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連続インタビュー<クリエイターズ・ファイル>

Creative Works Interview 43 毒舌お笑い評論家
自称、年中無休のお笑いウオッチャー
新型お笑いライブ「赤道直下ぁず!」主宰

響キョウイチ 51歳

クリエイターの素顔に迫る本シリーズに、24時間、日本のお笑いを見つめる男が、栄枯盛衰と希望について、大いに語ってくれた。

撮影=高橋宗正

Stage 1

――お笑い界の歴史に精通し、今おそらく日本で一番お笑い事情に詳しいのがお笑い評論家である響キョウイチ氏だと聞いています。お笑い評論家、そして、年中無休のお笑いウオッチャーとはどのような職業なのでしょうか?

「なかなか難しい質問ですね。まずお笑いというものは、作り手と受け手、いわゆる人を笑わせる芸人さんと、笑わせていただくお茶の間のお客さんに分かれるってことですね。って、何言ってんだろ、僕。伝わっていますかね?(笑)あくまでも僕は評論家という名目ですが、ただ単純に芸人さんに笑わせてもらっているお客さんなので、仕事って言っていいのかな、これ? でも、その好きが普通のお茶の間のみなさんより何百倍も大きいんでしょうね。なので僕が代表してああ言ったりこう言ったり。子どものころからとにかくお笑い番組や舞台を見るのが大好きで、気づくとほぼ毎日、お笑いに時間を費やしている少年でした。クラスメイトは引いていましたけど、自分で理想の新聞のラテ欄を作っているようなやつだったんです」

まだまだ方向性が定まっていない頃のロバートと、響氏。
1998年撮影

――たとえば、どのようなラテ欄を?

「まずは、月曜の朝7時から夜8時までがずっと『トントコトン!!大脱走!?』13時間スペシャルだったり(笑)。ありえないですけど。これもありえないんですけど、日曜は一日中、とんちゃんこと、戸川まさるさんの『ヒガスマ!〜とんちゃんの日が暮れるまで済ませなさい』が放送されてたり。かとおもったら、いきなり水曜8時に、あきちゃんこと、大工あきさんが『第四スタジオから愛を込めて』を生放送でやってみせたり。とにかくめちゃくちゃな組み合わせのラテ欄を作り、妄想を膨らませていました」

――小学生の頃からお笑いを見る側という立ち位置は決っていたのですね、しかも徹底して。
 2018年のお笑い界はどう感じ取っていますか?

「今年は、あまり大変動までは起こらない年なのですかね。ただ、大御所たちの存在やパワーが目立っている感じはしています」

――大御所と言いますと、どんな人たちが?

「みなさんご存じ、お笑いビッグ4は無視できないでしょ(笑)。伝説のコント番組『七転八倒見るしかないだろ』の牧たつあきさん、『トントコ』の鶴丸たけしさんはもちろん、最近だと、イナリさんのレギュラー番組が急激に増えたということも驚いています。小学生の頃、みんなでイリさんの頭をふざけて真似しあったものです。あとリアルに驚いたのが西岡龍一郎さんがコント集団ハンガーラック時代のネタを地上波で再現したこと。正直泣きました(笑)」

Stage 2

20年前、秋山くんにアドバイスしたんです。絶対に山本くんが中心になるのはおかしいよっ(笑)

――響さんは辛口ブログで有名ですが、何千何万組も見てきた芸人の中で今一番注目の芸人は誰ですか?

「やっぱりロバートかな。実は僕が主宰する新型お笑いライブ『赤道直下ぁず!』にも第3回から出てくれているんです。まだ誰も彼らのこと知らなくて(笑)。相談受けたり、軌道修正したり。彼らもハタチくらいだったのね。ケンカするわケンカするわ。お前らいい加減にしろって(笑)。実は、最初は山本くんを中心にして進んで行こうとしていたトリオだったんです。僕はすぐに違和感に気づいて、秋山くんにアドバイスしたんです。絶対に山本くんが中心になるのはおかしいって。何かを背負っていく度量の男じゃない。どう考えても、うまくトリオが機能する絵が見えないだろって。それで、秋ヤン中心の今の形になったんだよ。馬場ちゃんは笑ってましたね。ま、いつもの感じ。もうその頃からいつもの感じ。

「彼らはずっとやってることは変わらない。少し時代が追いついたのでしょう」と響氏

 それなのに、山本くんは今でもいつMCの仕事が来てもいいように、日常生活すべてにおいて手持ちカンペを持ち歩いているんです。普段から持ち慣れておく必要があるって言ってましたね。手持ちカンペを持つことによって、まわりは自分のことをMCとして認識してくれるはずだと思ったのかもしれません」

MCに慣れるため24時間、手持ちカンペを離さないという

ファンである女性とステージの袖で始める山本氏。このあと直接舞台に出るのだから大したものだ

取材時に、秋山氏が意識を失うアクシデントに遭遇した。しかし蘇生直後にそのままステージで笑いを取る姿に驚愕した

――結成20周年を迎えるロバートは、「キングオブコント」でも優勝していますね。評論家として、どう見ましたか?

「彼らが優勝した2011年は、参加総数史上最多3026組だったんです。いやしかし、圧倒的でしたよ、彼らは。2008年の第1回目もおもしろかったですからね。評論家目線で見ても、全大会の優勝者はロバートですかね。他にも、『邪念0研究所』『版画クラブ』『節』『ナイロンDJ』などこんなにおもしろいネタは見たことないですね。笑っちゃうんですよ、秋ヤン見てると」

――20周年を迎えるロバートに言いたいことはありますか?

「秋ヤン、馬場ちゃん、おめでとう。あと一人誰だっけ(笑)。単独ライブ見に行くから。おもしろいネタ作ってください。あと、『赤道直下ぁず!』にも出てね。たぶん忙しいとか言って出てくれないのだろうけど(笑)」

今年20周年を迎えた「キングオブコント2011」王者ロバート秋山氏(中央)は「IPPONグランプリ」でも2度の優勝経験を持つという。名曲「TOKAKUKA」、梅宮辰夫の体モノマネは秀逸だ。山本氏(左)はプロボクサー、馬場氏(右)は料理人

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