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  3. 佐々木 なおこさんのレビュー一覧

佐々木 なおこさんのレビュー一覧

投稿者:佐々木 なおこ

1,066 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

材料から作りたい料理を調べる キャベツだけでも31レシピ!

33人中、32人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ちょうど先日のお昼時のトーク番組、料理家のケンタロウさんがゲストでした。ケンタロウさんは同じく料理家・小林カツ代さんの息子さん。
小さいころから、そう記憶のないころからお米を研いだりしはじめたそうで、しかし、まさか料理家になるとは思っていなかったとトークで話されていました。彼はあの料理家のカツ代さんの息子と思われたくなくて、名前をケンタロウにしていると。しかし、最近では「ケンタロウさんって、小林カツ代さんの息子さんなんですね」と時おり言われると、嬉しそうでした。

私はカツ代さんの著書でケンタロウさんのことは知っていましたが、それ抜きにしても、彼のレシピ、話はいいなぁ~、好きだなぁ~と思っていました。あの料理の作り方の豪快さ、しかし基本はちゃんと押さえているというか、そんな点が好きです。

そんなケンタロウさんが、番組でちょこっと紹介していたのが、このレシピ本です。黄色い表紙に黒いフライパン?がなんともキュートで、目を引きますねよね。こちら、ケンタロウさんのものすごく仲の良い友だち・トリンコさん発案の本なのです。

「たとえば家にキャベツがあって『キャベツ』って引いたら、もうとにかくキャベツを使った料理が次から次へとばーっと出てくる本があったらすぐ買うのに」

トリンコさんのリクエストに答えて「だから作ったよ」とケンタロウさん。ある材料から作りたい料理を調べたい…そんなトリンコさんの願いって、ものすごくたくさんの人の願いでもあるわけで、こんな本欲しかったよ~と思っている人も多いはず!もちろん、私もその一人です。

で、キャベツレシピを見てみると、キャベツと桜エビのオイスター炒め、ホイコーロー、キャベ麻婆、をはじめ、なんと全31レシピ!キャベツだけで31種類と言うのもおどろきですが、全レシピ1003ですから、どんな材料でもどんとこい!って感じでしょうか?

レシピ紹介ページの前には、肉じゃが、ハンバーグ、焼きぎょうざ、チャーハンなどの作り方を写真入りでとても分かりやすく説明。ほかのレシピの一つひとつには、出来上がりの写真はありませんが、それはそれでまた想像力も働くというものです。巻頭には調理のABCとして野菜の切り方、魚や肉に下ごしらえの仕方なども、料理の初心者さんにもやさしいレシピ本ですね。永久保存版として、長く活躍してくれそうな一冊、です

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紙の本

飯島奈美さんの朝ごはん! 朝の空気を変えてくれそうな…そんなパワーが伝わってきます!

25人中、25人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

映画『めがね』を見に行ったとき、なによりも吸い寄せられたのは、次々に登場する料理、でした。
その美味しそうなこと!
朝ごはんの充実度、それは見事でした!
味噌汁とごはん、それから鮭の焼いたの、卵焼き、納豆…しっかり和食朝ごはん、スクランブルエッグと焼き色の美味しそうなソーセージ、それから野菜のワンプレートだったり、端っこがカリッとこうばしい目玉焼きに、これまたカリッと焼き上げたベーコンが添えられていたり…。
そうそう「その日の難逃れ」の手塩にかけて作られた梅干しの、それは美味しそうだったこと!
フードスタイリスト・飯島奈美さんの手がけた料理の数々。
映画の料理を見て、そのフードスタイリストさんに興味を持ったのは、初めての経験でした。
それくらい魅力的な料理、だったのです。

