ブックキュレーターhonto編集員
リアルだからドキドキする!現実の事件や社会的問題がベースになった小説
スリリングな展開の小説が読みたいけれど、なかなか自分に合ったものが見つけられない。そんな方は、実際に起きた事件や社会・歴史的な問題をベースに書かれた小説を読んでみてはいかがでしょう。話としてはフィクションなのだけど、現実に起こったことがテーマに据えられていて、ほかにはない緊迫感が漂う小説を集めました。
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戦後に数万人の日本人がブラジルなどに移住した「日本人移住計画」は、実際に起こったできごとです。本書には、その過酷な環境と移住者を募集した日本政府への怒りが描かれています。国に見捨てられた移民たちの信念。それをもとに描かれたクライマックスには、ハラハラドキドキの展開が待ち受けています。
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元新聞記者の横山秀夫だからこそ描けた、未成年の誘拐事件を題材にしたサスペンス小説です。本書は、昭和60年代に実際に起きた未解決の誘拐殺人事件がもとになっていると言われています。主人公は刑事出身の警察の広報官で、彼の葛藤や警察組織の闇などがリアルに描かれた一冊です。最後には、大きなどんでん返しが待っています。
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火車 改版
宮部 みゆき(著)
グレーゾーン金利ができる前、バブルが弾けた頃にはカードローン地獄で苦しむ人がたくさんいました。あらゆる痕跡を完全に消し去って姿をくらませた、ある女性を追う主人公の本間俊介。彼は掴みどころのない殺人者に悪戦苦闘します。彼女はもうこの世にいないのか・・・、読後いろいろなことを考えさせられる一冊です。
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