ブックキュレーターhonto編集員
多様化する少年犯罪と、犯罪の「その後」を知ることができる本
少年が関与した凶悪犯罪は時代とともに多様性を増し、新たな事件が起きるたびに、センセーショナルな報道が連日繰り返されています。その波が引き、世間が事件を忘れた「その後」も、関係者にとって事件は決して終わることはありません。そんな少年犯罪の厳しい現実を教えてくれる本を集めました。
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ギャングース・ファイル 家のない少年たち
鈴木 大介(著)
長年にわたって孤独な少年少女を取材してきた著者ならではの、コミック『ギャングース』の原案にもなったルポルタージュです。貧困の連鎖から抜け出す方法が犯罪の世界しかないという現実、少年たちが身を置く新手の犯罪の危うさ、そして、そのなかで懸命にもがく龍真という少年の存在が見せる希望に、著者の強いメッセージを感じる一冊です。
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19歳の少年が引き起こした凶悪な殺人事件の関係者に、入念な取材を行って書かれたノンフィクションです。著者や読者が抱く、こうあってほしいという甘い希望をすべて拒絶するかのように、面会でも書簡でも、罪の意識をみじんも感じさせないかつて少年だった男の、心の闇の深さに慄然とさせられます。
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1969年に起きた、15歳の少年が同級生を殺害した事件。それから30年以上にわたる、被害者家族の終わらない悲しみと苦悩に満ちた生活が、克明に綴られている一冊です。さらに終盤では、社会復帰した加害者だった男の現在も明らかにされており、現実の残酷さを否応なく突き付けられます。
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本書は、加害少年の更生に重きを置き手厚く保護している「少年法」が、被害者遺族に大変な精神的苦痛を強いていることを強く訴えています。わが子を失った人間が求める「謝罪と贖罪」とはあまりに隔たりのある、加害少年とも向き合わざるを得ない被害者遺族の存在を、社会は忘れてはいけないと思わされる一冊です。
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