果たして閉鎖空間から脱出できる？ハラハラドキドキのクローズドサークル系小説

実験の被験者になったら時給11万2千円。そんな破格待遇の仕事に応募すると、密室で参加者同士が殺し合い、犯人を当てるというとんでもない内容だったことが明らかに・・・。12人の参加者に道具が配られると、思いもよらぬ方法で次々と起こる殺人事件。こんな事態になったら自分ならどうやって生き延びようか、思案せずにいられません。

謎の組織に拉致監禁されて、気がつくと完全な密室のなかに放り込まれていた5人。脱出するにはクイズとゲームをクリアしなければならず、失敗すれば次々と命を落とす状況に追い込まれます。あまりに短いタイムリミットで、出題されるのは難問ばかり。ある日突然、こんなことになったら絶対に嫌だ！という状況が詰め込まれた一冊です。

都会にいたはずが、目覚めると見たこともない脱出不能な荒野に・・・。藤木は参加者同士が殺しあうゼロサム・ゲームへと放り込まれていました。食人鬼 グールが次々と参加者を食い殺す中、藤木は生き残りをかけた行動に出ます。豊富なサバイバル知識の登場で軽快におもしろくも読めますが、スリリングな展開には息を飲みます。

海峡に架けられた巨大な橋の橋脚にある空間「バルブ」に、盲目の科学者・勅使河原とアシスタントらが滞在します。そこで次々と殺人事件が起こります。勅使河原が窮地を脱する様子と密室殺人のトリックが見どころです。勅使河原の正体と一連の事件の真相は、あまりに想定外過ぎて頭が混乱しそうになります。

地下シェルターに閉じ込められてしまった4人の男女。その原因は別荘での咲子の死亡事件にありました。やがて明らかになる事件の意外な真相と犯人の姿。真上にある日常へと脱出を試みる4人だったのですが・・・。ハラハラしながらも、互いに疑心暗鬼になりながら事件の真相と脱出に近づく展開のおもしろさにはまります。