ブックキュレーターhonto編集員
代表作とあわせて読みたい!伊坂幸太郎をディープに知れる本
伊坂幸太郎作品は、ストーリー序盤からあやしい「かけら」がいくつも置かれていて、中盤以降、それらのかけらがパズルのようにカチカチと一気にハマり、一つの物語に収斂する爽快さが特徴です。ゴールデンスランバーなどの伊坂らしい王道作品に加えて、作品の背景がわかる本、違う著者との合作などを読めば、より多面的に伊坂幸太郎を味わえます。
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ケネディ暗殺事件をモチーフに、首相暗殺の塗れ衣を着せられた、ある青年の逃亡ストーリー。物語のスピード感、印象深い会話、複雑な伏線と巧みな構成など、伊坂幸太郎らしい数々の技術が多く盛り込まれている、「伊坂幸太郎の集大成」といわれている小説です。
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伊坂幸太郎 総特集 デビュー10年新たなる決意
18歳のとき初めて書いた、伊坂幸太郎にしては珍しいドイツを舞台にした小説『クリスマスを探偵と』リメイク版や、伊坂幸太郎を作り上げた100冊のブックリスト。そして伊坂幸太郎ファンには有名な、作品をまたいで登場する人物の相関図などが掲載された本書。読んだ後に改めて代表作品を読むと、違った見方ができるかもしれません。
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阿部和重と伊坂幸太郎による合作小説です。2人で作った設計図に基づき1章ずつ交替で書き、相手の文章にまで手を入れる形で修正して完成に至った本書。伊坂自身「最高に面白い作品に仕上がった」と称しています。お得意の爽快な謎解きストーリーでありつつ、阿部和重が得意な「展開のリアルさ」が補填された、一風変わった伊坂作品です。
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デビューから15年間の軌跡をたどった、初のエッセイ集。小説はもちろん、音楽、映画、果ては格闘技に至るまで、伊坂幸太郎の「好み」が多く載っています。また、日常風景を題材とし、伊坂幸太郎らしく鮮やかに切り取る文章・文体は、伊坂幸太郎ファンにとって、とても新鮮に感じることでしょう。
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あるキング 完全版
伊坂 幸太郎(著)
ホームラン王となるべく英才教育を受ける男の物語です。シェークスピアの「マクベス」をモチーフに、テイストの異なる3作品を収録。マクベスとの関連性が色濃い単行本版、ホームラン王になるストーリーに絞られた雑誌版、主要ストーリーを邪魔しない程度にマクベス要素が散りばめられた文庫版。構成・文章の試行錯誤の過程を楽しめます。
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