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池波正太郎ワールドを味わいつくす!秋に思わず包丁を握りたくなる本
池波正太郎による小説の醍醐味は、奥深く書きわけられた人物の活躍はもちろん、彼らがリアルに生きているかのように季節や時代を味わえることです。そのうちの一つが「食」。そこで単に「おいしそう」なだけでなく、手に入りやすい秋の美味なる食材で、再現しやすい調理法の料理が出てくる本を厳選しました。読めば自らが包丁を握りたくなるはずです。
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針医者という表の顔を持ちながら、金ずくで殺人を請け負う『仕掛け人・藤枝梅安』シリーズの4作目。「地蔵堂の闇」で、梅安が仕掛け人仲間の彦次郎と小杉十五郎に朝食をふるまいます。秋から春にかけて甘味が増す根深ネギのぶつ切りを入れた味噌汁と、秋から冬にかけて旬を迎える大根の浅漬けを、彦次郎がおいしそうに食べるシーンが見ものです。
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味と映画の歳時記
池波 正太郎(著)
食とともに映画にも造詣が深かった著者のエッセイ集です。「味の歳時記」と「映画歳時記」がそれぞれ1月から12月にわけて綴られ、前者の10月で取り上げられているのが松茸。松平容保公と松茸の逸話も魅力的ながら、著者自らが腕をふるったと思われるバター焼きがそそります。本書を片手に秋の美味を堪能してください。
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「鬼の平蔵」こと長谷川平蔵が、同心や密偵たちとともに盗賊と闘うシリーズの11作目。鬼平が通う「どんぶり屋」の亭主は、盗賊である「土蜘蛛の金五郎」。まさか鬼平本人とは知らずに彼は「鬼平殺し」を頼むのですが・・・。変装した鬼平が「どんぶり屋」で食した惣菜は里芋とネギの含め煮でした。どちらも秋から冬にその美味を増す食材です。
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