ブックキュレーターhonto編集員
あなた好みの作家に出会えるかも!?本読みの達人が選んだ珠玉のアンソロジー
アンソロジーとはテーマに合わせ、さまざまな著者が書いた文章を集めて一冊にまとめた本のことです。有名な作品から思わぬ掘り出しものまでが一緒に並べられ、一度に多様な文章に触れられるため、自分好みの作家に出会えるかっこうの機会となります。ここでは本読みの達人によって選出された、極上の短編が味わえるアンソロジーを紹介します。
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恋しくて ＴＥＮ ＳＥＬＥＣＴＥＤ ＬＯＶＥ ＳＴＯＲＩＥＳ
村上春樹（編訳）
「ラブ・ストーリー」をテーマに、村上春樹が選び翻訳した10編を収録。初々しい恋心から大人の熟練した関係まで、幅広い年齢層の恋人たちが登場します。とりわけ巻頭に収録されたマイリー・メロイ「愛し合う二人に代わって」は、戦場に行く兵士のために結婚代理人を務める若い男女の恋のゆくえをみずみずしく綴った秀逸といえるでしょう。
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ベスト・ストーリーズ １ ぴょんぴょんウサギ球
若島 正（編）
雑誌『ニューヨーカー』に掲載された傑作を、本邦初訳を中心にセレクトしたアンソロジーの第1巻です。編纂するのは翻訳家の若島正。本書には1925年から1950年代までに掲載された18編が収録されています。郊外を舞台にしたジョン・チーヴァーの「シェイディ・ヒルのこそこそ泥棒」など、ここでしか読めない貴重な短編が目白押しです。
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日本文学１００年の名作 第５巻 百万円煎餅
池内 紀（編） , 川本 三郎（編） , 松田 哲夫（編）
新潮文庫が創刊100年を迎えたのを記念して、池内紀、川本三郎、松田哲夫の3人が厳選した短編を10巻にまとめたアンソロジーの第5巻です。本書には戦後まもない1954年から1963年の中短編が収められ、廃れゆく赤線地帯に流れてきた男女のすれ違う様子を叙情的に描いた芝木好子の「洲崎パラダイス」など、珠玉の短編に出会えます。
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『このミス』が選ぶ！オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤
連城 三紀彦（著） , 江戸川 乱歩（著） , 高木 彬光（著） , 泡坂 妻夫（著）
ミステリー小説のブックランキングで名高い『このミステリーがすごい！』が行ったアンケートで、「オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン」に選ばれた10編を2巻にわけて収録。本書「赤」では、ランキング1位の連城三紀彦による「戻り川心中」などを読むことができます。日本随一の短編ミステリーが味わえるアンソロジーです。
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ミステリマガジン７００ 創刊７００号記念アンソロジー 海外篇
杉江 松恋（編）
ミステリ専門誌『ミステリマガジン』が創刊700号を迎えた際に、これまでに掲載された傑作短編を集めて編纂されたアンソロジーの「海外篇」です。選者は書評家の杉江松恋。意外な人が予期せぬ行動をとる姿をクールに描いたA.H.Z.カーの「決定的なひとひねり」など、全編書籍未収録の隠れた名作がそろっています。
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