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  3. 十二番目の男さんのレビュー一覧

十二番目の男さんのレビュー一覧

投稿者:十二番目の男

103 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本ブギーポップは笑わない

2002/01/18 00:10

ベスト1

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 良きにせよ悪しきにせよ、いわゆるヤングアダルト小説と呼称される文庫小説における作品評価の大原則は「おもしろいということが他の全てを凌駕する」ということ。要するに、お話としておもしろければ他の問題は少々あっても目をつぶろうということだ。

 上遠野浩平のデビュー作である本作には、多数の問題がある。いかに「なんでもあり」のヤングアダルトとはいっても破天荒すぎるようなストーリーや設定だし、最後まで読んでも物語の全容を把握しきれない難解さがある。もっと読みやすい文章にはならなかったのかな、と思うところもしばしばだ。が、他の小説では減点対象になるこれらの欠陥も、ブギーポップにおいてはむしろ長所である。そのミステリアスな雰囲気を増進させるための小道具ではないかと思えるほどだ。
 読んでいくうちに物語にぐいぐい引き込まれていくのだが、そうして文字を目で追っていると、なんだか頭の中が熱くなっていくような奇妙な感覚にとらわれた。同じようなことを、私はエヴァンゲリオンの「Air」「まごころを君に」で経験した。この状態になると、まるで麻薬を打たれたようなもので、ただただ物語に夢中になってしまうばかりである。とにかくこの、パズルのような展開で進む、なぞめく一つの物語がおもしろくてしかたなくなった。
 冷静に考えるとけちのつけどころはいくらでもありそうなのに、「ブギーポップ」というドラッグは強力にそれらを見えなくしてしまう。というわけで、ブギーポップジャンキーの私にはもはや冷静な判断などできず、評価は五つ星であります。

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紙の本

傑作

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 神は細部に宿るとは、よく言われる言葉だが、このパトレイバーの魅力はまさにその細部である。なんともまぁ、芸の細かいこと細かいこと。その細かさが生きるのは、なんといっても世界観だろう。
 映画・小説・コミックスと、メディアミックスしまくりのパトレイバーにおいて、どのメディアにおいても特筆すべきものは、その世界観である。大型産業機械であるレイバーが存在するための世界としては、これ以上現実的な世界はないのではないかと思う。
 主人公は世界的規模の精鋭集団ではなく、東京湾の僻地に追いやられた警視庁警備部のお荷物地方公務員達で、敵方も異星人などではなく、なんだか妙に所帯じみたテロリストや、動機不明瞭なサラリーマンである(怪獣とも戦うことになるのだが)。ここに大型ロボットを放り込むというのは、至難の業である。それが、このパトレイバーにおいては実現されているのだ。
 地球防衛軍であるとか、バビロンプロジェクトであるとか、シャフトエンタープライズであるとか、この手の、いわゆる「活字的背景」が絡み合って、嫌味なくらいリアリティのあるSF空間が形作られている。パトレイバーの中の世相は、まるで安保闘争のような雰囲気だ。
 ——と、まあ、いろいろ書きましたが、読みづらさのないゆうきまさみ作品でありますから、どなたにもすんなり受け入れられるのではないかと。皆々様、是非ともご一読のほどを。一度読んだら癖になる、癖になったら止まらない。機動警察パトレイバーよ永遠なれ。

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紙の本

紙の本月と炎の戦記

2002/04/17 18:33

ジャパネスクファンタジー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「星界の紋章」で一気に名をはせることになった森岡浩之の、古代日本を舞台にしたファンタジー。
 とはいえ、私は「星界の紋章」未読者であるので、それとの関係や影響をコメントすることができない。従って、本作のみの感想を述べるにとどめる。