その飯島奈美さんの、それも朝ごはんの本です。
どれだけ彼女が熱いまなざしを持って、スクリーンを越えて見つめられていたのか…、よーく分かりますよね。

表紙の目玉焼きを見て、「これ、これ!『めがね』の朝ごはんだ~ああ、懐かしい~」と思ったのは、きっと私だけではないはず。これは断言、できます。^^

この本には飯島奈美さん流の朝ごはん献立がなんと12種類も登場!
焼鮭のあっさり朝ごはん、
卵そぼろとしらすごはん(娘はこれがいい~と言ってました)、
やわらか目玉焼きとスイートマリネ、
コーンパンケーキと二つのサラダ…などなど。

飯島さんが仕事やプライベートで食べた朝食スナップもありましたよ!
フィンランドのカフェの朝ごはん、サンクトペテルブルグの食堂、
名古屋のモーニング、奄美大島の鶏飯…。
こちらも写真を食い入るように見てしまいました。

飯島奈美さん風の朝ごはん、朝の空気すら変えてくれそうなそんなパワーが伝わってきました。


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紙の本

紙の本作っておくと、便利なおかず スピード・作りおきおかず

2008/03/24 11:47

魚雷さん愛読の料理本・ベターホーム

23人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

家事効率化の小鬼と化している私は
その関連本を見つけると、すぐに手に取るようにしている。
先日も図書館で、料理本がずらりと並ぶ棚で目を皿のようにして
順にタイトルを追っていた。

ベターホーム!
作っておくと、便利なおかず!!
サブタイトルにはスピード、作りおきおかずとある!!!

これって、先日読んだばかりの『古本暮らし』の魚雷さんが
愛読している本に似てる!
発行年を見ると、去年の九月だったから、魚雷さんと同じ本ではないにしても、
これもまさしくベターホームの本だ。

早速ぱらぱらめくってみる。
目次のところで、
10~20分で作れるスピード作りおきおかず、
まとめ作りは、ゆとり作り 週末の作りおき
どうしよう、こまったときのお助けおかず
…などなど魅力的な言葉が目に飛び込んでくる。
なにしろ家庭では主婦として食事を整えているベターホームの先生たちが
”作っておくと、便利なおかず”のレシピとアイデアが紹介してあるのだ。説得力が違う。

料理の写真も実においしそうだ。
そしてイラストもかわいいなぁ~と思っていたら、なんと浅生ハルミンさんではないの!
彼女は私の愛読書『彷書月刊』に連載を持っているのだ。
最近古本づいている私、どうしても古本へと話が飛んでしまう…。

と、話をこの本に戻して、
忙しい平日を乗り切るためにまとめて作っておきたい料理のベスト4が紹介してあった。
それはひき肉料理、煮込み料理、酢漬け料理、みそ漬け料理だ。
前の二つはなじみがあるも、魚の焼きびだしや揚げびたしの酢漬け料理と
肉や魚のみそ漬け料理には大いに興味を持つ。
これってよさそう。
特に酢漬けは身体にもいいし、私の好みでもある。

表紙の3品はひよこ豆のドライカレーと
焼き野菜のマリネ、、ミニトマトときゅうりのスイートピクルス。
こんな作りおきおかずが冷蔵庫で待っているかと思うと、嬉しくなる。
家事効率化の大きな助けになってくれそうな一冊、だ。




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紙の本

読めばすぐに効きますガラクタとさよならできる本

23人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前作の『ガラクタ捨てれば自分が見える 風水整理術入門』」を読んで、
いてもたってもいられなくて、掃除をしはじめた。
かなり前の話になるが、シーズンごとにこの本をはたと思い出して、掃除を始める。
この本のおかげで我が家は確実にガラクタが減ったと思う。
この続編である。
前作より一歩進んだ風水開運浄化術が紹介されている。
スペース・クリアリング(空間の浄化)について
分りやすく説明してあり、実践方法も紹介してある。
しかし、私にはとってはちょっとレベル的に高そうで、
スペース・クリアリングに関しては、まだ実践にはいたっていない。
だが、前段階のガラクタを減らすためのきっかけには大いになること、間違いなし。
「ガラクタをきれいにすると、
体から大量のエネルギーが放出されます。
本当に必要でなかったもの、
大切ではないものを処分することによって、
体も心も、そして魂も実際に軽くなったように感じるのです。
自分の周りが清涼なもので囲まれると、
あなたの人生も清涼になります」
いや〜説得力あります。
さ、また掃除に戻らなくては…。

