ブックキュレーターhonto編集員
ライトな趣味から一つの娯楽へ！アニメ鑑賞をもっと楽しむための参考書
アニメ鑑賞は、若い世代を中心にオープンな趣味になりました。流行の漫画がすぐにアニメ化されたり、漫画やアニメがメディアミックスで実写化されたりする影響も強いのでしょう。比較的安価に楽しめるライトな趣味として市民権を得た、アニメ鑑賞。せっかくならもっとアニメを楽しむために、予備知識を蓄えてみるのはいかがでしょうか。
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アニメを筆頭とするデジタルコンテンツの制作者は、どのような思いを作品に込めているのか。アニメーターの意匠が感じられる本書を読了すれば、ただアニメーションが見せる表層的な部分だけではなく、その裏側の意図、クリエーターの矜持が感じられるようになるはず。そして、アニメを底の底まで楽しめるようになるでしょう。
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「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方
沼田 やすひろ（著） , 金子 満（監修）
アニメ作品が面白いかどうか、冒頭を見ただけで判断できる方法論を解説してくれる本書。もちろんアニメ作品の評価は個人の価値観によって左右されるものであり、直感的な側面も強いため、必ず当てはまるとは限りません。しかし、作品を解体して構成を考えることで、制作する側の視点を得ることができます。
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紅一点論 アニメ・特撮・伝記のヒロイン像
斎藤 美奈子（著）
アニメや特撮のヒロインを通じて評論が行われる、珍しい視点の読解本です。アニメのヒロインといえども、造形するのは人の手によってであり、そこからはフェミニズムやイデオロギーが感じられる、という論旨になっています。普段とは違った角度からアニメを紐解けば、きっと新しい楽しみが見つかります。
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“日常系アニメ”ヒットの法則
キネマ旬報映画総合研究所（編）
「けいおん！」「らき☆すた」をはじめとする、2000年代の日常系アニメについての読解本です。成功する秘訣については、いささか疑問点が残るものの、アニメが流行する理由を他業界の動向も交えて論じられていて、感覚でしかとらえられていなかった「おもしろさ」が、本書を通じて明文化される快感があります。
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空想科学読本 新装版 １
柳田 理科雄（著）
アニメや漫画で表現される超現実を、現実の科学に当てはめると、どのような結果になるのか。あくまで科学的に解説される空想実験は、十中八九、突飛な結論に至り、真顔で馬鹿げたことを話すようなシュールな笑いが本書にはあります。作品を鑑賞した後で、あえて現実的な視点で切り込んでみるのもまた、楽しみ方の一つです。
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