ブックキュレーターhonto編集員
最初に読むならこれ!初めての英国ミステリーとしてぴったりな古典的傑作
米国人のエドガー・アラン・ポーによって生み出されたミステリー小説は、英国で大きく発展しました。そして、1920年代には本格ミステリーの黄金時代を迎えます。複雑な謎、知的な名探偵による論理的推理が、英国ミステリーの魅力です。気になるけど何から読んだらいいのか迷っている方に、傑作として名高い英国ミステリーを紹介します。
- 183
- お気に入り
- 15856
- 閲覧数
-
シャーロック・ホームズの冒険
アーサー・コナン・ドイル , 小林司 , 東山あかね , R・L・グリーン , 高田寛
シャーロック・ホームズを初めて読むとき、どの話から入ればいいのか迷ってしまうと思いますが、一番のオススメはやはり最初の短編集です。特に巻頭の「ボヘミアの醜聞」は、ホームズファンの間で最も人気の高い短編の一つ。河手文庫版はイラストも多数掲載されているので、シリーズの世界観になじむ手助けにもなることでしょう。
-
「ミステリーの女王」とよばれるアガサ・クリスティーの代表作です。10人が孤島に呼び集められるのですが、1人、また1人と殺されていきます。この手のミステリーは今では王道になっていますが、今読んでも本書のトリックは斬新で、そこが不朽の名作と言われるゆえん。文章も読みやすいので、ミステリー初心者にはぴったりな一冊です。
-
未解決の毒殺事件を犯罪研究会の6名がそれぞれ独自に調査して、6通りの推理を展開します。そのどれもがユニークで、一冊で6通りの推理が楽しめる複数探偵ものの傑作です。登場人物もミステリーにしては少ないので、カタカナの登場人物の名前が覚えられないという方にもオススメのミステリー小説です。
-
ミンコット荘に死す
レオ・ブルース(著) , 小林 晋(訳)
歴史教師のキャロラス・ディーンが、カントリーハウスで起こった事件の捜査にあたります。彼の探偵活動を快く思っていない校長や、何かとちょっかいを出してくる生徒など、登場キャラクターの個性が立っているのがこの小説の魅力の一つ。キャラのかけ合いが軽快なので、気軽に楽しめるミステリーになっています。
-
1976年に発表された、今回紹介している5冊のなかでは比較的新しい小説です。オックスフォードを舞台に、モース主任警部の活躍が描かれます。彼の捜査方法は、次々と仮説を立てていくというものです。最終的な結末に至るまでに、この仮説が何度も何度も繰り返されます。さまざまな推理が一度に味わえ、得をしたような気分になれるでしょう。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です