ブックキュレーターhonto編集員
これを読めばイメージ刷新!豊かな文化が広がる本当のイスラム世界がわかる本
「イスラム教=テロリズム」という悪いイメージが一般的に定着してしまっていますが、本当はそう単純ではありません。三大宗教の一つに数えられているのに、イスラム教はそれほど不寛容な宗教なのでしょうか?イスラム教のことを深く知ることができ、豊かな文化にそのイメージが鮮やかに刷新されるであろう本を紹介します。
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現在の世界情勢に関係するようなトピカルなイスラムの動きについては書かれていませんが、イスラムの思想の本質をより深く理解したければ本書がオススメです。近年のイスラム情勢の概説書をいくつか読んでから再読すると、この本の偉大さがさらによくわかります。著者の井筒俊彦は、『コーラン』の和訳者でもあります。
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本書を読めば現在のイスラム情勢とからめて、イスラム教のことを理解することができ、あらゆる疑問が氷解するでしょう。著者の中田考自身が、日本人には少ないイスラム教徒です。イスラム関係の本は日本では、教徒ではない人によって書かれることが多いため、この本の貴重さが際立ちます。内部者にしか語れないこと、それを読める一冊です。
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舞台は16世紀のトルコ・イスタンブール。そこで密かに殺された細密画師をめぐるミステリー小説です。ストーリーのおもしろさもさることながら、イスラム芸術の一端を知るにもうってつけの一冊。著者はノーベル文学賞作家のオルハン・パムクで、本書は彼の代表作と言われています。イスラムを超えて、人間そのものを知ることができるでしょう。
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イスラム建築がおもしろい!
深見 奈緒子(編/著) , 新井 勇治(著) , 川本 智史(著) , 宍戸 克実(著) , 西村 弘代(著)
イスラム教の建築といえば、アラベスクという幾何学文様に彩られ、多くは左右対称に設計されている寺院モスクです。偶像崇拝を禁じられているがゆえに進化した、抽象美がそこに表現されています。本書ではモスクだけでなく庶民の住宅なども紹介されており、ムスリムの生活の一端を垣間見ることができます。
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ミシェル・ウエルベックは毎回問題作を発表し続けている、現代のフランスを代表する作家です。そして本書の設定は、2022年にフランスでイスラム系の大統領が当選し、イスラム政権が成立するというもの。自分がもしイスラム世界に暮らしていたら・・・、と想像しながら読むことができます。イメージと違って、民主主義社会よりも快適かもしれません。
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