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長期化するのが心配!「 大人のひきこもり」の解決に役立つ本
大人のひきこもりには、学校の登校拒否がきっかけでひきこもりになった人、そしていったん就職したものの会社にうまく馴染めずひきこもりになった人、という2パターンがあるそうです。どちらも長期化が心配されており、社会問題の一つとなっています。今回はその「大人のひきこもり」を救出、解決するのに役に立つ本を紹介します。
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ドキュメントひきこもり 「長期化」と「高年齢化」の実態
池上 正樹(著)
大人のひきこもりの実例が数多く掲載されたドキュメントです。布団に潜って寝ているだけの子、台所の包丁を隠して生活する親など、ひきこもる子とその親の生活の様子が記録されています。また、病院に「ひきこもり外来」を設置した医師の経験も語られており、ひきこもりから一歩踏み出すための手がかりも紹介されています。
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「ひきこもり」救出マニュアル 実践編
斎藤 環(著)
ひきこもり成人への対応方法がシーン別にまとめられています。多くのひきこもり青年たちを見てきた精神科医が、彼らに対応する人間には「誠実かつ率直な態度」が必要だと語り、そのコミュニケーション方法をアドバイスしています。家庭内暴力への対応、食事を持っていくべきか否かなど、ひきこもり家庭によく見られるシーンの対応方法が学べます。
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高齢化するひきこもりのサバイバルライフプラン 親亡き後も生きのびるために
畠中 雅子(著)
長期化するひきこもりにおいて困るのは、親が亡くなってしまった後の生活のこと。この本ではひきこもりの子が生活を続けるための「サバイバルプラン」が提唱されています。親の資産と負債状況の確認から、公共料金の支払い、老後に便利な成年後後見制度まで、どのように生計を立てていくのかを考えるのに便利な一冊です。
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部屋に閉じこもることはないけれど、社会で本当の自分を隠して生活する「仮面ひきこもり」。心の奥底にある深い人間不信、対人恐怖、愛情不足などから表面的な人間関係しか築けない人たちの姿が書かれています。一見普通に生活しているように見えて、心の中ではSOSを発している人も多い現代の一面が垣間見える一冊です。
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元ひきこもりニートの著者が、社会に戻るためのコツをまとめた一冊です。「危機感を持ちすぎない」「布団の中で計画を立てない」など、社会に戻るための23の心構え、そしてバイトから始める就職活動方法などが記載されています。いったん社会に出たものの、会社になじめずひきこもりになったという方も、ぜひ読んでみてください。
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