 ストーリーやキャラクターがどうこうという前に、古代日本の世界がきっちりとわかりやすく作られていて好感が持てる。
 精密な世界を舞台にしているからこそ、破天荒なストーリーや型破りなキャラクターが生き生きとして見えるのではないか。そんな風に考えながらページをめくっていった。
 ファンタジーやSFが、誰も見たことのない世界をまことしやかに語るジャンルだとすれば、森岡浩之はなるほど豊かな才覚の持ち主であるなと思った。
 およそ私たちが見たことのない、そしてもはや見ることのできないであろう世界や光景を、自分の目で見てきたかのように描写する力を感じたからだ。こちらも安心して騙されていられる。

 世界がきちんと描写されている。だから、前提知識が少なくてもきちんと物語を楽しめる。
 これは、広くおすすめできる貴重な一冊である。

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紙の本

そのとき、機動隊は戦争をしていた。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 昭和四十四年の過激派左傾学生による東大安田講堂占拠事件において、筆者の佐々淳行氏は、警察指揮の“一番前”にいた人物である。その佐々氏が自伝小説的に事件を描写したのが、この「東大落城」。本作は文藝春秋において連載され、読者賞を受賞した。
 昭和史の一ページを描いているだけではなく、これはもはや戦争の描写である。東大構内の建物に立てこもり、屋上から殺傷力の高い物を投げつけてくる籠城学生。徹底的なバリケード封鎖を解除して、屋上へと攻め上がっていく機動隊。うろたえる大学関係者、集まる野次馬、とらわれの文学部長、炎に包まれる機動隊員。火炎瓶が飛び、石が砕ける。筆者の言うとおり、中世日本において行われていた城攻めいた雰囲気が、学生と機動隊の安田講堂を巡る攻防戦において展開されていく。
 機動隊の武勇伝ばかりではなく、物語の外縁、バックグラウンドも大変におもしろい。きわめて情けなく描かれている大学側の対応には、感情移入してこちらも立腹してしまうほど。佐々氏自身も書いている中でカッカしていたのか、少々荒っぽい表現も見え隠れする。そんな中で、文学部長・林健太郎教授のエピソードには胸が熱くなる。
 本作の登場する人物はどれもこれも「事実は小説より奇なり」を地でいくような、個性あふれる面々である。投石に使われる敷石を全部とっぱらえという指示を出したアイデアマンの秦野警視総監、監禁されていながら「只今、学生を教育中」というメモをよこした林教授、どこまでも沈着冷静な加藤学長代行に、悲惨な現場を前にして勇猛果敢につっこんでいく機動隊の面々。そしてなにより、香港帰りのドンパチ要員、警備一課長佐々淳行。この人が、この人たちのことを書いて、おもしろくないわけがない。
 筆者の優れた筆力が随所に光る。ここに描かれているのは、戦後平和の中唯一戦争をしていた機動隊という組織を舞台にした、小説よりもドラマチックなドキュメントである。

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紙の本

紙の本幻想世界の住人たち 2

2001/11/26 16:42

価値ある一冊、再び

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『幻想世界の住人たち』の続編である本書では、一巻に追記する形で新たなモンスターたちが紹介されている。
 五章構成になっており、第一章はヨーロッパ編。前作に加え、ケルト系・ゲルマン系のモンスターを紹介し、さらに東欧スラブ系のモンスターまで手を広げている。第二章は中近東、第三章はアジア、第四章は新世界(大阪に非ず)。なかなか知られていない世界各地のモンスターを知ることができる。最終章は、リクエストの多かった悪魔・魔神を一堂に紹介。巻末には妖怪分布世界地図があり、おおざっぱな作りではあるが、これはなかなかおもしろい企画だ。
 前作とそろえてこそ、真価を発揮する一冊。

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紙の本

紙の本天球綺譚

2002/03/25 13:28

鈍い熱がこもった心の中に、涼しい風を吹かせてみませんか?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ファン待望の椎名優画集。
 電撃文庫「月と貴女に花束を」でおなじみの繊細なイラストが盛りだくさんの2300円。これはきっとお買い得です。

