ブックキュレーターhonto編集員
意外と知らないことばかり!?食品業界の裏側に迫った本
忙しい現代人を支える食品産業や外食産業。毎日食べる食品をあつかう業界ですが、その内情や裏側までを知る機会は少ないと思います。今回はレストランなどで展示される食品サンプルの歴史から、手軽に買えるファーストフードなどに含まれる食品添加物、大量の食品廃棄問題まで、食品業界の現状がわかる本を紹介します。
- 6
- お気に入り
- 3686
- 閲覧数
-
食品業界は今日も、やりたい放題 食品メーカー研究者のあぶない話
小薮 浩二郎(著)
食品添加物の安全性について書かれた本です。使用許可されている添加物のなかには人体への影響が不確かなものも多い、と著者は言います。添加物を使用せずに食品を量産するのは難しいようですが、添加物の管理にはまだ甘い部分もあるのが現状のようです。食品メーカー研究者だからこそ書ける内情も盛りだくさんの一冊です。
-
眼で食べる日本人 食品サンプルはこうして生まれた
野瀬 泰申(著)
レストランにいくと必ず展示されている「食品サンプル」。その食品サンプルがどのような経緯で作られ始めたのか、またなぜ食品サンプルは西洋社会では広まらないのか、といった今日までの食品サンプル歴史や雑学が紹介されています。食品サンプル自体の写真もたくさん掲載されており、技術の進歩の様子もよくわかる一冊です。
-
アメリカの食品加工会社はスナック菓子に含まれる塩分、糖分、脂肪分の絶妙なバランスを研究し、最先端の科学を利用して人々の強い欲求を引き出す努力をしていると語る著者。消費者の食に対する興味が向上するにつれてメーカー側との衝突が増えていく様子や、アメリカ食品産業の内部事情などが事細かにレポートされています。
-
「わさビーフ」したたかに笑う。 業界3位以下の会社のための商品戦略
浜畠 太(著)
業界第3位の山芳製菓を取り上げたブランド戦略の本ですが、同社のベストセラー商品「わさビーフ」が開発されるまでのストーリーが紹介されています。小売店のプライベート・ブランド用として開発されたものの売れなかった「コンソメわさび」を「わさビーフ」としてヒットさせた営業努力は、食品業界にかぎらず参考になることでしょう。
-
産廃Gメンが見た食品廃棄の裏側
石渡正佳(著)
日本の食品廃棄の現状に焦点を当てた本です。産業廃棄物行政に携わった著者が、カレー店が廃棄した冷凍カツが転売された事件の詳細や、年間642万トンにも及ぶ食品廃棄の現状などを解説しています。食品リサイクル法などの法律面での不備についても指摘していて、これからの食品リサイクルや環境問題に興味のある方にオススメです。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です