baronさんのレビュー一覧
投稿者:baron
11 件中 1 件~ 11 件を表示 |
紙の本ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち いま読みたい38人の素顔と作品
2015/10/15 02:16
ノーベル賞の世界へ!!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この本はタイトルにノーベル文学賞という難しそうな言葉の入ってる本ですが、
実は全然かた苦しくない『素敵な作家の紹介本』です。
普段日本文学を読んで海外文学に触れていない人にお勧めです!!
ボクはジョン・アッシュベリーとウラジーミル・ソローキンの二人を読んでみようと思います^^
紙の本皇帝のかぎ煙草入れ
2016/06/13 10:46
極上の心理戦!!
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
初めてのカー作品でした!
前夫と別れたヒロインが新しい夫と結婚して、そこに前夫がやってきて・・・
この作品は物的証拠となるポイントもいいのですが、何より会話のミスリードと他人の善良性利用した心理トリックです!
とても面白く、もっとカーの作品を読んでみたいと思いました^^
紙の本自負と偏見
2016/01/25 20:50
自負心の強い男と、偏見の強い女の物語
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
他の人が翻訳しているのを読んだことがないのですが、小山太一さんのはとても読みやすく、変な引っかかりも感じずにスルスル読めました。
物語はとても分かり易いド直球な恋愛小説です!
自負心の強い男と、偏見の強い女の心のすれ違いから両思いになるまでの、いい意味でただそれだけの話です!
でも、オースティンの心の機微の描き方がとても上手なせいで全く飽きることなく、笑いながら読むことが出来ました!
紙の本カッコーの巣の上で
2015/10/15 02:09
このフィクションノベル(創作物)はノンフィクションノベル(真実)より“真実”を語る!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
精神病患者(ブロムデン)の視点で書かれている物語は現実と幻想が入り交じって読者に語られる。
病院で働くビックナース(婦長)は既成された(都合の良い)正しさを植えつけようとする。
それに反抗し続ける患者マックマーフィ!
二人の対立構造は“体制側”と“反体制側”の構図そのものだ!
精神病患者の視点で書かれている比喩に時々戸惑ってしまったけど、最後までとても面白く読めました。
また、いつか読み返したいと思った一冊です^^
紙の本錦繡 改版
2015/09/18 03:20
“終わり”が語る“始まり”の物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
書簡体で語られる離婚した男女の物語!
男は、とある理由で胸と首に傷がありその痛みと悲しみが死を語り
女は、モーツァルトの奏でる音色の中から死を見つめる。
終わったはずの二人は、手紙のやり取りで生きる意味を探し、そして始まりを見出す。
切なくも暖かい素敵な小説でした^^
2015/08/14 04:41
ビートルズを楽しむための親切ガイドブック
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
1曲約1ページくらいで楽曲の説明がしてあります。
とても興味深くこの一冊を読んでからまたビートルズを聴きなおすと新しい発見が出来ます!
たとえばノルウェイの森の歌詞は、ジョン・レノンが「ほかの女性と浮気したことを妻のシンシアに悟られないように書いた」とのことです。
紙の本ジニのパズル
2017/01/28 06:54
在日朝鮮人少女の抱える空色の青春小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
第59回群像新人文学賞を受賞したチェシルさんの小説。
日本人にはまず書けないでしょう。
日本人と韓国人との狭間で自分のアイデンティティが揺らぐ少女ジ二の気持ちがとても悲しく、でも、とても美しくもありました。
紙の本ダロウェイ夫人
2015/11/23 00:55
6月のロンドンの一日を描く
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
他のレビューの方が言われている通り「意識の流れ」という手法を使った物語です。
最初は、意識が次々と飛ぶので、慣れるまでは大変かもしれません。
でも慣れてしまえば艶やかな文体が、人々の意識や人生の移ろいを感じさせてくれて心地良いですよ!
慣れるまでは我慢です^^;
紙の本ベロニカは死ぬことにした
2015/10/28 10:38
死を眼前にして生を知る
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
すべてを手にしていた(若さ、美しさ、ボーイフレンド、仕事、愛情与えてくれる両親)女性ベロニカは睡眠薬を飲んで自殺をはかるところから物語が始まる。
一命を取り留めた彼女はそれから精神病院に入れられ、薬の後遺症のせいで残り1週間と医者に宣告されてしまう!
すべてを手にした彼女の心にぽっかり空いた空虚な部分は、精神病院にいる患者たちと宣告された死への思いが彼女に“生きる意味”を与えていき少しずつ埋まっていきます。
この本を読んでいると、ただ生きているだけですごいことだと考え直させてもらえます!
紙の本素数たちの孤独
2015/08/13 03:32
簡素な文体で紡ぐ孤独な男女の悲恋
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008年にストレーガ賞を受賞した作品でこれがきっかけで読みました。
とにかく読みやすい!
同じストレーガ賞でもウンベルト・エーコとは比べ物にならないほどに簡素ですっきりしています。
内容は悲しい過去を持った男女の愛の行方を描いた物語です。
しかし、この本は今まさに恋している人より失恋した人、もしくは最近孤独を感じている人の心を優しく包んでくれると思います^^
11 件中 1 件~ 11 件を表示 |