱になったハーバーマスと無名の十両みたいなルーマンが対決している、という印象で見られましたが、いざ相撲を取ってみたら、十両のほうがはるかに技のキレが良く、どちらが横綱なのかわからない状況になった。」この種の比喩が多数ちりばめられた文章。著者にとってここまで全面的に寓話/譬話/図式に依拠した本ははじめてではないか。痛快だし、自力で考えてきた、という悠然たる余裕を感じる。新書で読める内容ははるかに超えるが,新書に合う語り口。映画のような構成は大澤真幸氏のファンにはお馴染み。

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紙の本

日本史にどっぷり浸りたい方必見

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

邪馬台国はどこにあったか?応仁の乱は画期だったか?江戸時代の首都は京都か、江戸か?明治維新は革命だったのか?歴史の謎解きをこの1冊で。中公新書の記念すべき2500冊目。古代、中世、近世、近代、現代における29の謎に豪華執筆人が迫ります。巻末のブックガイド「日本史をつかむための百冊」で、さらに読書の世界が広がります。日本史の研究は日々蓄積され、塗り替えられています。今注目されている日本史の論点を邪馬台国から現代まで。現代の論点では、いつまでが戦後なのか。沖縄返還か、北方領土問題解決か、戦後を終わらせる難題はまだ多い。

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紙の本

紙の本星を掬う

2022/05/15 09:54

心のありようというか、心痛、安堵というか、ストーリー外れて自分の心根覗くような気持ち

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

現代女性を取り巻くさまざまな問題が詰め込まれた作品。正直、読み続けることも辛く感じるほどの内容ではあるが、美しく印象に残る文章がページをめくる手を止めさせない。町田さん、52ヘルツのくじらたちに続いて、題が上手すぎる。登場人物たちの言葉が、傷を抉るようなド直球の正論で、「もう勘弁してあげて」と思う反面、清々しさも感じる。初対面でこんな風に言い合えるのってすごい。最後に救いがある終わり方で、本当に良かった。最後泣きながら読んだ。人間の怖さ、どうしようもない絶望が恐ろしくて、でも希望と温かさがある。生きるって大変だけど頑張ろうと思える。どうかお母さんの掬う星に、千鶴が触れられますように。

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紙の本

紙の本そして、バトンは渡された

2019/04/19 17:24

血のつながりのない何人もの親から深い愛情を注がれた少女の成長を描く、一風変わった家族小説

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全国の書店員たちが「いちばん売りたい本」を投票で選ぶことしの「本屋大賞」に、次々と親がかわる境遇で育った女子高校生が主人公の瀬尾まいこさんの小説、「そして、バトンは渡された」が選ばれた。この作品は、幼くして実の母親を亡くし、育ての親も結婚と離婚を繰り返したため、次々と親がかわる境遇で育った17歳の女子高校生が主人公の物語。父親が3人、母親が2人という複雑な家庭環境の中、主人公の成長や血のつながらない親子の日常のやり取りが温かい目線で描かれ、家族とは何かを問いかけている。愛情を注がれることはすごく幸せなことですが、愛情を注ぐあてがあるということは、もっとはるかに幸せなんだということを、改めて感じた。

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紙の本

紙の本かがみの孤城

2018/05/08 22:02

「この本が皆さんの鏡になって欲しい」 2018年本屋大賞『かがみの孤城』 著者・辻村深月さんが込めた想い

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

不登校やいじめといった言葉を意識的に使わず、少年少女の内面を描き出した改心の一作。子どもの頃、かがみは光らなかったけど、ぼくの傍らにもいつも本があった。本の世界にいつも助けられたのを思い出した。この物語を必要としている誰かに、どうか届きますように。

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紙の本

現在主流となりつつある「三段階審査論」に基づく憲法権利論

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ドイツで発達した三段階審査論を広めた本といえます。この本を読みながら憲法判例を読めば、理論的に整理されます。憲法の基本書を読んでわかったような気になっても、いざ答案を書こうとするとうまくいかない、ということがあります。そのようなときに本書を読めば、とても参考になります。最高裁判例で重要な判決がされるのを受けてこまめに改定されることもあり、憲法学習において必携書といえるでしょう。

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紙の本

紙の本こども六法

2019/10/16 16:21

いじめをうけているきみへ

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

割としっかりと書いてあるし、具体的なのにショックを緩和する絵柄と文調なので読み応えと読み易さ両方あります。ここまで踏み込んで法を子供向けに説明している本はなかなか見かけないので貴重です。いじめは犯罪(刑法)、心の傷も償ってもらえる(民訴法)、子どもだからといって謝るだけでは許されない(少年法)、助けてくれる大人は必ずいる(民法)、みんな幸せになる権利がある(憲法)、巻末にはいじめ相談窓口も載ってます。みんなを守るためにある法律。知っていれば大人に悩みを伝えて、解決してもらうのに役立つはず。こどもにも教えることだけど、まず大人が知らないといけないのではないでしょうか。カバーを外すと少しシンプルなデザインになります。様々な年齢層に活用いただきたいという、デザイナーと著者の配慮によるものだそうです。興味があり活用したいけど、外装が少し子どもっぽくて恥ずかしい、という方は、ぜひカバーを外して持ち歩いてみてください。

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紙の本

紙の本陰謀の日本中世史

2018/06/05 15:34

トンデモ説やフェイクニュースが溢れる世の中で騙されないために必読の歴史入門書

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『応仁の乱』が大ヒットした呉座勇一氏の最新刊。「陰謀」とあるが、これは中世史で「陰謀」と見られていることがいかにいい加減か、を考証した本。謀反の背景には黒幕がいると諸説あるが、呉座勇一氏がそれらをまとめて葬り去ってしまった。「自分の思い通りに歴史を動かせるわけがない」「実際にはそんな都合のいいことは起こらない」という呉座先生の言葉、歴史教育の現場でも強調していくべきかも知れない。

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紙の本

紙の本日本文学全集 04 源氏物語 上

2018/02/08 20:06

主語がはっきりしていて、現代小説のように読むことができます。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

何とかこの長い物語を俯瞰するような面白さ、運命がこんなにもねじれていく面白さというのを全体で見渡すことができないか。一帖ずつ読んでいって見えなくなるようなことがわかるためにはどうしたらいいか。そのためにはやっぱりわかりやすくプレーンな文章で書いていったほうがいいんじゃないか。そんな考え方から紡ぎだされた源氏物語の現代語訳。「格式がない」。「日本語の美しさ」だとか「王朝文学の優雅さ」だとか、そういうものはもうこの際ないことにして、とりあえずシンプルで読みやすくて、がんがん進めるものを、という人におすすめです。

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