ブックキュレーターhonto編集員
それでもあきらめない。難病とともに生きる若者の手記
生きていれば誰しも病気になりますが、若くして原因不明の不治の病「難病」になる人もいます。彼らはどんな苦しみを抱き、どのように困難を乗り越えようとしたのでしょうか。若いがゆえの葛藤、不自由な生活、社会への憤り、生きることへの希望、愛する者への思い。彼らが紡ぎだす言葉は決して特殊な事例ではなく、あなたの心にも響くはずです。
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でも、生きてるし、今日も恋してる。 難病女子の婚活ライフ
大橋 グレース愛喜恵(著)
「多発性硬化症」など三つの難病を抱え、介助の必要な重度障害者でもある著者。柔道選手として北京五輪出場まであと一歩というところで病に倒れたこと、次々と襲いかかる体の不調などのつらい出来事を、悲壮感なく底抜けに明るく語っています。とても前向きな恋多き乙女の言葉は、あなたに元気をくれることでしょう。
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困ってるひと
大野 更紗(著)
大学院でビルマ難民の研究をしていた矢先、「筋膜炎脂肪織炎症候群」と「皮膚筋炎」という難病であると診断された著者。想像を絶する症状、診断がつくまでの苦労、入院生活、そして在宅療養への道のりを、知性とユーモアあふれる文章で綴り、読者をぐいぐい引き込みます。難病患者が出会う医療制度の壁についても知ることができる一冊です。
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広告プランナーとして働き盛りの30歳のとき、突然診断された「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」。徐々に筋肉が衰え、体の自由がきかなくなる難病です。著者はその過酷な闘病生活に屈することなく、社会に向けてメッセージを発信し続けています。くじけそうになりながらも、決して望みを捨てない姿に感銘を受けます。
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15歳のとき、体や言葉の自由が少しずつ奪われる難病「脊髄小脳変性症」と診断された少女が、体が動かなくなるまで書き続けた日記を彼女の母親がまとめたものです。勉強がしたい、誰かの役に立ちたいと願い、懸命に生きた姿に胸が詰まります。1986年に刊行されて以来、多くの人に読まれ、勇気を与えた感動の手記です。
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色鉛筆がくれた希望 クローン病を患って見つけた幸せのかたち
羽田 紗織(著)
腸が原因不明の炎症を起こす難病「クローン病」を発病し、その後の7年間を綴った24歳の女性の手記です。青春を闘病に捧げなければならなった葛藤や、両親・病院関係者の理解を得て病気を受け入れたこと、自らを表現する手段として色鉛筆画と出会ったことなどが淡々と綴られています。多数掲載された色鉛筆画が感動を誘います。
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