ブックキュレーター文筆家 山本貴光
インターフェイスを考える
スマートフォンの普及と前後して「UI/UX」という言葉をよく見かけるようになりました。デザインを通じて利用者(User)にどんな見た目や操作法(Interface)を提供するか、それによってどんな体験(eXperience)を味わうはずか、というわけです。これはデジタル装置に限らず、日常のさまざまな場面にも関係しています。インターフェイスについて深く捉え直してみましょう。
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指を置く
佐藤 雅彦(著) , 齋藤 達也(著)
スマホの表面に指を置く。テーブルに、ノートに、スイッチに・・・。ものと指のあいだで本当はなにが起きているのか、私たちはまだ知らないのだと言った人がありましたが、これはいまだに大いなる謎です。この本は、紙面に指を起きながら、実際やってみたら何が起きるだろう?と試して考えられるすごいアイディアの塊です。
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世界の調律 サウンドスケープとはなにか
R.マリー・シェーファー(著) , 鳥越 けい子(訳) , 小川 博司(訳) , 庄野 泰子(訳) , 田中 直子(訳) , 若尾 裕(訳)
しばし手をとめて耳を傾けてみよう。どんな音が聞こえるかしら。音楽だけでなく、風や鳥の鳴く声や雨音といった自然の音、車が走る音や誰かの靴音のような人工の音も含めて、いまいる場所にはどんな音があるかを聞き取ってみよう。本書を読めば、サウンドスケープ(音の景観・環境)という見方を手に入れられます。
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造形思考 上
パウル・クレー(著) , 土方 定一(訳) , 菊盛 英夫(訳) , 坂崎 乙郎(訳)
形といえば、見慣れてしまって特になんとも感じられないかもしれません。でも、これもまた、そのつもりで見ると謎に満ちたものなのです。画家のパウル・クレーが、形とそれを見る人間のあいだで起きることを、さまざまに探究したこの本は、眺めるだけでも楽しく、どこを開いても発見があります。必読必携の一冊。
ブックキュレーター
文筆家 山本貴光文筆家、ゲーム作家。コーエーでのゲーム開発を経てフリーランス。東京工芸大学で非常勤講師。モブキャストとプロ契約中。著訳書に『文体の科学』(新潮社)、『世界が変わるプログラム入門』(ちくまプリマー新書)、『サイエンス・ブック・トラベル』(編著、河出書房新社)、『脳がわかれば心がわかるか』(吉川浩満との共著、太田出版)、『「百学連環」を読む』(三省堂)、サレン+ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』(SBクリエイティブ)など。紙でもデジタルでも、古今東西や文理を問わず読みます。好きなものはカステラ。「全集」という言葉に弱い。逍遙派。果報は寝て待て。twitterID: yakumoizuru
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