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ましろさんのレビュー一覧

投稿者:ましろ

34 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

食事に制限のある人もない人も一緒におやつを、の夢が叶う。

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

食事に制限のある人もない人も、できる限り多くの人が美味しく楽しく手軽に作ることのできるおやつ。その夢を叶えるべく、おやつの理想形を追求したレシピが展開されている。作る手順をよりシンプルに、わかりやすく。言葉よりも目でぱっと理解できるように写真で示したところに、作り手の視点と心配りを感じる。以前雑誌等で紹介したレシピもそっとバージョンアップされて掲載されていることも、何とも嬉しい。繰り返し作ってきた大好きなごまクッキーのレシピには、思わず歓喜の声がこぼれた。こうしてまた、お気に入りのおやつ本が増えたのだ。

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紙の本

紙の本独り居の日記 新装版

2016/10/24 16:39

豊かな孤独の思索のとき

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

孤独といえども、豊かな孤独があること。生活に根ざした思索を通して、メイ・サートンはそれを示す。一人で生きること。一人で生きるべく生まれていること。その孤独を抱えながら、ときにわき上がる激情や寂しさ、悲しみに葛藤し、耐え、バランスを保ちながらなお広がる、一人でいるときこそ自分の前に開かれてゆく時間を愛することを忘れない。孤独な時間は自らを支える中心であり、それゆえに彼女が彼女らしく生きられるすべに感じられる。そうして、日をあけながらも日記と自分に向き合うかけがえのない時間は、一つ一つ重ねられてここに在る。

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紙の本

作る人、食べる人への配慮感じる優しいレシピ、満載。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

考え抜かれ、よりシンプルに、簡単に、そして安心して作れる、保存できる理由がちゃんとあるストックレシピたち。作る人と食べる人、両者への配慮を隅々にまで感じるレシピは、どれもとても魅力的だ。丁寧な解説の本文と、ページ下にある「秘密の一言」の茶目っ気ある言葉に誘われて、ときに励まされ、ときにくすっと笑みがこぼれる。そうして、作ってみたい、という衝動を掻き立てられる。毎日のごはん作りを助けてくれる、心のこもったストックレシピたちが彩る食卓は、きっと優しい顔をしている。作る人も、食べる人も、きっと優しい顔になる。

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紙の本

パンの可能性を広げる一冊

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

家であんなパンもこんなパンも、安心の植物性の材料だけで手軽に作る可能性を無限に広げてくれる一冊。パン屋さんでよく見かけるロールパンやメロンパン、クリームパン、カレーパン、惣菜パンなど50種類、どれもがバターや卵、牛乳、白砂糖を使わずに、共通する基本の生地2種類を選んで、好きなパンに応用するだけでできてしまう。さっぱりとふわふわ、ひとつひとつのパンにおすすめの生地が書いてあっても、どちらでもおいしくできる自由度、ポリ袋だけで生地を作る方法も魅力的。頁をめくるほどにパン作りへの興味を掻き立てられる。

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紙の本

紙の本70歳の日記

2016/10/24 16:37

いろいろな日がある、その心強さ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

限られた時間ではなく、一瞬一瞬を純粋に生きている。そのことがつぶさに感じられる日記だ。年を重ねた先にある活動的な日々に目まぐるしさを覚えながらも、それでも変わらずに心の中心にある独り居の自分の本質、静けさを求める思いが端々に満ちる。ときに心波打つこともある。平穏な日も、そうでない日も、いろいろな日がある。そのことが何だか心強く感じられる。日々の中で抱く生きている実感は、どんな日であろうと太陽が昇ることを気づかせてくれる。繋がりを見せてゆく作家論や作品論、社会に対する鋭い視点も含め、率直に語る声は深く響く。

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紙の本

散文小品に凝縮された、心を揺さぶるあらゆる機微とその根源

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

時にユーモラスに、時に散漫に感じられるほど言葉の限りを尽くして、視線がとらえたものを心からの叙述として語る。心を揺さぶるあらゆる機微、その根源に至るまで思いを巡らせ、言葉を探す。散歩は散歩に止まらず、その域をこえ、感覚すべてを動員した夢想譚へ、生の中へと進みゆく。こんなにも感じ、こんなにも考える。そうしてこんなにも言葉が溢れる。作家としての自己を省みる目に宿る本質は散文小品に凝縮され、核心をつく。自分の生の在り処を、自分の存在する世界を、言葉で表現することの理由を、確かな手触りで感じられたような気がした。

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紙の本

イェリネクの企みに、はまる。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

語られる話の筋とは別のことをいつしか追っていることに気づくとき、もう既にイェリネクの企みにはまっていると知らされる。言ってみれば、見せかけはポルノ的。性的な話題を展開して見せながらも、その奥には女性のある姿、男性のある姿、性差をこえてある人間の姿、そうして社会に潜む歪みすら漂っている。抱えている欲望の先に見えてくるのは、私たちの中にある羞恥心や嫌悪感の先にある、生身の人間の姿のようにも思えてくる。一貫性などない。信憑性などない。それでもそこに展開されてゆく人間関係とその姿は、ただの戯言には思えないのだ。

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紙の本

紙の本鳥の巣

2017/02/17 07:05

彼女を彼女たらしめるものを探らせる物語。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分が自分であること。その確かさ不確かさのゆらぎの分だけ、ここにこうしてある意識とその下に置かれた存在を肯定したい思いにかられる物語だ。エリザベスの中の四人の輪郭が明瞭になり、相違が際立つほどに、抱えた痛みやそれぞれが担ってきた役割が彼女を彼女たちで分けざるを得なかった事柄に惹きつけてゆく。重要な局面にふれるほどに挟まれる戯言、童謡やわらべ歌のもじりは、その心のめまぐるしい混乱の中にもユーモアが覗き、彼女を彼女たらしめるものを探らせた。辿りなおす名もなき自分を見つめる過程で、満ちてゆく幸せが眩しい。

