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あなたの知らない世界がそこにはあった!?過酷で激しい「植物の世界」
存在が身近すぎて、普段ほとんど意識することのない「植物の世界」。しかし、「動かないもの」だと思っていたその世界は、知れば知るほどに、過酷で激しい戦いが繰り広げられている刺激的な世界でした。その世界の仕組みと、植物がもっている「意識」や「知性」が理解できるようになる本を紹介します。
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私たちは植物を見ると癒しを感じます。しかし、植物の目線に立ってみるとそこに広がる世界は、「周りがすべて敵」という過酷なバトル・フィールドなのです。捕食者たる昆虫や動物との戦い、病原菌との攻防、植物同士の競い合いなどなど。「サバイバルな世界」がわかりやすく描かれ、その驚くべき世界を楽しく知ることができる一冊です。
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環境の変化にうまく対応し進化してきた植物は、周りの環境をどのように感じとり、どのようなメカニズムをもって生きているのか。「植物ホルモン」や「紅葉して葉を落とす理由」についてなど、本書では知っているようで意外と知らない、植物の「生きる仕組み」を紹介しています。
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植物は気づいている バクスター氏の不思議な実験
クリーヴ・バクスター(著) , 穂積 由利子(訳)
嘘発見機の第一人者である元CIAの尋問官は、一方で、植物が人や動物の感情に反応する「バクスター効果」という現象を発表し、各界に波紋を投げかけた人物でした。本書では植物が「意識」をもっていることを、観察結果をもとに科学的に示しています。書かれている内容は衝撃的ですが、わかりやすく書かれているのですらすらと読むことができます。
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植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム
ステファノ・マンクーゾ(著) , アレッサンドラ・ヴィオラ(著) , 久保 耕司(訳)
動けないからこそ知略に富んだ生き方をしている植物のあり方を、植物学の世界的第一人者が科学的に分析した一冊です。たとえば、トマトは虫に襲われると化学物質を放出して周囲の仲間に危険を知らせるなど、具体的なエピソードが数多く掲載されているので、植物学の知識がなくても興味深く読み進めることができます。
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遺伝学の権威によって書かれた本書では、植物は人間と同じく「予測」し、「学習」し、「記憶」し、仲間どうしで「コミュニケーション」をとっている。そして、そのための「知性」をもっている、ということが遺伝学の視点から分析されています。「植物には実際に感覚がある」ということが、実感できる一冊です。
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