ブックキュレーター中央公論新社学芸局長 三木哲男
「社会を動かすのは誰だ?」という深い謎がわかる本
理想のリーダーとは?正しい決断とは?いつの時代にもリーダー論はにぎやかです。しかし、時代の方向を決めるのは果たしてリーダーでしょうか。最高のリーダー、俊英を集めながらも組織は誤りをおかすことが少なくありません。そこに抜け落ちた視点はないのでしょうか。「社会」「歴史」「民衆」。そんなことを考えさせられる作品です。
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ベスト&ブライテスト 上巻 栄光と興奮に憑かれて
デイヴィッド・ハルバースタム(著) , 浅野 輔(訳)
ベトナム戦争の泥沼化をめぐるケネディ政権の苦悩を描いた20世紀ノンフィクションの金字塔。ハーバードの看板教授、一流企業の経営者など米国から選りすぐりのエリートを集めながら、なぜケネディ政権は間違ったのか。上中下2段組の大冊ながら、推理小説を読むように引き込まれます。
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古事記、万葉集、源氏物語。そして夏目漱石から太宰治にいたるまで日本の文学、随筆、評論、思想を克明に分析した名著。生涯でこんな膨大な数の書物を深く読み解いた著者の知識、情熱に圧倒されます。これは、文学を通しながら「歴史」と「文化」と「民衆」を描いた作品です。
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「21世紀の資本」がベストセラーになり、元祖カール・マルクスの「資本論」がブームです。ヘーゲルの弁証法を批判的に踏まえ、剰余価値、資本の運動法則を明らかにした歴史的遺産。膨大な分量に頭がクラクラ。価値論は何度読んでも唸るほど難解。それでも読み通すと、経済と社会のダイナミズムが眼前に立ち上がってきます。
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日本の大問題 現在をどう生きるか
養老孟司(著) , 藻谷浩介(著)
『バカの壁』『里山資本主義』。ともにベストセラーを生み出した養老孟司さんと藻谷浩介さんの対談集。時代の真相を鮮やかに切り取り、鋭く分析するおふたりの話は、「目からウロコ」に満ちています。IT、エネルギー、人口問題など、「日本の大問題」と格闘。養老さんの「大衆」への言及は、指導者たちへの警句といえます。
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二枚目俳優の風間トオルさんが初めて書いた自伝です。両親が出奔し、祖父母に引き取られた生活は、まさに赤貧洗うがごとし。雨漏りのするボロアパートで、ひもじさからカマキリまで囓ったという。それでも文章はどこか明るく、生きる知恵に満ちています。風間少年が生きる川崎の「下町社会」が生き生きと描かれています。
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ブックキュレーター
中央公論新社学芸局長 三木哲男1958年、兵庫県生まれ。東京学芸大学卒業。記者、編集、ルポライターを経て2000年に中央公論新社に入社。『中央公論』編集部を経て2003年『婦人公論』編集長に就任後、現職に至る。広くTV番組でもコメンテーターとしても活躍。
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