 私は絵描きの心得も経験もないので技術的なことはなにも書けないのだが、椎名優のイラストからはよけいな雑音が聞こえてこないという印象をかねてから抱いていた。
 壮大なBGMが流れる映画ではなく、ただ静寂の中で味わう小説のようなイラスト。その静けさが、一枚の絵でありながら原稿用紙数百枚分の物語を感じさせるのではないだろうか。
 心に染みいるような一冊。

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紙の本

紙の本リビスの翼

2002/03/22 00:14

円山夢久の実力

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 円山夢久の小説は地味である。色あせているわけではなく、むしろ輝いてさえいるのだが、愚直なまでに奇抜な色彩の小説が好まれるこの業界のこのジャンルにおいては今ひとつ目だっていない。電撃文庫のサイト内にあるBBSにおいても、「リングテイル」や「リビスの翼」はあまり話題にならなかった。話題性という点においては「キノの旅」に及ばない。

 しかしながら、実際に手にとって読んでみれば、彼女の実力がひしひしと伝わってくる。文体は極めて堅実でありながら、描写にはセンスが感じられ、すらすらと読めるけれども、置いていかれることはない。文頭文末がことごとく散らされているのにも、読者に対する気遣いが感じられる。しっかりとした文章に加え、ストーリーは技巧的である。最後の最後まで一気に読める一作。

 作品の雰囲気は、和製ハリー・ポッター。電撃文庫に手を出すのなら、なにをさしおいてもまずは円山夢久の小説である。安心して読める。

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紙の本

そして物語は終わる。

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 ヤクシーシリーズは全三巻である。三という数字は、巨人ファンにとってはもちろんのこと、日本のプロ野球に興味のない人間にとってちょっと特別な数字である。世の中、とかく宗教に関しては三の倍数がよく顔を出してくる。

 さてそんなこととは全く関係なく、ヤクシーシリーズが三巻で完結したのは絶妙だと思う。たったの三巻、と言えなくもない。ページ数でいえば千ページにも満たない。けれどもこの満足感といったら、ハードカバー本の比ではないと思う。
 「どうしてそんな満足感が得られたのか」ということを説明するのが書評なのかもしれないが、実際どうしてそう思うのか自分でもよくわからない。「もっと読みたい」というわけでもなく、「やっと終わった」というわけでもなく、とにかく「ちょうど」なのである。この物語は、この巻数でぴったりなのである。
 作者はもっと書きたいと思っているかもしれないが、一読者としての私の見解は、もうこれ以上は必要ない。面白くないからではない。むしろ、面白いからこそ、これ以上は必要ないのだ(伝わりにくい表現ですいません。ですが、論理的にうまく説明できないのです)。

 あふれ出すほどの感動ではなく、もちろん不完全燃焼でもなく、「暁の女神ヤクシー」はちょうどいい結末を迎えたのだと思う。もはや前も後ろもないはずだ。「暁の女神ヤクシー」は、ここで幸福に終演したのだから。

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紙の本

紙の本月と貴女に花束を 1

2002/01/17 23:26

手堅い

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 タイトルがまず格好いい。『月と貴女に花束を』。ダニエル・キースの『アルジャーノンに花束を』のパロディであろうと思われるが、そうだとしてもなかなか語感が良くて、好感が持てる。

————————————
 主人公、月森冬馬は変身できない狼男である。人狼族であることをのぞけば至って平凡な大学生だ。
 そんな冬馬がある朝目覚めると、家に見知らぬ美少女・深雪がいて、彼の妻だと名乗った。
 戸惑いながらも深雪に惹かれていく冬馬。だが妖術士・御堂巽の出現と共に、二人は否応なく戦いの渦に飲み込まれていく。
————————————
 大はずれしないストーリーは、冷めた視線では「堅実」という印象を受けるが、物語に没頭していると「感動」を味わうことができる。少々、単語の力だけで表現効果を狙っているような傾向が見られるが、それを気にしなければ文章もいい。
 この小説は、なるべく純粋な気分で見るのがいいような、そんな気がする。
 こんな文章を書いていていうのもあれだが、本作に関しては、書評とか感想とかは見ないほうがいいと思う。書店で表紙イラストに惹かれてうっかり買ってしまうのが一番いい出会い方ではないだろうか。

