ブックキュレーター寺山正一(日経BP 上席執行役員、元日経ビジネス編集長)
混迷を極める米大統領選とリーダーシップの本質
2016年の大統領選は米国の良心を疑いたくなるような暴言失言失態が目に付く異常な事態になっています。いったい何が起きているのか。クリントン、トランプ両候補の素顔とは。大統領選後の世界はどうなるのか。世界の最高権力者を決める米大統領選の行方と2017年以降の世界を考える一助となる、おすすめの書籍をご紹介します。
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- 2009
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トランプ
ワシントン・ポスト取材班 , マイケル・クラニッシュ , マーク・フィッシャー , 野中香方子 , 池村千秋 , 鈴木恵 , 土方奈美 , 森嶋マリ
あからさまな人種差別発言、女性や少数民族に対する偏見と蔑視、むき出しの拝金主義と華やかな女性遍歴。泡沫候補だと思われていたトランプ氏はなぜここまで大衆の心をつかむことができたのか。ウォーターゲート事件でニクソン大統領を辞任に追い込んだウッドワード記者とワシントン・ポスト紙による渾身の一冊です。
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調査報道の「トランプ」と異なって、大統領選への出馬を睨んでご本人が執筆した自伝です。オバマ政権下で国務長官として数々の難問に取り組んできたわけですが、皮肉なことに当時の「実績」が体制寄りだという理由で米選挙民の反感を買う結果となっている。この人の旬はやはり8年前だったのか、という気がしてなりません。
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指導者とは
リチャード・ニクソン(著) , 徳岡 孝夫(訳)
1960年の大統領選でジョン・F・ケネディに敗れ、8年後の大統領選に勝利して37代米大統領に就任したものの、ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれたニクソン氏。英チャーチル、米マッカーサー、吉田茂など、20世紀の世界を動かしたリーダーの実像を活写した一冊です。昨今のリーダー論を遥かに凌駕しています。
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ベスト&ブライテスト 上巻 栄光と興奮に憑かれて
デイヴィッド・ハルバースタム(著) , 浅野 輔(訳)
ジョン・F・ケネディが大統領に就任した時、米国民は若さと知性にあふれる大統領とその側近を「ベスト&ブライテスト」(最良で聡明)と称賛し、大きな期待を寄せました。にも拘わらず、ケネディ政権は泥沼のベトナム戦争へと米国を引きずり込んでいってしまうことになる。人間の弱さともろさを見事に描き出した名著です。
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政経分離が進んだ現代ですが、米国社会の根底にキリスト教が根付いていることは紛れもない事実です。暴言にしか聞こえないトランプ氏の言動はなぜ支持されるのか。知性派のクリントン氏はなぜ好感度が低いのか。最も資本主義的な米国で、なぜ社会主義的な政策が見直されるのか。神学の視点で読み解くユニークな書物です。
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ブックキュレーター
寺山正一(日経BP 上席執行役員、元日経ビジネス編集長)1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、日経BP社入社。自動車産業担当を経て、92年からニューヨーク支局駐在。2008年から日経ビジネスの編集長を3年間務める。寝ることと食べることと同じくらい「読書」は生活の一部となっている。読むジャンルは歴史書、現代小説、時代小説、経済書、哲学書となんでも読むが、遠藤周作の著作はほぼ全作品読破している。読書以外では映画鑑賞と野球観戦が趣味。
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