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紙の本

久々の感動本! こんなに素晴らしい会社がある…

19人中、18人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

夏の初めのころから、うちの冷蔵庫には寒天ゼリーが常備されるようになった。今では三日に一度くらいせっせと作っている。中学生のムスメが朝に夕に食べるのだ。市販のゼリーが冷蔵庫に入っていても「ママのほうが美味しい」と言われたら、これはもう、作るしかないですよね。必要にせまられて、いやにこにこしながら作っております。^^
で、最初はゼラチンと寒天とで作ってみて、寒天のほうが好みだったので、生協でかんてんパウダーと100パーセントのジュースをまとめ買いした。このかんてんパウダーは生協仕様で、製造しているのは長野県は伊那市にある伊那食品工業株式会社なのです。

今回、ミクシィのマイミクさんから「とても良い本だった」と聞き、図書館で予約してから、かなり待ってやっと読んだ『日本でいちばん大切にしたい会社』。なんと大きく取り上げられている五社のうちの一つが、この伊那食品工業株式会社だったのです!
もう、読みながら、びっくり!
ええ、そうなの!

読めば読むほど、すごい会社、でした。
「会社は社員の幸せのためにある」をモットーに、地道に成長を続けている同社。思い起こせば一時の寒天ブームがありました。注文が殺到したそのとき、同社の会長は「すべて断ってください、これは一過性の流行です。必ず廃れ、そのあとには必ずいやなことが起きる。そのときに社員を犠牲にしたくない」と明言。そして「ご注文いただいて、どうもありがとうございます。しかしわが社がいちばん大切にしているのは社員です。社員を残業させることはできませんので、せっかくのご注文ですが今は対応できません」と、きっぱり。すごい!こんな会社があるのだ…と私は胸を打たれました。ほかにも100年カレンダーを会社のいたるところに貼り、長い視野を見すえる企業理念を感じたり、工場の敷地がまるで公園のような、市民の憩いの場所になっているということを知り、すごいなぁ~と感心することばかり。その工場で作られたであろう、かんてんを日々食べている幸せを改めて感じ入る…というもんです。

障害者の方々が約七割というチョーク製作の「日本理化学工業株式会社」、
義肢装具を制作する「中村ブレイス株式会社」、
北海道は帯広のお菓子メーカー「株式会社柳月」、
小さな商店街の果物店「杉山フルーツ」などなど、
ほかに取り上げられていた会社も、地道に働き、幸せをたどる経営姿勢に、こんなに素晴らしい会社があるのだ…と、心をゆさぶられました。
大事なこと何か?
それは会社経営のみならず、すべてのことに通じるのだろうなぁ~と。
久々の感動本、でした。


