つらいけど働くって楽しい！読んでスカッとするお仕事小説

物語は、主人公の取引先の会社社長が急逝したところから始まります。社長は遺産を、跡を継ぐつもりだった次男へは残さず、折り合いの悪かった長男へ残すことにしていました。主人公は長男と対峙します。真実が明かされ残されたものたちの人生のはじまりを目にしたとき、「働くのも悪くない」と笑顔になれること請け合いです。

町工場の経営者・佃は、あるとき特許侵害で訴えられてしまいます。窮地に立ったところで、佃たちの夢が詰まった特許技術を買い取ろうという巨大企業が現れ、佃は社員のために技術を手放すのか、守り抜くのか深く悩みます。信念を持って会社を守りながらも夢をあきらめない佃の姿は、読者の眠っている闘志に火をつけるでしょう。

物語は、出光興産創業者の出光佐三をモデルにした主人公・國岡が、戦争ですべてを失ったところから始まります。國岡は幾度となく窮地に立たされながらも、己の挟持を捨てることなく貫いていきます。國岡の創業者としての腕に感嘆するのはもちろん、こんな上司がいる企業で働きたい！と惚れ込んでしまいます。

舞台は超一流ホテル。ホテルマンの山岸尚美と、刑事の新田浩介の2人が異色のコンビを組むことになってしまいます。ふたりは反目し合いながらも協力し、お客様を守りながら事件を解決します。2人がそれぞれの職業のプロとして行動するさまには、憧れと共感を覚え、こんなふうに働きたい！とやる気を出させてくれます。

「倍返しだ！」で社会現象になったドラマ『半沢直樹』の原作本です。大手銀行に勤める半沢が、支店長の命令で融資の承認を取り付けます。しかし、その会社が倒産。すべての責任を押しつけられそうになった半沢は、証拠を集めて反撃に出ます。半沢が苦難を乗り越えて倍返しするさまは、思わず快哉を叫ぶほどです。