ブックキュレーターhonto編集員
時を超える物語。時空をテーマに描かれた日本の名作品
現在という時間軸に縛られて生きる私たちにとっての永遠の憧れ、タイムトラベル。過去、未来、あるいは平行世界に跳躍し、非現実的な出来事に次々と遭遇します。決して現実では味わえない期待感、高揚感を味わえる時空の物語。映像作品のイメージから海外に多くあると思われているそんな素敵な作品は、日本にもたくさんあります。国内の時空小説の中でも、印象深いものをご紹介します。
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時空物語とラブストーリーが交わる中心地点に、本作品は存在します。ロンドン、シェルブール、フロリダ、何度も生まれ変わって何度も出会う2人の、魂から通じ合う愛を全身全霊で表現し尽くした作品です。幾度となく交われども、決して結ばれることのない深い愛。時の重みが感じられる重厚なラブストーリーは圧巻です。
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ターン
北村 薫(著)
版画家の真希は、とある夏にダンプカーと衝突します。しかし、意識が戻ると自宅の椅子の上で、そして時計は3時15分を指していました。真希以外に誰も存在しない世界、繰り返される3時15分。非現実的な時の流れは、ただ夢想的なだけではなく残酷でもあります。時の残酷さと衝撃のロマンスを描いた、豪華な2本立てです。
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時生 新装版
東野 圭吾(著)
今では安売りされている「感動のストーリー」という言葉は、本作のような物語にこそ贈られるべきではないでしょうか。難病に苦しみ抜いた息子に、母は「本当に幸せだったのか」と問いますが、その答えは過去に送られていたのです。時を超えて紡がれるアンサー、過去に遺された未来の物語は大傑作に相違ありません。
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1945年、東京。空襲のなかで少年は、隣人の先生とある約束を交わします。そして18年後、約束の地にはタイムマシンがあったのでした。複雑な伏線構造、本格ミステリのような緻密さ、そして解明のカタルシス。過去に進む少年の物語の書かれた時代は古いですが、時代を超えて伝わる感動があります。
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