ブックキュレーターhonto編集員
読めば観察したくなる!?身近な生き物との交流ドキュメント
ペットを飼っていたり、自然と触れ合う機会が少ないと、なかなか生き物に遭遇したり触れたりする機会が少ないでしょう。人間ばかりの世の中にちょっと疲れたとき、身近な生き物に目を向けてみてはいかがでしょうか。読んだら、普段気にかけなかった身近な生き物に目が行くようになったり、嫌いだった生き物に対する苦手意識が薄れたりするかもしれない本を集めてみました。
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奇跡の猫ビリー 自閉症の少年に寄り添って
ルイーズ・ブース(著) , 羽田 詩津子(訳)
気に入らないことがあると、かんしゃくを起こす自閉症の少年・フレイザー。両親は愛しながらも、どこか持てあまし気味でした。家に猫の保護団体からビリーがやってきたことから、フレイザーは徐々に精神的に安定します。猫というと自由気ままなイメージがありますが、ビリーはコーチ兼友達のような頼りになる存在です。
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アメリカで有名だったアレックスは、オウム科のヨウム。脳が小さい鳥でも計算ができると証明した立役者です。女性科学者である著者とアレックスの30年に渡る交流の記録を描いた本書。賢いだけでなく、甘えっ子のようにいろいろなものを要求したり、「オチツイテ!」と励ましたり、鳥も感情のある生き物だということが理解できます。
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昆虫研究者による、子どもの頃から現在までの生き物とのふれあい体験記です。アシナガバチが肩をたたいて巣にぶつかるのを防いでくれた話、スカラベが天気予報をしてくれた話など、虫の知らせ的なエピソードも紹介。小学生のときにスズメバチをてなずけていたエピソードを読むと、虫って意外と可愛いのでは!?と思えるかもしれません。
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第二次世界大戦中のロンドン郊外で、瀕死の状態で発見されたスズメのクラレンス。著者が看病したおかげで無事回復します。空襲の合間に芸をし、拍手喝采を浴びたスター的な存在でもあったクラレンス。著者と添い寝するベッドに誰かが入ってきただけで、激しい嫉妬をする人間くさい面も。人間と鳥の愛情が感じられる一冊です。
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カラスの教科書
松原始(著)
カラスの行動・進化を研究する著者。「嫌われがちなカラスの言い分も聞いてあげようよ」というスタンスで本書を執筆しました。エアコンの室外機の下にマヨネーズをストックするカラスがいるなど、読めば親近感がわいてくるはず。実は人間を恐れているという一面や、カラスにゴミをねらわれないコツなどの情報も載っています。
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