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紙の本

紙の本スローターハウス5

2017/02/17 06:57

生きるすべに伴う痛み。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

そういうものだ。その言葉が繰り返されるたびに、どれほどの思いが押し込められただろう。巡らすほどに、本当の出来事も、数知れぬ夢の一つであればどんなに良いだろうと思った。そうして時間旅行が本当の出来事を指すたびに、過去にも未来にも記憶を持つことに、大多数の人々が死す運命にあることに、それらを受け入れることに根ざす悲しみを思わずにはいられなかった。何が起こるかも、自分がどうなるかも知っている。時の迷路に翻弄され、戦争の渦中もその後の苦悩も知る心。諦め、抱え、何度も言い聞かせ、生きるすべに伴う痛みに触れた心地だ。

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紙の本

洗練された編み物本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一つ一つ、隅々まで、洗練された美しさと可愛らしさが同居する編み物本だ。長く大切にしたくなるシンプルさと、センスを感じる伝統柄のアレンジ、ユニークな構造が目を引く編地など、ぎゅっと魅力の詰まった作品たちは、これまでのすぎやまともさんの本よりも、ほんのりと大人好みの印象だ。お馴染みとなりつつある動物顔のミトンも、愛らしくも大人の佇まいなのがたまりませぬ。親子で楽しめる作品も、大人向けの作品も、少しだけお揃いだったり、選ぶ余地を残していたり、面白い技法を用いていたり。編む楽しみを掻き立て、うっとり魅入らせる。

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紙の本

紙の本時の止まった小さな町

2016/10/24 16:43

時に呑み込まれた人生の哀しさ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

時に呑み込まれた人生の哀しさが目頭を熱くした。本当の意味で新しい時代が始まる時、そこには多くの期待と犠牲があったことを確かな手触りで胸打つのは、時が満ちてゆく過程が丁寧に描かれているからだろう。ペピンおじさんとフランツィン。二人がどんな人物なのか、どう生きてきたかを知っている私たちは、時が止まった小さな町に取り残されてゆく、それぞれの行方と人生に、やるせなさと愛おしさを抱かずにはいられない。いい時代が来るまで寝かせておいた部品も、夢中で踊ったことも、白い帽子も……すべては追憶である、という哀しみと共に。

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紙の本

紙の本三十歳

2016/10/24 16:41

すべて、という言葉の奥にある悲しみ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

子ども時代への追憶、生きることへの渇望、人間の精神とその行為についての果てのなさ、真実を求めてゆく思考の論理、誰もついてこられぬような孤独など、そこに横たわる心情の繊細な動きや人間の切実さ、滑稽さを感じる物語たち。とりわけ「すべて」での、置かれた関係への準備ができぬまま、冷やかなまでに観察する視点の中に、だからこそ滲み出る愛を感じて惹き込まれた。すべて、という言葉の奥にある悲しみ。そこに含まれた愛情を感じるほどに、そのすべてが切なくも苦しくも迫る。葛藤多き視点の詩的な語りは、心の在り様を立体的に魅せた。

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紙の本

紙の本かんたんデザート

2016/05/24 13:35

「今日はデザートがあるよ」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

卵や牛乳、生クリームをいっさい使わずに、シンプルな材料でこんなデザートもあんなデザートも簡単に作れるというのが、それだけでとても嬉しく心弾む。そして何より「今日はデザートがあるよ」という言葉が、こころにもからだにも優しく寄り添う。さつま芋かんとラズベリーのクラフティーを手始めに作ってみて、その作り易さ、美味しさに感激し、ほかのレシピにも次々挑戦している。とりわけ、ココナッツオイルの生チョコと甘酒アイスキャンディーは何年も作り続けているレシピ。もう市販のチョコレートはいらない。市販のアイスもいらない。もう戻れない。この手軽さと美味しさを知ってしまったら、それ以前の自分には戻れないのだ。手作りデザート、万歳。

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紙の本

そうだ、今日はうどんにしよう。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

冷凍うどんを侮るなかれ。簡単なだけじゃない、美味しいだけじゃない、冷凍うどんの使い方が斬新で、頁を捲るほどに目を奪われていた。定番と頷けるもの、うどんをパスタに見立てた使い方をはじめ、グラタンやお好み焼き、ピッツァ、ガレット、ポタージュなど、うどんの概念を変えるものもあり、その広がりを感じていた。スピード優先の朝、手軽さを求める昼、一品で主食になる晩、小腹を満たしたい夜食向け、季節の行事を意識した歳時記うどんと、テーマごとに分かれているのも嬉しい。そうだ、今日はうどんにしよう。そんな気持ちにさせてくれる。

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紙の本

言葉が止んだ後いっそう響くもの

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わかることとわからぬことの狭間に立たされた心地になる。私たちの存在の中の真実は、容赦なく目の前に突き付けられてゆく。残酷さも死もこえて、“いる”ということ自体が罪に思えてくる。ここにいる。それだけでもう。誰のために、何のために。その理由を探るうちに見えてくるのは、覆いたくなるような真実だ。人生を見出すとき、自分自身が為してしまったことを悟る。その思考の渦が、意志ある言葉となって心を撃つ。これが世界。美しく見える世界。特別美しくした訳でもないのに、それを誇る自然が余計に真実を晒す。言葉が止んだ後いっそう。

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