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紙の本

紙の本すーちゃん

2006/08/30 10:40

「悪くはない」すーちゃんの生きかた

17人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

図書館の棚でなにげなく手に取った。
「すーちゃん」。
名前がかわいいな。
すーちゃんと言えば、私世代はキャンディーズのすーちゃんだけど、
こっちのすーちゃんはどんなすーちゃんなんだろう?
表紙のすーちゃんの力の抜けた雰囲気に、なんとなく惹かれた。
そして、図書館の椅子に座って、
あっという間に読みきってしまった。
優しいタッチのマンガで読みやすかった。
しかし、しみじみ感じさせられることが多かった。
あと読みながら驚いて、二回も声を上げてしまった。
「えっ!」
図書館に響き渡る私の声…。
主人公のすーちゃんは都会で一人暮らしをしている。
社員としてカフェで働きながら、地道に日々を過ごす毎日。
ちょっと前、話題になった「負け犬論争」の負け犬って、もしかして私のこと??なんて思い、
落ち込む日もある。
けど、今するべきことはお風呂に入って寝ること、
と気持ちの切り替えもうまい。
独身で一人暮らし仲間の友達もいる。
彼女とは行きつけのセルフうどん屋で偶然会うこともあるし、
約束して一緒に鍋をつつくこともある。
すーちゃんもその友達も
今の生活に十分満足しているわけではない。
一体自分は何がしたいのか、このままでいいのか、
これから何をするのか…。
延々と続く自分探しの日々。
一人、部屋にポツンといて、あれこれ考える。
それぞれポツリと語る本音にドキリとする。
すーちゃんが密かに憧れていたマネージャーが同僚と結婚する。
えっ!一年も前から付き合ってたの!!?
すーちゃんの唯一の一人暮らし仲間の友達が、結婚紹介所で知り合った人と結婚する。
えっ!いきなりそうなの?
もう二人で行ったり来たりはできなくなくんだねぇ。
ほどなく、すーちゃんは勤務先のカフェの店長に抜擢される。

自分探しって、自分はここにあるのに、
何をさがしているんだろう。
最後のコマで、すーちゃんは「悪くはない」と、自分の生きかたを
見定める。
胸がすくような思いがして、嬉しくなった。

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紙の本

紙の本ヨーガンレールの社員食堂

2008/02/04 15:15

一番気持ちのいい場所にある社員食堂

16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ある社員食堂の一年間のレシピと写真が紹介してあります。
タイトルどおり、ヨーガンレールという会社です。

スタイリストの高橋みどりさんが
美味しい社員食堂がある、それもベジタリアンメニューだそうだ…との噂を聞きつけたのが、この本の誕生のきっかけだそうです。

一月から順番に、
それはそれは克明に、
レシピと簡単な作り方
、それからほとんど毎日のように料理の写真が紹介してありました。
例えば、2月4日のメニューは
豆カレー、
長芋と人参のキッシュ、
ルッコラ、大根、かいわれ大根のサラダ、
ビーツのピクルス、
菜花のオリーブオイル和え、
ふじりんごのレモン汁かけ、
いちご、
コーン入り野菜スープ、
ごはん(玄米ごはん赤米入り)
白菜の塩漬け

旬の野菜がたっぷり入った、身体が芯から喜びそうなメニューです。
ごはんも玄米ごはんとありました。
さて、これで何品目?とついつい数えてしまいたくなります。^^


献立のたてかたのところでは、この食堂の料理人・佐藤雅子さんが登場です。
「味のバランス、色、そして季節感もふくめて。
自分が食べたいものを、と考えるとスッと献立が浮かびます。」
彼女の働きぶりを想像するだけでも惚れ惚れしますが、
この言葉がさらりといえるのもすごい!

ほかに食堂の一日のスケジュールや
基本料理のつくりかたや基本調味料と野菜の紹介もあり、
とても興味深く読みました。

料理の品目とそのおいしそうなことはもちろん、
すごいなぁと思ったのは、建物のなかで一番気持ちのいい場所に食堂があるということ。
それを「自分のために」と言われるヨーガンレールさんがなんて素敵な経営者なんだろうと…。

夕飯の献立を考えるとき、この本をぱらぱらめくると
「おいしいよ、食べてね」なんて、旬の野菜たちの声が聞こえてきそうです。

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紙の本

紙の本国家の品格

2006/04/21 10:19

話題の本を貸してもらって…

17人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「今、話題の本だよ」とお友達が貸してくれました。
このテの本はあまり読んだことがありませんので、
読み終わるのに、信じられないほど時間がかかりました。
「日本人の持つ情緒や形というのは、どういうものでしょうか」
「まず、真っ先に言えることは、自然に対する繊細な感受性です」
四季がはっきりしている日本。
この国に生まれた幸せを改めて感じました。

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紙の本

お金をかけずに愛情と手間をかけた 毎日のこんだて! 弘子さん、すばらしい!

15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大ヒットした『年収150万円一家』の最新刊!

