ブックキュレーター秋田守(JTBパブリッシング代表取締役常務)
読んだら即、旅立つもよし、書斎で旅気分に浸るもよし
長年、旅雑誌の編集に携わり、その間、多くの方々に紀行文を書いていただいた。
近年、お世話になった先生方が次々に亡くなられていく。寂しい限りだが致し方ない。
お金と時間の制約さえなければ年中旅をして暮らしたいが叶うわけもなく、
せめて、お世話になった方々の面白い旅本を読んで、旅への思いを膨らませたい。
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花のある遠景 東アフリカにて 増補新版
西江 雅之(著)
学生時代に愛読した雑誌「面白半分」。アフリカを舞台にした西江雅之氏の連載が一番好きだった。
それが単行本となった本書の初版本(せりか書房)は今でも宝物。何度読み返しても読み飽きない。
編集者として会えた時は本当に嬉しかった。五十年後でも百年後でも色褪せない紀行文を書きたい、という言葉が忘れられない。 -
著者とは作家になられる前からのお付き合い。弊社で主催していた日本旅行記賞に応募されて佳作受賞。
賞の担当だったのでその縁で何度も手紙をやりとした。作家デビュー後の芥川賞受賞等の活躍は周知のとおり。
バイクでの放浪旅が大好きだった花村氏の旅の原点を綴った本書は、若い人たちにぜひとも読んでほしい。 -
地形で読み解く鉄道路線の謎 首都圏編
竹内 正浩(著)
同じ編集部に勤務後、独立して物書きになった元同僚は少なからずいる。
が、一緒に働いた人で古巣の弊社から単行本を出したのは唯一この人だけ。
地図を読みくだし、史料を解き明かすのは本当に上手で、読者をぐいぐい引き込んでいく。
本書の見本ができた際は、これは売れると思った。続編を期待しているのだが・・・。
ブックキュレーター
秋田守(JTBパブリッシング代表取締役常務)1954年、岐阜県生まれ。1978年、日本交通公社入社。1980年「旅」編集部配属後、「旅」編集長、「ノジュール」事業部長などの後、2009年JTBパブリッシング取締役、2013年より現職。
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