ブックキュレーターhonto編集員
フランス文学って意外とおもしろい!?と思える禁断の恋を描いた名作
フランス文学と聞くと、なんだか難しそうで手に取りにくい・・・とイメージしている方は多いかと思います。だけど実際のところ、必ずしもそうではありません。誰もが共感しやすい恋愛模様を描いた作品は数知れず。道ならぬ恋を取り上げた名作も多いのです。フランス文学で、禁断の恋愛の世界を覗いてみてはいかがでしょう。
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貧しい階級の出身でありながら、強い野心を秘めたジュリヤン・ソレルの鮮烈な生涯をスタンダールが描き切った19世紀の名作です。ナポレオンを崇拝する彼はとある家の家庭教師に選ばれたことをきっかけにその家の夫人を誘惑し、のし上がっていこうとするのですが・・・。物語終盤には、手に汗握る衝撃の展開が待っています。
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1957年に発表された近代フランス文学の傑作で、実際に起こった事件をモチーフにしています。結婚してボヴァリー夫人となった若妻。彼女の心に夫への愛情は生まれず、すべてに失望した彼女は不倫を重ね、借金から身を滅ぼします。三面記事的な内容でありながらその細やかな心理描写と確かな内容は、まさに文学の面目躍如といえるでしょう。
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1923年にわずか20歳でこの世を去った作家レイモン・ラディゲの処女小説です。第一次世界大戦の最中、婚約者のいる女性に出会った15歳の少年。その後、彼女は結婚するのですが彼女に心惹かれていた少年は、彼女の夫が戦争で不在のなか深い関係に・・・。悲劇的な結末へと向かう道程を、見事に描き切っている恋愛小説です。
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著者バルザックの実体験が反映されている、といわれている1835年に発表された恋愛小説です。主人公は若い青年で、舞踏会で出会った伯爵夫人に魅了されます。暴君的な夫に悩まされている彼女と、一線を越えない交際を続けていた彼でしたが、やがて彼の前に別の女性が現れて・・・。流麗な文章に圧倒される、これぞフランス文学といった一冊です。
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パリの社交界の裏側を描いた、ピエール・ショデルロ・ド・ラクロの代表作です。人妻に恋慕するプレイボーイや、私怨から純真な乙女を陥れようとする未亡人など、華やかな世界の裏側での黒い動きとその結末を、登場人物たちが綴った手紙を通して描いています。スキャンダラスな側面をもつ小説として1782年に発表され、大きな話題を呼びました。
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