 本作は「第五回電撃ゲーム小説大賞」で選考委員特別賞を受賞している。そしてイラストを担当しているのは、同じく「第五回電撃イラスト大賞」で金賞を受賞した、実力派イラストレーター椎名優である。電撃文庫ファンの心をぐっとつかんで未だに離さないイラストも必見、であります。

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紙の本

紙の本リングテイル 勝ち戦の君

2002/01/12 16:01

堂々の大賞作品

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 電撃文庫にファンタジー作品は多数ある。その中にあって、本作は確かな存在感を放っているといえるだろう。第六回電撃ゲーム小説大賞で審査員一堂の絶賛を受けて大賞を受賞したことは、一度でも読めば納得できる
(最終選考における審査員のコメントはメディアワークスのサイトで簡単に公開されている。"http://www.mediaworks.co.jp","http://www.mediaworks.co.jp"興味のある方はどうぞ)。

 その魅力を一言でいえば、作品としての基礎体力の高さである。
 この小説にはモンスターが登場するが、いわゆる「ファンタジー」で頻繁に登場するゴブリンやドラゴンといった面々は登場しない。この小説には魔法が登場するが、いわゆる「ファンタジー」で頻繁に登場するファイヤーボールやサンダーストライクといったものは登場しない。定型化した幻想世界の要素をいくつか当てはめてファンタジーを称しているのではなく、中世ヨーロッパを下敷きにして丁寧に大道具や小道具が作り込まれている。そんな印象を受けた。
 小さなところからこつこつと丁寧に作られた空想世界が実にしっかりとしていて、それが美しい描写を可能にし、作品全体の雰囲気を高めている。だから、300に満たないページ数でありながら、充実した読後感を得られるのだろう。

 大量に生産され、複製され、単なる一ジャンルとして見られるようになってしまったファンタジーの原点というものが、もしかしたら、この物語にあるのかもしれない。本作は美しい物語である。

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紙の本

世界観がグッドです

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 一言でいえば東洋ファンタジー。何よりも先に、見事な雰囲気を醸し出している二重世界観を紹介したい。

 物語の舞台となっているクマリ国は、チベットやモンゴルといった、チベット仏教の文化圏の匂いが色濃い小国である。この物語の中枢に位置している「選ばれた少女が女神としてあがめられる」ヤクシー制は、チベット仏教の活仏制度ととてもよく似ている。前半部分にどっとでてくる情景描写も、「まさにチベット」といった様子で、読みながら色鮮やかなイメージを湧かせてくれた。

 さて、このノスタルジック(と言っていいのか不安だが)な世界観の外側には、星と星の間を人類が行き来するという未来的な世界観が潜んでいる。科学的な文明に浸っている連邦と、クマリがある星のように遅れた科学技術しか持たない後進星という構図まである。
 主人公の一人であるジェイがまさにクマリの人間ではなく連邦側からやってきた雑誌記者で、彼は全く不意をつかれて争乱に巻き込まれることになったのだが、その辺のところは読んでのお楽しみということで。基本的には、お話はこのチベット的なクマリの世界観をベースに進んでいるのだが、どうも今後話はもっともっと大きくなっていくようで、続きには否が応でも期待が高まる。

 世界観がまず魅力。加えて、キャラクターがいい。性格やせりふ回しに目新しさはないのだけれども、洗練されている分だけ期待を裏切らないのだ。買って損なし、読んで損なしの一冊。

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紙の本

紙の本幻想世界の住人たち 4 日本編

2001/11/26 16:52

まってましたの日本編

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 『幻想世界の住人たち』に、ついに日本編が登場。
 西欧ファンタジーと比べて、日本の幻想世界について、我々はあまり触れる機会がない。昨今の安部晴明ブームで、陰陽道が脚光を浴びるようになってはいるが、それはあくまでも陰陽道だけの話であってそれ以外の幻想世界についてはまだまだ(少なくとも一般生活の中では)情報を手に入れにくい。本作はその不満にぴたりとはまる一冊である。島国日本の各地に伝わる伝承を収録し、そこに生きる妖怪たちを紹介している。
 西欧とは大きく違い、中国大陸とは少し違う、そんな日本独特の幻想世界を味わいたいなら、この一冊。

