ブックキュレーターhonto編集員
驚きのスケール!架空の土地を舞台にした壮大な長編小説
架空の町や国を舞台にしたフィクションはたくさんあります。ここでは、なかでも著者の想像力が半端なく発揮された、スケールの大きな小説ばかりを集めました。ページ数もたっぷりで、質・量ともにその世界観にどっぷりと浸かれます。実在しない土地も、ここまで過剰に描きこまれていると圧倒的なリアリティーをもって迫ってきます。
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響きと怒り
フォークナー(著) , 高橋 正雄(訳)
ヨクナパトーファ郡ジェファーソンというアメリカ南部の架空の町を舞台にした、フォークナー初期の代表作です。そこに住むコンプソン家という南部貴族の没落を描いたお話で、人称や時間軸がめまぐるしく入れ替わる複雑な構造をもった長編です。読後には、精密なパズルが完成したときのような達成感が得られます。
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百年の孤独
G.ガルシア=マルケス(著) , 鼓 直(訳)
舞台はコロンビアにある架空の村「マコンド」。その村を創設したブエンディア一族が、滅亡するまでの100年を描いた小説です。ありとあらゆる奇妙な挿話で練り固められ、物語性はありません。「マジックリアリズム」の代名詞のように語られている一冊ですが、著者は『すべては経験と事実に基づいている』と語っています。
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ロベルト・ボラーニョ(著) , 野谷 文昭(訳) , 内田 兆史(訳) , 久野 量一(訳)
メキシコのとある町「サンタテレサ」が主な舞台。その町で女性連続殺人事件が起こります。主人公であるアルチンボルディという小説家は事件と関わりがあるらしいのですが、全体像が判然としないまま多くの人物が語り続け、第5部になるまで主人公本人は登場しません。2段組で約870ページ、登場人物は100人を超える長大な小説です。
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アメリカはジョージア州にある「タラ」という架空の町が舞台で、時代は南北戦争前後。同名の映画版が有名な、アイルランド移民の女性スカーレット・オハラの怒涛の人生を描いた小説です。不安定な時代のもと、スカーレットの堅固な意志が光ります。マーガレット・ミッチェルが生前に著したただ一つの著書でもあります。
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