節約の日々を送る森川一家!
夫はSF作家、妻はイラストレーター、二人合わせて年収は150万円なのです。し~か~し~、こんなにも豊かな気持ちで生活できるなんて…と目を見張った前作!最新作は、特に食べることに重点を置いて、森川一家がどんなものをどのくらいの費用をかけて作って食べているかをマンガと写真で大公開、です。

なんと家族3人分を一食約160円で!その紹介されたレシピが118メニューもあるのですよ。
もうビックリです。(@_@;)

前作でも注目のまとでしたが、森川一家のランチはほぼ毎日がパンの耳!
「パンの耳はおいしいです
それに加えて安いという超お買い得食品なんです」と弘子さんはきっぱり。パンの耳レシピの充実ぶり、すばらしいです。トーストして食べるのはもちろん、ピザ風にしたり、キッシュの台にしたり、クルトンにしたり、パン粉にしたり、その自由自在の使いっぷりには惚れ惚れでしたねぇ。

ほかにも魚のアラ、おから…などの安い材料を使ったりして、とことん節約!スーパーで半額だったら作るシリーズでは、エビのクリームパスタや豚の角煮、アジの南蛮漬け、レバーペーストなど、愛情と手間のかかった料理が次から次へと登場!これには圧倒されました。

スイーツだって、一人分200円以下で、生チョコ、クレームブリュレ、ロールケーキはじめ各種ケーキも…。どれもこれも、とても節約レシピとは思えません。弘子さん、すばらしい!の一言です。

懸賞で当てたホームベーカリーも大活躍で、年に一度のぜいたくと鴨肉の料理が登場したり、タイ、ベトナム、フランスなど、海外旅行先で食べた味をあれこれ工夫して再現した一皿など、メリハリのある食卓に、森川家の子どもになりたい~と思いました。

そうそう、あちこちで登場する5歳のコハルちゃんがとびきりかわいいのです。コハルちゃんもきっとママのような料理上手になることでしょうね。(^-^)

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紙の本

紙の本人生は愉快だ

2009/01/17 12:32

この今を、ありがとう。

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

先日、小学六年生になる娘の授業参観へ行って来ました。
いよいよ小学生活もカウントダウン状態、最後の参観日とあって母の気持ちもなんだかしみじみ。
それで、教室内を見回していると
「今を、ありがとう」と書いてあるのに気がついた。
いい言葉だなぁ~、心の中にメモメモと思ったその晩、
読んだのがこの本でした。

~死んでからでも、本は出る~
新聞広告のこのキャッチフレーズを目していたく感動し、ぜひとも読みたいと思っていた池田晶子さんの一冊だ。

「人生は短い。」
プロローグののっけから、こう始まる。

「ひょっとしたら、明日、心臓発作で死ぬかもしれない。
縁起でもない。
と、普通はやはり思いますよね。(略)
生きている限り人が死ぬのは当たり前で、この当たり前を当たり前として認識しているかどうかで、人の人生観は全然違ったものになるようです。
今のここに死はあるからこそ今のここの生はあるのだと思えば、人生は長いとか短いとか言いようもなくなるはずだからです。
だって、いつだって、『この今』しかないのだから。」

『この今』のところで、私はするどく反応しました。

あっ、これって「今を、ありがとう」の今だ!

池田さんは続けてこう言います。
「あ、なあんだ。と気がつけば、錯覚としての悩みや苦しみは脱落します。そして、なんらそういう感情は沸かなくなり、逆に楽しみや喜びといった感情が沸いてくるようになるようです。」

ははぁ、そういうことなのか…。

「要するに、楽しみや喜びというのは、どこかほかにあるものではなくて、自分の側の心の構えのことだということです。(略)楽しむということは、今しか存在しないのだから、その今を楽しむということ以外ではないでしょう」

まさに目からウロコとは、このことです。

第一章では、死(あっち)を問う人々と題して、
仏陀、老子、イエス、ソクラテス、デカルト、キルケゴール、フロイト、親鸞などを取上げて、その教えやその解釈、池田さんのするどい意見などが紹介されています。

