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明らかになってきた、知られざるベートーヴェンの姿
毎年、年末に響く「第九」を作曲したベートーヴェン。日本でもっとも有名な作曲家ともいえる彼には、その死因や手紙の宛先など、不明なことが多くあります。それらが近年、新たな理論仮説や科学的検証法によって明らかになってきています。著名な作曲家はどのような生涯を送り、どんな真実を抱いていたのか?ベートーヴェンを知る本を紹介します。
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ベートーヴェンの真実 遺髪に隠された謎を追う
ラッセル・マーティン(作) , リディア・ニブリー(作) , 児玉 敦子(訳)
最新の科学技術を利用して遺髪を調べることで、亡くなる直前の病気や受けた治療法、聴力を失った原因を突きとめていく。そんな謎を解き明かしていく過程を追った物語風ノンフィクションです。本書は、アメリカでベストセラーになった『ベートーヴェンの遺髪』を再編集し、イラストや写真を加えてかりやすくしたものです。
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ベートーヴェンの交響曲
金 聖響(著) , 玉木 正之(著)
ベートーヴェンの9つの交響曲の一曲一曲について、若手指揮者・金聖響が指揮者ならではの視点から解説している本。第1番は「革命的」、第7番は「狂乱の舞踏のリズム」など、9つの交響曲は、みな個性的です。著者の熱量高い解説と相まって、深く知るほどに虜になります。ベートーヴェンを好きになり聞きたくなる一冊です。
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荒唐無稽なタイトルなため興味本位で読みはじめると、意外に理論的で納得のいく内容に驚きます。ベートーヴェンが「不滅の恋人よ」と呼びかける手紙は、実は「暗号」だったという新説は果たして正しいのか?など、ワクワクします。仮説を論理的に積み上げ壮大なスケールの歴史絵巻を紡ぎあげる著者に、感心します。
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ベートーヴェンの手紙 新編 上
ベートーヴェン(著) , 小松 雄一郎(編訳)
先の本で触れた「不滅の恋人」への愛の手紙をはじめ、33通の書簡を厳選して収録した書簡集。ベートーヴェンに対する「仮説」ではなく、れっきとした「証拠」のみが、ここにはまとめられています。ウィーンの社会状況を伝える便り、難聴を打ち明ける遺書など、手紙からベートーヴェンの姿を自由に想像できます。
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手紙、日記、会話帳、友人たちの証言など、最新の資料を駆使して新しいベートーヴェンの姿を描き出した本です。著者は、ベートーヴェンの不滅の恋人がアントーニア・ブレンターノ夫人であることを、世界で最初に主張した人物(その後、他の研究で裏づけられ、現在は通説に)。非常に納得度の高いベートーヴェン論が展開されています。
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