ブックキュレータートモねえ(小学館)
観てから読んでも、読んでから観ても、比べて深い!宝歌劇塚化された名作選
最近では『ルパン三世』や『るろうに剣心』も宝塚歌劇で舞台化されていますが、もともと少女漫画や名作文学と相性のいい世界です。タカラヅカ化に際し絶妙な改変がされている場合も多く、観ても読んでも楽しいものです。タイトルを変更して上演されることも意外と多く、奥が深い世界ですよ!
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2016年秋に花組全国ツアーで三度目の上演となる『仮面のロマネスク』の原作小説(脚本・演出は柴田侑宏 、1997年初演)。古風な書簡小説なので、観てから読むととても取っつきやすいです。原作ラストをああ解釈するところこそ、柴田ロマンの真骨頂!さいとうちほの漫画『子爵ヴゥルモン』もあわせてオススメ!
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蒲田行進曲
つか こうへい
『銀ちゃんの恋』のタイトルで1996年に初演。当時はヒロインの妊婦姿が話題となったようですが、その後も何度も再演される人気作(脚本・演出は石田昌也)になりました。映画版も有名ですね。階段落ちの演出は舞台ならではでした。昭和の香り、無頼の空気、ある種のシュールさやデカダンスはさすがになかったかな・・・。
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1974年初演(脚本・演出は植田紳爾)。タカラヅカといえば「ベルばら」ですが、実は原作漫画の素晴らしさを舞台化できているとはとても言えません。ビジュアルはともかく、脚本がとにかくヒドい。ヅカばらしか知らない人はゼヒ!100年後も読み継がれていること確実の少女漫画の金字塔です。
ブックキュレーター
トモねえ(小学館)小学館で20年ほど漫画&少女小説の編集をしたのち、電子書籍の営業を経て、今は漫画の宣伝を担当しています(小学館S-PRESS(http://s-press.shogakukan.co.jp/))。もうすぐアラフィフの独身女性、絶賛青春謳歌中。漫画で文字と言葉を覚え目を悪くした子供でした。通勤の供は文庫本、長風呂の供はハードカバー。タブレットでも読みますが、漫画は紙至上主義。マンション購入の際に本棚のために床を補強してもらいました。読書の他には観劇が趣味で、おいしいごはんとお酒が大好物です。似顔絵は以前、漫画家の藤原よしこ先生に描いていただいたものです。
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