興味深く読んだのは第二章の生(こっち)を問う人々と題する人生相談コーナー。
彼女の回答がさばさばきっぱり、読んでいて実に心地よいのです。

印象に残った回答を集めてみると…

「じじつ、無駄なのです。人は自分の不得手なことを、無理しなくたっていいのです。」

「いずれにせよ後悔することは後悔だ。してしまったことは取り返しがつかない。なら、悩むのではなく、それをどう活かすかが、大切です」

「『即興的に楽に生きたい』とお望みなら、思い切って、何でもやっちゃったら如何ですか。『たかが人生』という居直りも、なかなか気持ちのいいものですよ。」

そしてピカイチと思った回答がこれ!

「これまで何とかなってきたのだから、これからも何とかなるでしょう。何とかならなくなった時には、何もできなくなっているわけなのだから、それでよろしいのではないですか」

はい、よろしいと思います。ワタクシ、この回答に大いに共感、でした。

それにしても、この本を読みながら、そして著者紹介の写真を見ながら、強く思いました。
池田さんがもうこの世にいないなんて信じられない…。
しかし彼女が死んでいても生きていても、思いは通じるというか、
彼女が言わんとしていることは私にもいくらかは本を通じて、伝わるわけで…。

そうそう、人生は愉快だってタイトルが、なんともいいな~って。
そうして表紙の犬は池田さんの愛犬なのかな~おどけた表情がなんとも言えずかわいいな~とも思いました。

とにもかくにも、「この今」を「この今を、ありがとう」だと
思うことしきり、なのでした。
池田さんありがとう、そして今後も新刊を楽しみにしています。

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紙の本

マクロビオティックが基本理念 いろんな料理にアレンジできる

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とにかく料理本、レシピ本を見るのが好きだ。
図書館へ行けば、必ずその棚をじっくりじっくり見る。
そして、次から次へと借りてみて、
その気になったら本を見ながら料理を何品か作ってみる。
で、その料理が美味しくできてわがやの定番にしたいなぁ~と思ったら、
そこで初めてその本を購入する。

今回のキーワードは「野菜たっぷり」、
それからなんだか身体にとても良さそうな調理法の「重ね煮」。
ズバリ、タイトルで決めました。

最初のほうで「重ね煮」はおいしくて元気になる料理法、
野菜のうまみが最大限に引き出されます、と紹介がありました。
この本で提案される「重ね煮」はほとんど水なし、油なし、
切った材料は鍋に重ねていき煮るだけの方法です。
もっとも材料を重ねるには法則があって、
表紙イラストにもあるように
下からきのこ類、なすやトマトの果菜類、
キャベツや青菜などの根菜類、
里芋やじゃがいもなどの芋類、
大根やにんじんなどの根菜類、
そして穀物といった順番…。
これがあの最近よく聞かれるようになったマクロビオティックの基本理念なんだそう。
なかなか奥が深そうです。

重ね煮自体は作り方も簡単で、
冷蔵庫で一週間くらい保存ができ、
しかもいろんな料理にアレンジが簡単にできそうなので、
とても重宝しそうです。
基本の重ね煮では、野菜の切り方まで親切に説明してありました。
アレンジ料理はハンバーグを筆頭に、コロッケ、サンドイッチ、トマトソースパスタ、豆のマリネ、海藻サラダ、みそ汁などなど。
どれもおいしそうです。

この本を書かれたのは自然食宿「わら」のオーナーご夫妻。
あとがきにあった「料理作りの鉄則は、おいしく、楽しく、ありがたく」とあったのが、とても印象的でした。

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紙の本

紙の本初女さんのお料理

2009/08/19 11:10

佐藤初女さんの初レシピ本!

