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「親の介護がはじまるかも」ふと頭をよぎったときに、まず読むべき本
多死社会、介護離職、介護難民といった言葉があふれている昨今、いずれ訪れる親の介護という事態に備えておきたいという人は多いでしょう。具体的なことを知る前にまずは心構えをしておきたい、考え方の指針となるようなものがほしい、そんなときにピッタリの本を集めました。読むことで、漠然としていた「介護」の輪郭がハッキリしてきます。
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介護の本質をあらわにしながらも、読み口の軽い名著。『葬式は、要らない』『墓は、造らない』の著者が、とうとう介護不要論まで打ち立てました。ショッキングなタイトルとは裏腹に、リアルな問題とそれに関する真摯な回答が詰まった本書は、自分と親の行く末に責任を持つということの、本当の意味に気づかせてくれます。
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介護問題全体をとらえたいときに。団塊の世代が全て75歳以上となる2025年には、特に都市部で医療や介護の提供体制が追いつかなくなるとされています。介護のこれからを考えるために、現状を詳細にルポした本です。地域ぐるみで介護を支えるべき未来が見えてくる、絶望と希望が入り交じった読みごたえある一冊です。
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リアルな体験記が頭にスルッと入ってくるコミックエッセイです。親の介護はひょんなことからはじまります。著者夫婦も然り。実母の骨折から遠隔介護がはじまり、生活能力ゼロの父親はまったく協力しようとせず、思うような要介護認定が受けられないなど、困難な問題ばかり発生します。でも、読後は温かい気持ちになれる一冊です。
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介護される側からの証言を知りたいなら、大谷壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクションをダブル受賞した本書から読むべきです。筋ジストロフィーの闘病記なので、老親介護とはあまり関係がないと思いきや、身体の自由が利かない人の飾りない本音が詰まっています。目からウロコが落ちること請け合いです。
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介護の行く末、看取りにまで視野を広げるならこの一冊。本書の著者が医者だと聞けば、タイトルに誰もがビックリしますが、読めば納得できます。延命だけを目的とした治療が、いかに本人と家族を苦しめるかを見せつけられる本です。いずれ来る看取りを安らいだものにするために必要なものは何か、その答えが示されています。
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