ブックキュレーターhonto編集員
知るほどに愉しみ深まる、地図の旅へようこそ
すぐ近所から、世界まで。地図は至る所を網羅して、それを見るものの空想の翼を広げくれます。実際に旅に出るには準備が大変、でも地図さえあれば心はいつも旅の空の下です。そんな地図の魅力をぎゅっと詰め込んだ本を集めてみました。いずれ劣らぬ卓越ガイドに導かれて、あなたも地図の旅に出発してみませんか。
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地図マニア空想の旅
今尾恵介（著）
地図研究家の著者が特に愛好するのは、地形図。細かく書き込まれた記号を読みこめば、地形のみならずその土地の文化や産業までもが手に取るようにわかります。著者はその記号をたよりに、芥川龍之介『トロッコ』の舞台や北欧のフィヨルドを、さも本当に旅するかのように地図で往来。豊富な知識ともに地図の旅の方法を教えてくれます。
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地図趣味。
杉浦 貴美子（著）
地図が好きで好きでたまらない著者が紹介する、驚きの地図の数々。派手なテキスタイルかと思わせるのは月面の地形図。けして旅することのできない月面も、地形図さえあれば散歩気分を味わえます。江戸の昔に行きたければ、名所双六がご案内。今まで思いもよらなかった地図の旅の方法を教えてくれる本です。
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明治・大正・昭和 絵葉書地図コレクション 地図に刻まれた近代日本
鈴木 純子（著）
レトロモダンなデザインも魅力的な、明治～昭和初期の絵葉書に描かれた地図を美麗な図版と解説で紹介した本。当時のニュースペーパーでありコレクターズアイテムでもあった絵葉書には、近代日本の社会や文化が活写されています。近代化の波のなかで勢いづく日本の熱気を、地図を旅しながら感じることができる一冊です。
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かわ
加古 里子（さく・え）
川が生まれる山奥から海に流れ出すまでの様子を、絵巻仕立てで紹介する本。絵本とあなどることなかれ、ページの隅々まで目を凝らしてみてください。細やかに描き出された川の周辺の暮らしや地形は、子どもから大人までをも引きつけるはず。何度も繰り返し開いては川の旅を楽しみたくなります。
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