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

初女さんと言えば、美味しそうなおむすび!
黒々とした海苔がまかれた、あの楕円形のおむすび!
まずこの本を手に取られたら、46ページを開いて見ていただきたい。
竹ざるのうえに白いタオル、その上におむすびが六個。思わず手が伸びそうな、お米の国に生まれた良かったと思ってしまう一瞬、です。
かなり前に彼女の『おむすびの祈り』を初めて読んだとき、しみじみ食の大切さを思い知りました。彼女の地道な活動風景を映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』でご覧になった方も多いでしょうね。

この度、出版されたこの本は、初女さん初のレシピ本なのです。
これまでなかったのが不思議!と思っていたら、やはり何度も料理の本を出してくださいと多くの依頼があったのだそうです。

「試みたこともありますが、出版には至りませんでした。
どうしてかと考えましたが、わたしにはレシピがないのです。(中略)
出版となればことさら、レシピがなければ読者が作れないと言われます。
それで、レシピを作る決心をしました。」と初女さん。
まさに決心の末、誕生した一冊、です。

おなじみのおむすびはもちろん、
五目ずし、イスキア風ゴーヤチャンプル、にんじんの白和え、棒だらの煮つけ、ごぼうの煮つけ…などなど初女さんレシピが並びます。

「食べるものほどストレートに心を伝えるものはありません」
「料理は科学、そして哲学です」
「手をかけて、心をかけてつくる」
「日本人こそ、ごはんがふさわしい」
「わたしはめんどうくさいっていうのが嫌いなんです」
「おいしいものは赤ちゃんでもわかります」
ところどころに書いてある初女さんの言葉も心にずしりと響きます。

初女さんの本はいつも見えるところに置いておきたいと思います。
目の端に入るだけでも、背筋がスーッと伸びるような、そんなレシピ本です。


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紙の本

紙の本大人が絵本に涙する時

2007/01/23 16:28

絵本のある生活

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「何と得るものが多く、心が耕されてきたことかと思う」
著者の柳田邦男さんが絵本の世界に積極的にかかわるようになってから、6年になるそうだ。

絵本は子ども達が最初にふれる本であることには
間違いないが、
大人にとってもかけがえのない存在であるということが
この本のいたるところで感じられる。
例えば、それが絵が語る力であったり、
書かれている言葉の力であったり…。
柳田さんの言葉を借りれば
まさに「絵本は魂の言葉」なのだと思う。
数々のエピソードの中でも
柳田さんの誕生日に息子さんがプレゼントしてくれた
『星の王子さま』にまつわるものが一番、心に残った。
「大人こそ絵本を読もう。
生涯を通じて心の友となるだけの豊かな内容が語られている」
柳田さんは家計をやりくりして、座右に置く絵本を求めて
毎月2000円を投資しようと、
呼びかけているそうだ。
後半部分では柳田さんオススメの絵本がズラリと紹介してある。
絵本のある生活はいいものだなぁとじっくり思わせてくれる一冊だ。

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紙の本

紙の本べにや長谷川商店の豆料理

2010/04/11 20:51

豆料理がこんなに身近に!

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

さくら豆、ビルマ豆、パンダ豆、貝豆、虎豆などなど、こんなにかわいいネーミングの豆がこんなにたくさんあるのですね~。
表紙にずらりと並んだ、豆、豆、豆…。この本を読んだ後なら、「これが何豆で、これが何豆!」と指差して言えるようになりますよ(^-^)

北海道の地豆の専門店「べにや長谷川商店」さんが豆料理の本を出しました。この本で使用される豆はすべて北海道産。「まずは豆を煮てみましょう。浸さないで煮る方法もあります。荷崩れしたらマッシュやペーストにしてコロッケやスープに使えばよいのです。なにもきれいにふっくら煮るだけがお豆料理ではありません。」とは、べにや長谷川商店の長谷川清美さん。豆料理初心者にも、なんとも心強い言葉ではありませんか!豆料理がとても身近になること、間違いなし、ですね。


