ブックキュレーターhonto編集員
哲学にめざめるきっかけになる!「考えるって楽しい」と実感させてくれる本
哲学ってなんだかおもしろそう、と興味をもった方に向けて、「考える楽しさ」を教えてくれる本を紹介します。どれも日本を代表する思想家が書いたものばかりですが、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく」(井上ひさし)を体現した本たちです。哲学の専門書を読む前のウォーミングアップにもオススメです。
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モードの迷宮
鷲田 清一(著)
ファッションの歴史を提示しながら、「自分」と「外界」との境界線はどこかについて考察している本書。裸のままの自分が、イコール「自分の身体」と理解するのが一般的ですが、本書を読むと「もしかして、服も私の一部?」と悩みはじめるでしょう。平易な語り口ながら、「わたし」の境界線について深く考えさせる一冊です。
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子どもの難問 哲学者の先生、教えてください!
野矢 茂樹(編著)
「好きになるってどんなこと?」「過去はどこ行っちゃったの?」さまざまな子どもの質問に、日本で活躍する哲学者たちが真っ向から挑みます。答えの出なさそうな難問に、すらりと答えるのはさすが。自分だったら子どもの難問にどう答えるか、考えながら読める本です。
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研究対象の構造を分析解明することで、課題の根本を明らかにするのが「構造主義」です。読みにくい分野の一つですが、本書はシンプルな言葉で構造主義を解説してくれます。各思想家の考えをかみ砕いて解説し、その手法が端的に示されるので、日常の問題を構造主義にのっとって考えることが、どんどん楽しくなっていきます。
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「いき」は一般にいわれる「粋」のこと。私たちが感覚でとらえている「粋」や「意気」を構造化したらどうなるかを、ひたすら考察しています。「どうして『粋』についてこんなに深く考えられるの?」と驚かされる一方で、哲学の材料は身近なところにあると気づかされます。日用品や何気ない感情について哲学したくなる本です。
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