ブックキュレーターhonto編集員
不謹慎?悪趣味?「裁判傍聴記」に見る人間ドラマと社会問題
裁判員制度がはじまってから、より身近なものになった裁判。その裁判において毎日繰り広げられる人間ドラマを描いた、裁判傍聴記を集めました。金銭トラブル、痴情のもつれ、貧困など事件の背景はさまざま。思わず笑ってしまうような仰天裁判がある一方で、「社会」「人間関係」「人の生死」「人が人を裁くことの難しさ」についても深く考えさせられます。
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朝日新聞デジタルの人気連載をまとめた本作。さまざまな裁判の模様を、老老介護、DV、育児ストレス、恋愛トラブルなどの社会問題とからめながら、記者の視点でありのままに描いています。「もし自分だったら、一線を越えずに踏みとどまれただろうか・・・?」淡々とした語り口だからこそ、心に迫る一冊です。
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出会い系サイトなどで出会った男性の連続不審死と詐欺に関わったとして、10件の罪で起訴されマスコミに「毒婦」と呼ばれた木嶋佳苗被告。なぜ男性たちは彼女にだまされ、多額の金を渡し、愛してしまったのか。世間の注目を集めた100日裁判の傍聴内容を事細かに記しながら、女性ならではの切り口で彼女の正体に迫っています。
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ドラマや映画化された人気作です。筆者が東京地裁に通いつめ実際に傍聴した多くの裁判について、細かいレポートと感想を軽快なタッチで紹介。被告人に対して「こいつ、絶対やってるよ!」などの多少不謹慎なコメントもありますが、実際に裁判を見たことがない人にも興味深くおもしろく読める内容になっています。
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法廷ライターまーこは見た!漫画裁判傍聴記
にしかわ たく(絵) , 岡本 まーこ(文)
漫画で描かれているため、実際に裁判がどのような感じで進んでいくのかがイメージしやすく入りやすい内容です。筆者が被告人や証言者・裁判員に共感して涙を流したり、または被害者の立場になって怒ったりイライラしたりと、感情表現が豊かで一緒に傍聴している気分になります。
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