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第3回 三浦春馬の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について②

撮影:是枝右恭 ヘアメイク:倉田明美(Cinq NA) スタイリスト:岡井雄介

映画『アイネクライネナハトムジーク』出演者&監督によるロングインタビュー。
「人生を変えるような出会い」となった本の話をはじめ、映画への思い入れや、仙台ロケ中の裏話などを語っていただきました。

作中のような“劇的な出会い”、あったらいいと思いますよ(笑)

 佐藤は“劇的な出会いを待つだけの男”として最初書かれていましたが、結局、出会いましたよね。いいやつですもんね。ぼくですか? もちろん劇的な出会いはあればいいと思いますよ。自分から行動もする方なんじゃないかな。

 小学生の時に好きな女の子がいたんですよ。僕その子の家を知らなかったのですが、ある日、自転車に乗ってその子が帰る方角に行くと彼女の家が分かったんです。そこで妄想が膨らむわけですよ。彼女が運よく玄関から出てきて、目が合って、そこでぼくは板ガムを袋からヒュっと口で抜いてかっこよく食べるというのを見せつけるという(笑)。ぼくの中ではイメージができあがっていたので、それを実行しようと思ったんですけど…… 結局出会えなかったですね。今やったら完全にストーカーですよね。ダメだダメだ、なんか変な汗かいたな。でもこんなふうに劇的な妄想は結構していましたね(笑)。

 また、「あの時出会ったのがこの人でよかった」という作中の言葉でいうなら、小学校5年生の時に転校した先で初めて友達になった双子の兄弟。初日に弟の塁が「一緒に遊ぼうよ」とやんちゃな笑顔で話しかけてくれたんですよね。今は2人揃ってキックボクサーとして活躍していて、それぞれに刺激を受け合う仲。彼らに出会えて、本当によかったと思っています。

せっかく出会ったのだからその人の見えない思いも大切にしたい

 ぼくは、男女問わず、せっかく出会った相手なのだから、その人の目指していることだったり、やりたいことだったり、見えない思いも汲んで、大切にしたいなと思うんです。熱はあるけど伝えるのが苦手な人っているじゃないですか。自分も説明するのが苦手なので思うのですが、もし相手が上手く説明できなくても、できるだけ寄り添いたいなと。時間をかけると面白く発展するかもしれないですしね。

付き合って10年が経つ恋人同士の恋の行方は!?

 この佐藤も、自分を表現することがそんなに上手くないと思うんですよ。でも彼が10年の月日をかけて、小さな奇跡や思いやりや小さな愛情みたいなものを一つ一つ手繰り寄せて、最終的な愛の形を彼自身が見つけます。その様子は、何気ないのですが、見ているとにやけてしまうというか、ほっこりする映画になっているんじゃないかな。ドラマティックなことは何もないのですが、それがまた、見ている皆さんが近くに感じてくれるような恋愛映画になっていると思います。

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※応募には会員登録が必要です

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みうら はるま

1990年、茨城県生まれ。97年NHK連続テレビ小説「あぐり」で子役としてデビュー。06年ドラマ「14歳の母」で注目を集め、07年映画「恋空」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。多くの映画、ドラマ、舞台でヒット作を連発した。王子系からシリアスな役、コメディタッチまで、あらゆるジャンルを演じる俳優として人気を確立。放送中のフジテレビ系主演ドラマ「TWO WEEKS」では、主題歌を担当するなど幅広い才能を発揮。

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