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わたしのBOOK MARK

-第28回-CRAZY 代表取締役 森山和彦さん

本は、時に友となり、師となるもの。
人生の転機の支えとなった1冊とは?
時代を拓く注目のビジネスリーダーに聞く連載。
第28回は、オーダーメイドウェディングを展開するCRAZY代表取締役社長の森山和彦さんです。
文/宮本恵理子 撮影/竹井俊晴

型破りな先人たちの力強い言葉に奮起
脱・常識の事業をつくるエネルギーを受け取った

 人の感情を揺さぶり、時に価値観や行動まで変えてしまう。1冊の本にはそれほどのパワーがあると感じます。著者や編集者が膨大な時間を費やして、あの手この手で読者を引き込もうとするのだから当然のこと。特に、経営に関する本には影響を受けやすいから、気軽にはのめり込めない。だから、よほどの本でなければ完読できません。

 書店に行けばいつも10冊ほど本を買い込みますが、その中で最後まで読み切れるのは50冊に1冊あるかどうか。そんな僕がもう10年近く繰り返し読み、ボロボロになるまで手元に置いているのがこれ。アメリカのジャーナリストが革新的な先進企業32社の強みを解き明かした『マーベリック・カンパニー』です。

本当に実現できるのか
そんな不安を吹き飛ばしてくれた

 手に取ったきっかけは、前職の会社を辞めて起業準備を始めた頃だったと思います。いろんな人に会って話を聞く中で薦められた本の一つでした。「世の中の常識を塗り替えるような事業に挑戦したい」と構想を練りながらも「本当にそんなことができるのだろうか」とどこか不安を抱いていた僕は、この本に出てくる事例の一つひとつから勇気をもらい、決意を固めるだけの材料を獲得できました。

 例えば、銀行という業態であるにもかかわらず、預金を薦める営業トークよりもお客様感謝イベントに力を入れ、夜間営業など革新的な手法でファンを獲得してきたコマースバンクという会社。まさに〝マーベリック=型破りな〞手法で世間を驚かせながらも、利益を上げて成長していることに感銘を受けました。

 この本に出会わなくても、僕は同じように起業したと思います。でも、「信じた道を進んでいい」と背中を押されたのは事実です。「従来の常識にとらわれない、本当に満足できる結婚式を」と100組100通りの完全オーダーメイドにこだわり続け、おかげさまで事業は順調に伸びています。昨年仕掛けた「#結婚式に自由を」キャンペーンはツイッター上でも話題になり、さらに今、新たに大きなプロジェクトを準備中です。しかし、僕の挑戦はまだまだちっぽけだ。世界の〝巨人〞たちの存在を知らせてくれる本は、まさに師のような存在です。

 この本に出てくる企業すべてが本当に素晴らしいのかという評価は、正直、あまり重要ではありません。重要なのは、読むことで確実に自分自身の気持ちが上向き、エネルギーを得られるかどうか。僕にとっては栄養剤のような本なのだと思います。

 普段の定位置は本棚ですが、旅にも必ずと言っていいほど持っていきます。もう50回は読み、大量のドッグイヤーと書き込みで〝自分だけの1冊〞になりました。過去の自分が書き入れた線とは違う箇所に線を引く時、視点の変化や成長を感じられます。

 同じようにエネルギーをもらえる本としては、ヴァージングループ創業者、リチャード・ブランソン氏の自伝『ライク・ア・ヴァージン』(日経BP社)も繰り返し読んできた本です。彼は行動も発想もとにかくスケールが大きい。力強くもスッと心に入ってくるような言葉が満載で、読み直すたびに「自分はまだまだだ。ひるまず挑戦しよう」と初心に立ち返れます。彼と対等に話せるくらいの自分になって、会って話してみたいですね。

 遡って子ども時代、もともと本は好きでした。小学・中学時代には毎月のお小遣いや誕生日プレゼントはほぼ本に費やしていたほど。『シュート!』(大島司・講談社)『鉄拳チンミ』(前川たけし・講談社)などの漫画に没頭した後は、『ぼくらの七日間戦争』(宗田理・KADOKAWA)をきっかけに小説の世界へ。好きだったのは初期の東野圭吾さん作品で、妻の蔵書から吉本ばななさんや江國香織さんの小説も読みました。

 リフレッシュやエンターテインメントとしての本はもちろん楽しい。加えて、自分の本質的な思考を支えてくれるような本に1冊出会えたら、人生はとても豊かになるはずです。何度読んでも新たな発見がある。僕もそんな本のような、魅力ある経営者になれたらと思います。

HISTORY

1982
東京都生まれ。
2005
[22歳]中央大学商学部卒業後、コンサルティング会社に入社。年間社長賞、MVP受賞など社内で実績を挙げる。
2011
[28歳]「世界の問題を解決したい」と一念発起し、退職。世界放浪の旅をしながら起業の構想を練る。

☆ここで『マーベリック・カンパニー』に出会った

2012
[30歳]妻の山川咲氏と共にUNITEDSTYLE(現CRAZY)を設立。完全オーダーメイドのウェディングプロデュース事業として「CRAZYWEDDING」を立ち上げる。
2016
[34歳]山川氏が革新的なウェディングプランナーとして「情熱大陸」で紹介され注目を集める。同年、法人向けイベントコンサルティング事業も開始。
2018
[36歳]社員の睡眠が充実するほど報酬を払う日本初の「睡眠報酬制度」導入を発表。働き方の設計でも注目を集める。
2019
[37歳]東京・表参道に式場「IWAIOMOTESANDO」をオープン。創業以来、プロデュースした結婚式は約1200組に。

関連書籍

honto+7月号読者プレゼント「直筆メッセージ入り“転機本”マーベリック・カンパニー」

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