まずは豆図鑑と、豆料理の基本、つづく豆料理レシピは大きく分けて三つありました。

すぐできるおつまみと前菜では、のせたり、かけたり、和えるだけレシピのあれこれ。つぶしてできる大豆ペースト、浸すレシピはひたし豆やミックスビーンズのマリネなど。簡単な作り方が魅力ですね~。

毎日のご飯とおかずでは、おなじみ豆昆布やピリ辛大豆こんにゃく、豆オムレツ、豆の天ぷら、貝豆とマッシュポテトのサラダ、大豆のふりかけなど。

豆の甘味とおやつでは、まずは餡のつくり方の手ほどきを。それから白玉あんみつ、黒豆ゼリー、豆のスコーン、お豆シャーベット、パンダ豆の蒸しパン、豆入りキッシュ…、どれもこれも美味しそう、でした。

巻末には、べにや長谷川商店のお豆を取り扱う店の一覧もありました。ホームページもあるので、合わせてみるとより深く知ることができますね。

実は湯本香樹実さんの『岸辺の旅』を読み始めたところで、冒頭に黒胡麻と砂糖を混ぜ合わせた餡をしらたまでくるむシーンがあり、♪ しらたま、しらたま ♪と想像していたところ、でした。白玉あんみつのレシピに、おおっ!と、嬉しくなりました。

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紙の本

出版業のはじまりは京都から…

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私は貸本屋を利用したことがないので、興味があるな~といつも思っていた。それがこの本を読みながら、江戸時代に出版業が登場し、たくさんの書物や読者が増えたものの、やはり書物は高いものであったため、書物を写す行為が生まれた。
しかしながら書物を写すのは誰にでも簡単にできることではないために、貸本屋なるものが生まれたのだ…とあって、そうだったのか~と大いに納得した。

江戸のすみずみまで貸本屋がいたそうだ。
そうして著名な作家も貸本屋の世話になっていたのだそうだ。
貸本屋は有料図書館的な存在!
そして貸本屋は「日本近世文化をささえた書物文化の高度さを象徴しているようである」とあって、本があって、こんなにも本を熱望している人がいた江戸時代がとても身近に感じられた。

そもそも出版業のはじまりは、江戸時代の京都。それが大阪、江戸へ…とどんどん広がってゆく。
「出版は、文字化、あるいは記号化された精神活動の所産を、印刷という技術と、販売という経済活動を通じて社会に送り出すすぐれて文化的活動であり、経済的活動である、といってよいであろう。」と著者の今田洋三さんは言う。
出版は文化的活動と経済的活動…、まさにその通りである。
もし私が日本史の先生であるなら、期末テストに穴あき問題で出したい個所でもあるほど、重要な部分だ。^^;

そして今田さんは言う。
「貴族社会の古典が、日本民族の古典に性格をかえはじめてきたのである。古典の解放といってもよい。(略)
誰でもが、その意思があれば古典に接しうることになって、文化享受のかつてない身分的・地域的拡大がすすんだのである。」
とあって、そうだそうだ、これはすごいことであるよなぁ、としみじみ思った。

享保のころ(1716年)の庄屋さんが書いた日記から垣間みる読書生活のところが興味深かった。京都大学が所蔵している日記なのだそうだが、その庄屋さんのなみなみあふれる読書力に舌をまいた。大阪の本屋さんが庄屋さんの住む農村まで出かけて本を売ったり貸して歩いたりしていたのだそうだ。その熱意にもほだされた。この経済的活動、現代でも大いに見習うべきですねぇ。

この一冊は待望の再刊で、江戸の本屋さんについてのあれこれが論じられている。今田さんが「江戸時代のおびただしい随筆、あるいは文人の日記の中から書物屋の名前や逸話を拾う、いやまことに零細な資料の寄せ集めで書物屋の個性をつかもうとする作業であった」と言われる通り、 まさに渾身の一冊であることには間違いない。ただ私の読み力不足で、うまくご紹介できないのがもどかしいばかりなのだ。申し訳ない。おいおい大切に読んでいきたいなぁと思っている。

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