ときめきを思い出したいあなたに。甘酸っぱくてキュンとする恋愛小説

OLである主人公が、家の前で行き倒れている男性を見つけます。その容姿につられ、彼を家に泊めてあげることに。彼は野草と料理に詳しいけれど過去を話したがらない男性。主人公は、そうとわかっていても惹かれていきます。初々しい主人公と男らしい男性のやりとりに、ときめきを覚えて、思わず笑顔になってしまいます。

宝石店に勤める主人公。堅実に生きようと年下の会社員と順調に交際していましたが、タヒチでの買い付けを任されることに。タヒチで生活力ゼロの元恋人と再会します。彼は結婚し、家族で幸せそうに暮らしていました。そんな彼への恋心と堅実な現在の生活との狭間で悩む主人公の様子には、ハラハラさせられます。

早くに母親を亡くし、父親と暮らしていた主人公・勝利。父親の転勤を機に、交流のなかった従兄弟たちと同居することになります。魅力的に成長した従姉妹のかれんとの再会に、どぎまぎする勝利。勝利がかれんへの気持ちを持て余し、自覚するまでの流れが描かれていますが、その純情さにきっとときめいてしまうでしょう。

父親が入院中で、母親と過ごしていた浪人生の歩太は、ある女性と運命的な出会いを果たします。しかし、その女性は交際している恋人の姉でした。自分の進路、恋に悩みながらも、女性との関係を通して成長してく歩太の心情が語られています。その純情さと2人の結末には、思わず涙してしまいます。

平凡な大学生の太一の前に、問題児・美丘が颯爽と現れます。彼女に惹かれながらも美人の友人と付き合った太一でしたが、美丘への気持ちは捨てきれません。美丘の重大な秘密と、彼女が嵐のように生きていた理由を知り、太一は人を愛することを学びます。真っ向から純愛を描いているのにエロチックでもある、ときめきを感じる小説です。