ブックキュレーターhonto編集員
身も心も凍りつサバイバル!凍てつく大地にかける信念を感じる本
必ず生きて帰る。それだけを信じて過酷な凍てつく大地を駆け、命を懸け、信念に賭けた人々のサバイバルを記した小説・ノンフィクションを集めました。ある人は過酷な自然と対峙し、ある人は復讐に燃え、またある人は理不尽な環境に耐えて、生還してきました。「生」への執念と「死」への恐怖、自然の厳しさをひしひしと感じるものばかりです。
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夢枕獏の山岳小説。エベレスト南西壁冬期単独登頂を目指す孤高の登山家・羽生と、彼を追う山岳カメラマン・深町の「生」への執念と山へのこだわりを描いています。エベレスト山頂付近で帰らぬ人となった登山家 マロリーが、実は世界初の登頂者だったのでは?という山岳界の謎に、フィクションならではの答えを出しています。
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北極圏1万2000キロ
植村 直己(著)
冒険家・植村直己が北極圏探検を綴ったノンフィクション。グリーンランドからアラスカへの1万2000キロの単独犬ぞりの旅を知ることができます。ブリザードに行く手を阻まれ、白熊の恐怖と闘い、そりを海中に落としながらも1年半で完全走破!犬たちが疲労、凍死していくさまは、つらいけれど、彼の冒険への執着に脱帽します。
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世界最悪の旅 スコット南極探検隊
チェリー・ガラード(著) , 加納 一郎(訳)
南極点到達競争でノルウェーのアムンセンに敗れ、酷寒の極地で全員死亡したイギリスのスコット南極探検隊。その最後の冬期探検前に帰還した隊員 ガラードが、後に資料から隊の遭難原因を分析し、その悲劇を綴った回想録です。「探検とは知的情熱の肉体的表現である」と語り、未知の「何か」に命を懸ける思いを伝えています。
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漫画家のおざわゆきが、実父のシベリア抑留体験を聞き書きした漫画で、他の抑留体験者にも取材して描いています。極寒の地での重労働、飢えと寒さ、仲間の死など。極限状態を生き抜いた人々の言葉が胸を打ち、いつか日本に帰れることのみを信じて耐えてきた彼らの思いに涙します。素朴なタッチが逆にリアルに感じられます。
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