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紙の本

紙の本幻想世界の住人たち 1

2001/11/26 16:34

ファンタジー世界への入り口

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 「ハリー・ポッターと賢者の石」が現在(2001.11)大変ヒットしており、それまで西欧ファンタジーとは縁がなかった人の多くが、「ゴブリン」や「ドワーフ」「ドラゴン」といった幻想世界の住人達の名を知ることになった。それまでも、日本では「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」と言った西欧ファンタジーをモチーフにしたRPGがヒットしていたので、その敵役としてのモンスターについて興味を抱く人が少なくなかった。
 この本書はそんな人たちのニーズに応えた、実に価値ある一冊である。今でもティーンズファンタジーを書くオンライン作家達から根強い人気と需要がある。
 それぞれの項目においては、実に詳細な解説がなされている。その結果、294ページでは多くのモンスターを収録できていない。だが、ドラゴンやユニコーンといった有名どころのモンスターはこの一冊でだいたい網羅されているので、とりあえずこれさえもっていればつぶしがきく。

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紙の本

紙の本魔法戦士リウイ 7

2001/11/23 22:37

ジーニ一直線。

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 全国七千万のジーニファンが待ち望んでいたジーニ編。ジーニの魅力が満載の一冊になってます。


 ジーニの元同僚で現役近衛騎士のハーブが領主に任命された。リウイたちはバーブの依頼を受け、彼の領地視察に同行するのだが、そこは野盗に蝕まれていた。ジーニとバーブは早速野盗討伐のため、彼らが根城としている祠に偵察に出るが、ジーニはハーブをかばって野盗にとらわれてしまい、かつての上司であり現在は野盗の頭に収まっているレティエに怪しげな薬を飲まされて……『竜の棲む祠』

 オーファンに帰ってきたリウイたち。リウイはジーニとともに夜の歓楽街へ向かう。そこで彼女の新しい一面を見ることに……『酒場にて』

 霜の巨人フロストジャイアントを目覚めさせるために、ふたたびジーニの故郷ヤスガルン山脈に向かうリウイ一行。簡単に終わると思われた仕事だったが、フロストジャイアントの宝物をもらうことになって話は意外な方向に……『世界でもっとも美しき——』

 ミレル、ジーニ、メリッサ、そしてアイラの四人は、マジックアイテムの一つ、ミニチュアサイズの館の中を散策することになった。そこで四人を待っていたのは巨大なゴキブリと、アイラの告白だった……『人形の家』


 私の個人的な趣味で、本作はいつもより星一つ多い、四つ星評価にさせていただきました。

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紙の本

紙の本魔法戦士リウイ 3

2001/11/09 18:20

とにかくジーニです

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 魔法戦士リウイシリーズ第三弾。巨躯の女戦士ジーニがクローズアップされる、ジーニ編第一弾。

 人生を自分で切り開こうとする大商人の娘ミュリエルを助けるため奮戦するリウイだが、小細工が裏目に出て彼女と婚約することに。まだまだ身を固めたくないリウイだが、なにしろ首を絞めているのは自分の細工なので絶体絶命。どうするリウイ! な「女戦士の休日に」。

 仕事でジーニの故郷に向かったリウイたちは、そこで寡黙な彼女の過去を知ることに……「遙かなる呼び声」。

 相次ぐ女難でめっきり女恐怖症に陥ったリウイ。しばらく女と関わるのは控えようと決意するも、裏道で倒れている少女を見捨てるわけにもゆかず……そのころ、女戦士ジーニは傷を負ってかつての仲間バーブの家に転がり込んでいた「復讐の代理人」。

 全国一千万のジーニファン必読!

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